C級英雄ランク戦 - VSジェムボックス
第二百九十一話『お姉さん』
そう、僕らは、ついに、三回戦第3ステージのモンスターを倒したのだった。
そして、僕らは次のステージに進んだ。
そして、次の対戦相手が見えてきた。
「ようやっときたな!」
と元A級ジェムボックスの珊瑚が微笑みながら言った。
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「珊瑚ちゃん!」
とサラが待っていた珊瑚を見て言う。
「よう、まっとったで!」
と元A級ジェムボックスの珊瑚が微笑みながら言う。
「だいぶまったの?」
と僕が聞く。このC級英雄ランク戦は、マラソン方式のバトル形式。だいぶまったということは最後の可能性もある。
と、思考ながら、珊瑚に聞く。
「いや全然」
元A級ジェムボックスの美少女魔法使い瑠璃が言う。
「うん、いま来たところね」
と、ジェムボックスのお姉さん役の水晶も微笑む。
「な!いうなや!!」
と珊瑚が二人に言う。
やっぱりそうだったか、と僕は微笑む。
仕組み的になかなかそういうことはないんじゃないかな、と思っていたのでほっとした。
「そろそろジュンくん達と対戦したい、って言っていたところよね」
と水晶が珊瑚の方をにっこり見ながら言う。
「な!ばらすなや!!」
と珊瑚が二人に言う。
慌てた手振りで素振りで二人に抗議する。
その様子はなかなか可愛かった。
「うんうん、いつものツンデレね」
とサラが笑う。
「安心の展開ですね」
と奈緒子も微笑む。
彼女たち二人もだいぶこのチーム、ジェムボックスと仲良くなってきたので、いつもの感じだ。
「な、ツンデレちゃうわ!!」
と珊瑚は言う。ジュンに会えたのはうれしいけどな・・・とぼそっと言った。
「え、なに?」
と僕が聞く。
「な、なんでもないわ!!」
と珊瑚が応える。
気持ち顔も赤くなっているように感じた。
「うんうん」
とサラはその様子を腕組みしながら、大きく頷いて見ている。
「なんや、その思春期の女子中学生を子供にもつお父さん見たいな笑みは!!」
と珊瑚はサラに突っ込んだ。
「うん、まさにそんな感じだった!」
とサラが笑う。
「そんな年離れてへんやろ!」
と珊瑚は突っ込む。
「さすがに20歳とかは離れてないね」
と僕は笑う。
「まあ、でも私のほうがお姉さんよね!しっかりしてるし!!」
と目をキラーンと輝かせるサラ。
「いやいや、私のほうがしっかりしとるで!!」
と珊瑚がお姉さんアピールしてきた。
「いやいや、どっちもそんなにしっかりしてないような・・・」
と僕が笑う。
しっかりしている人はそんなこと言わないと思います。
「ジュン、聞こえてるんだからね!」
「ジュン、聞こえとるで!!」
とサラと珊瑚が僕の方を見ていいました。
「はい・・・すいません・・・」
と僕は呟いた。
女子二人を敵に回したお父さんはこんな気持だろうか??
「さて、そんなお姉さんのサラさんは強くなったのかな??珊瑚お姉さんが確かめたるわ!!」
と珊瑚は微笑んで言った。
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