赤の大捜査線編⑨

結局その後、店長にそのスナック(居酒屋)に乗り込んでもらい、睨みをきかせてもらった。

そのおかげで、そのグループはもう来なくなった。


さすが、そこは上司。

やることは、きちんとやってくれる。


そして誤差玉から解放されたと思いきや、そうもいかなかった。


誤差玉-800


微妙な赤の誤差玉がたまに出る。


まだいるのか?

まだ、誰か何かしている奴がいる。


よく考えてみたら、黒っぽい玉ではなく、綺麗なうちの店とよく似た玉を持ち込まれたら、見分けがつかない。

さらに、交換せずに、ダラダラとその玉で遊技をされたら、それこそ、


わからないじゃないか!!


まだまだ逃れられない悪夢。


そんなある日、パチンコを打っている普通の男性客から腕を掴まれる。


「僕の、隣で打ってる人、一切お金を使ってる気配がないんです。なのに、玉がずっとあるんです。一度、見てみて下さい!」


お客さんからの報告を受け、遠目からその男を観察する。


たしかに、上皿に玉がある。

その玉が減っていく。

そして、追加のお金を使うか?


いや!!!!!!


服の内側から玉が出てきた!


それを上皿に入れる!


完全な、玉の持ち込み、そして不正遊技だ!


すぐさま、その男にかけより、


「ちょっとすいません。」


と、話しかけたとたん、


突然、僕は突き飛ばされた。

そして、床に倒れた。


その瞬間、自動ドアを開けて男が逃げていく!


・・・・逃がすものか!!


体の痛みをこらえながら、男の後を追った!

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