第百五十〇話『豪華な扉の鍵(右)』

「そんな中、珊瑚の『二刀流 - デュアルソード』が二倍攻撃できるからすごいんだけどね」

「うん、すごかった」

とサラが頷く。


「ふははは、どんなもんや!」

と、珊瑚が笑った。


「さぁ、みんな、次に進むわよ!」

と、水晶がドアを開けた。


「次はどうなるの?」

と、サラが僕に聞く。

右の部屋に来て、いきなり床がパカっと空き、僕達は2つに分断されて、それぞれモンスターを倒して、合流した。

次のイベントを左の部屋のイベントのボリュームから考える。


「どうだろう・・・鍵を持って行った、モンスターが出てきそうな気がするけど・・・」

と僕は最初の部屋で、2体の『白いお化け』こと『ゴーストエレメンツ』が左右の部屋に鍵を持って行って閉まったのを思い出した。

片方の部屋はすでにクリアして片方の鍵はゲットしてある。


「うぅ、またお化けか・・・」

と、サラが言う。

そう、左の部屋と同じであれば、また出てきてしまうことを想像するのは難しくなかった。


「もう速くクリアしたいねん・・・ここつらいわ・・・」

と珊瑚が言う。

サラと珊瑚はほんとにイヤそうだった。


「さ、出たわよ!」

と水晶さんが、現れた『ビッグゴーストエレメンツ』を見て、言った。


「珊瑚ちゃんとサラちゃんは下がってて!」

と、水晶さんが言う。


「よ、よろしく・・・」

と珊瑚が水晶に言う。


「仕方ない、タンクやるか・・・」

と、誰もいないところに走りだす僕。

サラと珊瑚の負担を上げないように考えてその作戦しかないと思ったのだ。


「ジュンさん!」

と美少女魔法使いの奈緒子が僕を見て呼びかける。


「よろしく頼むよ!」

と奈緒子に言いつつ、誰もいないポジションに到着する。


『疾風』


と僕が叫ぶ。SSSランクの武器「 神の剣 -デュランダル 」につく最強のスキル、光の剣戟を飛ばす『疾風』を『ビッグゴーストエレメンツ』に向かって放った。



しかし



スゥッッと『ビッグゴーストエレメンツ』は消えた!



『透明移動 - インビジブルムーブ』を使って僕の攻撃を避けた。そして『ビッグゴーストエレメンツ』は僕の方に向かってきていた。


「影が出たよ!」

と僕が言いながら、バックステップする。


『ビッグゴーストエレメンツ』の『透明移動 - インビジブルムーブ』は実現化するまえに、影が色濃くでることはすでにわかっていた。


その瞬間を逃さずに僕は、攻撃を避け。

美少女魔法使い達は一斉に攻撃魔法を放った。


「「「ファイヤー!!」」」

同時に、三方向から、『ビッグゴーストエレメンツ』に当たり、光のエフェクトと共に、消滅した。


「お、三人ともさすが!倒した倒した!」

と僕が微笑む。


そして、『豪華な扉の鍵(右)』が飛んでくる。


「よしよし、ゲット!」

と僕は言う。


「これで、中央の部屋に入れるはずだ!さくっとクリアして、『ゴールドモンスターボックス』を手に入れよう!」

と僕は言った。

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