旦那さまはお嬢さま

作者 早瀬千夏

★★★ Excellent!!!

性別詐称の恋物語の行く末は。

読み返したくなる素敵な物語でしたので、僕のようにヴィクトリア朝時代のあれこれが好みの方々にちょっとでも届けー! と思ってレビューを書いています。

男装の麗人を想う従者の恋物語か、と思いきや従者もその昔……、という序盤で既に心掴まれて一気に読んでしまいました。ローズマリーちゃん。お前もか。
英国ヴィクトリア朝の時代背景があるとはいえ、それが主張しすぎることはなく、あくまでアレックスとサー・ウィルフレッドに焦点があたり続けた恋物語として、非常に面白かったです。
(もともと一九世紀末という趣味があっただけに、僕が余計ハマってしまったということもありますが)
文体も硬すぎず、かと言ってなよなよしすぎることもなく、肌に合いました。軽妙なテンポで物語が進んでゆくので、最後まで頁をめくる手が、もといスクロールする勢いが落ちませんでした。

おいー! アレックスー! と読みながら何度思ったことか!

もっと早くこの物語と出会って、次の更新まだかな、とリアルタイムにワクワクしてみたかったと思わせる出来です。
あと、各話のサブタイトルが全部小気味よかったのも、読み返していて改めて好きになったポイントでした。

素敵な物語をありがとうございました。

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