第二百七十六話『ハイスピードリザードマンの攻撃』
「グエェェェェェ!」
と『ハイスピードリザードマン』が唸る。
「いくぞっ!」
と『加速移動 - アクセルダッシュ』で加速しているアキラがそのままジャンプして、モンスターにパンチを叩き込んだ。
「どうだ!!」
と、剣士のサクラがにっこり笑顔でこっちを見て言った。
「すっごーい!」
とサラが言う。
そして、『ハイスピードリザードマン』は三人の速攻によってHPがググーッと減り、そして0になり消滅した。
「よし、倒したわよ!あと一体ね!」
と、サクラが言う。
そう、彼女たちは超速攻を使って、2体の『ハイスピードリザードマン』を倒した。
「あ、あと一体になっちゃった!先にいかれちゃう!!」
と、サラが言う。
「そうだね、僕らも倒そう!」
と僕が言う。
そんな話をしていると
「グエェェェェェ!」
と『ハイスピードリザードマン』2体が魔法使いの奈緒子に向かっていった。
「わっ!きたっ!あ、奈緒子ちゃんの方だ!」
とサラが言う。
そう、となりのチームと同じであれば、『ハイスピードリザードマン』は遠隔攻撃主体の奈緒子を狙う。
遠隔攻撃主体の職業は近距離攻撃主体の的に近づかれるとピンチになるからだ。
「このスピードで動かれていると『疾風』をあてるのは難しそうだ・・・」
と僕が言う。
僕がもつSSSランクの武器『神の剣 - デュランダル』についたSスキル『疾風』は、光の遠隔斬撃を発生するものだ。
しかし僕の身体能力だと、止まっている敵に当てることはできるようになってきたが、あんなに高速で動いている敵に当てるのは難しい。
「奈緒子ちゃん!左は私がやるよ!右のを遅くして!」
とサラが言いながら、電撃のスキルを発動する。
奈緒子が了解です!というより速く、サラは動き出した。
『雷迅 - ライトニング』
バチィ、バチィィィィィィ
と彼女の足元に、電撃が走る。
その電撃を利用して、地面を蹴って高速移動する。
『ハイスピードリザードマン』が奈緒子にたどり着く前に、モンスターに蹴りを放っ放って・・・
吹き飛ばした!
『スローダウン』
と奈緒子がもう一体の右のモンスターに魔法をかける。
「グウゥゥゥゥウ」
と『ハイスピードリザードマン』が唸る。
「ナイス!奈緒子ちゃん!」
とサラはその足で、遅くなった『ハイスピードリザードマン』の方に向かってまた蹴りを放って吹き飛ばした。
「ふぅー!間に合ったぁ!」
とサラが笑う。
「やっぱりすごい!」
と対戦相手の格闘家のアキラが言う。
「へっへっへ!ありがとうアキラちゃん!」
とサラが言う。
「アキラちゃんと、高速対決してみたいね!」
とサラが笑った。
そう、さっき、『加速移動 - アクセルダッシュ』を使った
アキラのおもしろい戦い方を見て、モチベーションが上がっているようだ。
「さて、一気に行こう!」
とサラがにっこり笑ってそう言った。
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