第二十七話『二重跳躍 - ダブルジャンプ』
その瞬間に、奈緒子が微笑みサラにこう言った。
「さて、サラちゃん、次は私とショッピングですよ!!」
「そうだった!!」サラが約束を思い出した。
「でも、どこでするの、この街にあるの?」
「一応この町にもショッピングできるところはあるんだけど、奈緒子が言うような可愛らしい、洋服は次の街に行ったほうがいいかもしれない。」
サラの疑問に応える僕。
「そういうものなの??」
「うん、ここは、『ラスト・オンライン』の四大フィールドのうちの1つ、森と湖のフィールド『レイクス』なんだけど、今いる所はその中の『始まりの町』で、『冒険者の街』に行ってしまった方が良いかもしれない」
と説明を続ける。
「じゃあ行こう!」
相変わらず即決即断のサラ。
「うん、ちょうど、みんなのレベルも上がっていて、肩慣らしに、ちょうど良いかもしれない。」
「そうですね、いろいろな技も試してみたいですし、行っちゃいましょう!『冒険者の街』でかわいいお洋服を買いましょう!」
奈緒子も同意する。
「そう、あなた達、もう行っちゃうのかい??寂しくなるわね」
「そっかぁ」
食堂のおばちゃんが、言い。サラがおばちゃんに返事をする。
「ねぇ、ここには、もう戻ってこれないの?」
「そんなことないよ、簡単に戻ってこれるよ。一度、行った街には、『ワープゲート』が貼られてすぐ戻ってこられるようになるんだ」
と、僕。
「そうなんだ!!すごい!!おばちゃん、また来れるって!」
「そうね、いつでも遊びにいらっしゃい!」
「うん!」
と元気よく返事をした。
「じゃあ、いくね!」
と、サラは食堂のおばちゃんに挨拶し、いつまでも手を振っていた。
「じゃあ行こう、この『森の道』を通って、抜けると『冒険者の街』に着くんだ」
「おー!!冒険っぽい、いよいよ、本格的な冒険がはじまるのね!」
と、僕の説明に、腕をシュッシュッと動かし、誰でもかかってきなさいとぶつぶついいながら、わくわくを表現するサラ。
「そういえば、レベルが結構上がってるから確認しよう!」
僕がそう言い、みんながステータス画面を表示し、確認した
サラ
職業:格闘家
Lv1→Lv15
HP:15→287
奈緒子
職業:魔法使い
Lv1→Lv14
HP:14→262
ジュン
職業:剣士
Lv1→Lv16
HP:24→320
「かなり、上がってるね。HPが10倍近く上がってる、これは捗る!」
「これで、ビシビシ、攻撃できるわね。そういえば、新しいスキルがついてるみたいなんだけど!」
と言うサラ。
「おぉ!なに??」
「『二重跳躍 - ダブルジャンプ』というのを覚えてるんだけどこれなに?」
僕の質問に応えるサラ。
「それは、サラにピッタリなスキルだね」
「ほんとですね!」
と僕が言い、奈緒子も両手を胸に持ってきて、少し上げて、喜びを表現して同意した。
「そうなの!?!?」
二人のリアクションに、サラは不思議そうな顔をした。
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