やっとまちについた?





「結局あいつはなんだったのですか?」


「さぁの、まぁあやつが一連の面倒ごとの黒幕だとわかっただけ収穫はあったじゃろう」


レティシアとアリアの二人は並んで街道を歩いている。


ロキの逃走を許した後酒呑の頭を弄くって教会後にいる二人を含めた生き残り達を守るように設定して村跡においてきた。


合計で10人ほどしかいなかった生き残り達はどうやらもう一度村を興すつもりらしい。


私たちはそんな村人達に食料を与えて村を出た。


そして、今も着々と街に向けて歩を進めているところだ。


「アリア〜。ぶちゃけましてメッチャ暇なのですが」


いい加減草原の中の一本道をあるのにも飽きてきた。


初めのうちは良かった。

頬を優しく撫でてくる柔らかな風が心地よかった。


しかし、何にでも限度はある。


かれこれ1時間は同じような景色の中を歩いていた。


「そうは言ってものう。あるじ様暇ばっかりはどうにもならんじゃろ」


「うう、そうなんですが……」


「あるじ様、あと一時間ってトコじゃ

もう少し頑張ろうの」


そう言いつつ私の頭をポンポンと撫でてくれる。


「\\\わ、わかりました」


もうレティシアの百合化は手遅れなのかもしれ無い。





◆◇◆◇◆◇一時間後◆◇◆◇◆



「はい、次の人」


「はい、お願いします」


門の守衛さんに個人情報が詰まったカードを渡す。


「ふむふむ。美人姉妹二人で旅行とは中々楽しそうだが、護衛くらい雇った方がいいんじゃないか?」


「いえいえ、大丈夫です。これでも割とできる方なんですよ」


と、腰のあたりまで綺麗な金髪をした

が力こぶを見せるようなポーズで

「任せなさい!」答える。


「ハッハッハ!じゃあ安心だな」


守衛のおっさんが豪快に笑いつつ身分証を返してくる


「ほれ、ようこそパニッシュへ」


「ありがとうございました」


さてさてやって来ましたパニッシュ!


と、その前にまたまた説明をしましょう


どういうわけかというとアリアの

「さすがに見た目幼女二人はマズイ気がする」という意見によって私が『メタモルフォーゼ』によって大人モードになったというわけです。


今はもう元に戻った。


「さて、街に入ったはいいですが宿どうしましょうアリア」


「むー。チョット待っておるがいいぞ」


アリアがどこからか眼鏡を取り出しかける。

どうやらこれが情報収集用のアイテムらしい。


チョットイメージが変わって凛々しく見えなくもない


「ふむふむ、レティ。それなりに良さそうなところが見つかったぞ」


「じゃあ行きましょうか」


「着いてくるのじゃ」


とアリアが先導してくれる

たいして歩くこともなく宿が見つかった。


『妖精のしっぽ亭』


という名前らしいお伽話フェアリーテール?でもイメージしているのだろうか?


カランコロン


「いらっしゃい!二人かい?」


恰幅のいい女将さんが快活な声で話しかけてくる。


「はい」


「じゃあ、ここに名前を書いてくれ

何泊してくんだい?」


名前を書きつつ答える


「えっと、7日で」


と名前を書き終わったので台帳を手渡す

そのあと宿代を払った。


「毎度あり!ほれ!これが鍵だ

無くすんじゃないよ!」


「こりゃあ随分と可愛らしいお客さんじゃねえか」


と身長が2メートルもありそうな強面のおっさんが声をかけてくる。


む?この流れはテンプレに絡まれたりするんでしょうか?


「こら!マッグお嬢ちゃんたちが怖がっちまうじゃないかい!タダじゃなくてもあんたはデカイうえに顔が厳ついんだからさぁ!」


「おっと、こりゃあすまねえ。

怖がらせちまったなら謝るぜ」


あれ?


「これはあたしの旦那でマッグってんだ

こんななりしてるが頼りにはなるはずだから怖がる必要はないよ!」


「い、いえ。大丈夫です」


「そうかい、なら良かった」


バンバンと女将さんが背中を叩いてくる

正直痛い。

この人なら酒呑くらいグーパンだけで倒せる気がする。


女将さんたちと別れ部屋へと向かい


貰った鍵を使って戸を開けて部屋の中を覗いてみた。


「うん、ぶっちゃけ普通ですね」


「そうじゃの、可もなく不可もなくといったところかの」


シングルのベットが2つ

小さめのクローゼット

洗面台とトイレはあるが風呂はおろかシャワーすらない。


普通の平均的なこの世界の宿屋だ。


「さて、宿も確保できましたしギルドに向かいましょうか」


「そうじゃの。あるじ様には悪いのじゃが1人で行って来てくれんか?」


女将さんに鍵を預け「気を付けて行ってくるんだよ」と見送られながら街へと繰り出す。


アリアはこの先の準備があるとかで別行動だ。少し残念



というわけでこの世界初の単独行動!


−ぶっちゃけ道に迷った!−


どうしよ。


そうこう私がわたわたしていると


「えっと君どうしたの?迷子?」


と赤い髪を肩のあたりまで伸ばした活発そうな女性が話しかけてきてくれた。

肌は適度に日に焼けていて活発そうな雰囲気をより一層つよくしている。


そして私は断じて迷子ではない


「えーと、お姉さんギルドがどこにあるか教えてくれませんか?」


「え?君みたいな子がギルドに?

まぁいっか。いまから私も向かうところだったんだよ。案内してあげる」


一瞬不思議そうな目でこちらを見たあと

ありがたい提案をしてくれた。


「ありがとうございます。よろしくお願いします」


私はペコリとお辞儀とともにお礼を言う


「そう硬くならないで。じゃ行こっか」


と私の手を掴んで歩き出した。


恥ずかしかったのだが以外と筋力が高いらしく腕は振り解けなかった。




ーーーーー作者よりーーーーー


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幼女inファンタジー?俺の女子力が止まることをしらないのだか? 腐りかけ@ @tamamo

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