◆フェイズ2(前編)の登場人物

羽喰彩葉(はくい・いろは)

 ”正義の格闘家”。

 ボーイッシュな髪型の中学一年生。っょぃ。

 ニチアサキッズタイムをこよなく愛する。

 好きなライダーは電王、好きな戦隊はマジレンジャー、好きなプリキュアはハートキャッチ。


里中(さとなか)ひさ子

 彩葉が救助し、練馬のスーパーマーケットまで避難させていた女性。

 肝っ玉の太いおばさんで、騙されやすい彩葉が悪い大人に利用されないよう、面倒を見てあげたりしていた。

 アル中で乱暴者の夫が錯乱して”ゾンビ”を呼び寄せ始めたため、やむなく刺殺した過去を持つ。

 現在では、練馬のスーパーマーケットにあるコミュニティの代表を務めている。


高田(たかだ)一家

 里中と一緒に缶詰倉庫に隠れていた、父母、兄弟+妹の五人家族。

 彩葉と仲がよく、再会した時のために、プリンの缶詰をずっと取っておいていた。


宝浄寺早苗(ほうじょうじ・さなえ)

 「はいはいのはーい!」が口癖の女子大生。

 所沢周辺にある短大に通っていた。元アーチェリー部。競技用の弓矢の扱いを得意としていた……のだが、”奴隷”化により《格闘技術》のスキルを得た結果、そこらへんにある適当な棒でぶっ叩いた方がよっぽど簡単だと気づいたらしい。

 現在も、所沢航空記念公園の門番をつとめている。


天宮綴里(あまみや・つづり)

 ”邪悪な奴隷使い”。紫髪のメイドさん。男の娘。股間にぞうさんを飼っていることを除けば、見た目は完全に女子。何故かいつまでも声変わりしない声帯を持つ。

 幼なじみの神園優希に惚れており、女装を始めたのも彼女の性癖を知ってから。愛する人を亡くした今でも、女装はライフワークになっている。

 なお、綴里が男であることを知っている者は少なく(隠しているわけではない)、結果、多くの誤解を生んでいる。


先光亮平(さきみつ・りょうへい)

 “救世主(笑)”。

 天宮綴里、神園優希とは幼なじみの関係。

 最近、三次元の女性ではまったく性的に興奮しなくなっている自分に気づいており、ちょっと焦っている。

 本人も言っていた通り戦闘では全く役に立たないが、わりと頭がきれ、そこそこ度胸もある。綴里との替え玉を思いついたのも彼。


神園優希(かみぞの・ゆうき)

 綴里が女装男子なら、彼女は男装女子。一人称も”俺”であった。

 亮平、綴里とはいつも行動を共にする仲だったが、”終末”後の混乱で一時離ればなれになってしまう。

 その後、保身のために”正しい生き方の会”と行動を共にし、明智光夜の愛人となる……が、耐えられなくなり自ら”ゾンビ”に噛まれる。遺書には、明智に対するお詫びと感謝の気持ちが書かれていたという。


佐嘉田淳史(さかた・あつし)

 いじられキャラの二十二歳。元クリーニング屋。

 丁寧な仕事に定評があり、彼が衣服の管理を行うようになってから、コミュニティのみんなが清潔に暮らせるようになったと、とのこと。


織田信夫(おだ・のぶお)

 所沢周辺で当てもなくハシャイでいた元ヤンキー。二十五歳。成人式の日とかで大暴れしちゃうタイプ。

 ただ、ボスに対する忠誠心は本物で、もし主人公が明智を害するつもりなら、刺し違えるつもりでいた。

 主人公に《隷属》スキルを使われた結果、なんか知らんけどありえないくらい強くなれたので、最近ではむしろ、ちょっと得したと思っている。


赤井言太(あかい・ごんた)

 “正しい生き方の会”のメンバーで、仲間思いのガチホモ。

 ボスの明智に心酔しており、糞まみれの(中略)で、お互いに小便を(中略)したりして楽しみたいと考えていた。やったぜ。


明智光夜(あけち・みつや)

 “壱本芸大学”のコミュニティ、”正しい生き方の会”のボス。

 主人公に《隷属》を使われ、《性技》スキルを得た結果、夜のアレがかなり巧くなったと愛人たちの間で評判。本人は少し複雑な気分でいる。

 幼なじみの女性と結婚した結果、スーパービッチワイフ(SBW)だったという、涙なしには語れない過去がある。作中では軽く触れられただけだが、わりと人間不信になってもおかしくないレベルの仕打ちをSBWから受けている。許すまじSBW。

 なお、無頼漢の”織田“に続いて、“豊臣”という猿顔の男と、”徳川”という狸みたいな体型の男を探しているらしい。


吉田乃里(よしだ・あいり)

 今後、人類は戦国時代の道徳観にまで逆行する。――故に、若年結婚も増えるだろう。……という信念のもと、”前例を作る”ために愛人に加えられた幼女。小学六年生だが、その割には背は低く、発育が悪い。


花田(はなだ)ゆず

 主人公と明智たちの会話を裏でひっそり聞いていた女性。元ホステス。

 一応、彼女なりに明智を愛しており、それ故に彼の極端なやり方に反駁していた。乃里を主人公に見せたのは、”そういうこと”も公然と行われていると知ってもらうため……なのだが、まさか殺し合いに発展するとは思いもよらなかったという。


長田良男(ながた・よしお)

 “残酷な精霊使い”。

 イカレ気味なのは《狂気》スキルのせいだと思われていたが、実は元々わりとアレな人。

 それでも”終末”直後は人助けを行ったりして善行を積んでいたのだが、保育園に跳梁する”ゾンビ”の群れを始末したあたりから、徐々に善悪の基準が曖昧になっていく。

 なお、作中で《ゴースト》という精霊が盾を装備していたのは、たまたま戦闘によって死亡した”守護騎士”ジョブの”プレイヤー”を発見し、ゴースト化することに成功したためである。

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