第二百五十九話『同じ手』

だけど、サラにそんな心配はいらなかった。


「よっ!よっ!」

と、しっかりと『リザードマン』の攻撃を避けて、しっかりと『鬼神の籠手』で『リザードマン』に攻撃を放った。


ドカァァァァン


その攻撃により、『リザードマン』の体力は0になり光を放って消滅した。


「よし!これで一体目!どんどん行こう!」

とサラが笑った。


「これで3:2か、大分楽になったね!」

と僕が言う。


「いきなり『エリートダークウィザード』ちゃん倒したかったけどね、ムリだった!」

てへへ、とサラが微笑む。


「まさか、『バーストジュエル』使ってくるとはね、かなり賢かったね」

と僕が言う。


「そのあと、『リザードマン』ちゃんのところまで飛ばされて、びっくりしたけど、奈緒子ちゃんに『スピードエリア』をかけてもらって、助かった!ありがとう奈緒子ちゃん!」

とサラが奈緒子に言う。


「いえいえ、『スピードエリア』があってもサラちゃんみたいに戦える人はいないですよ!」

と奈緒子が微笑む。


「いないだろうね!」

と僕も微笑んだ。


「さて、手前の『ダークウィザード』を倒しちゃおう!一番厄介な『エリートダークウィザード』を倒せたらラッキーだったけど、倒せるのから順番に倒した方がいいね!」

と僕が言う。


そう倒したいものから倒して数の有利を確保するのが戦術の基本だ。


「よしっ!」

とサラが走る。


「いくぞ!」

と僕も走る。


サラと僕の二人が斜めに両サイドから、『ダークウィザード』に向かっていく。そして『エリートダークウィザード』はまだ『スローダウン』でゆっくり動いているので手出しできない。


「とぉりゃっ!」

とサラが僕よりはやく、『ダークウィザード』のところにたどり着きジャンプキックを放つ。


ガンッと、『ダークウィザード』はダメージを受けた。


「グオォォォォ」

と『ダークウィザード』は言いながら、アイテムを出した。


「そう何回も同じ手はうけないんだよ!!」

と、サラはニコッと笑って、ピョンと横に避けた。


「グオォォォ」

と言いながら『ダークウィザード』は誰もいない空中に向かって『バーストジュエル』を投げた。


そしてなにも起きなかった。


「よし、サラナイス、引きつけ役!!」

と僕は言いながら、大きくSSSランクの武器『神の剣 - デュランダル』を振り上げそして


振り下ろす!!


ドカァァァァン

と、『ダークウィザード』は大きな音と光と共に消滅した。


「そう!囮大作戦!」

とサラは笑った。


そう、サラは『ダークウィザード』たちが『バーストジュエル』を使ってくることまで視野にいれて、『タンク』の仕事をこなしたのだった。


「やりましたね!」

と奈緒子が言う。


「あ、『エリートダークウィザード』さんも魔法を使ってきそうです!」

と奈緒子が言う。


「グオォォォ!」

と『エリートダークウィザード』が魔法を唱えた。

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