恐怖の五期生編①
さて、これまではパチンコ屋にまつわる、ブラック企業、シュガー社員のお話などをしてきましたが、
皆さんの想像内のお話だったのではないでしょうか?
今回は、さらに奥の奥のお話です。
今から約10年前に勤めていたパチンコ店。
そこで僕は主任をしていました。
そこの店長からある日こう告げられました。
「明日から1カ月間、本社に研修に行ってくれ!」
「何ですか、急に?」
「五期生や!!」
五期生や!と言われても意味がわかるはずがなく、詳しく聞いてみたが、
そこのパチンコ店は全国に40店舗以上を構える大手のチェーン店。
その幹部社員を育成するための研修。
だと告げられた。
面白そうだったが。
そもそも、何で僕?
選ばれたのかな?
その五期生とやらに?
その本社での研修の1カ月の間は、ホール業務から解放されるし、給料もちゃんと発生する。
別に行ってみてもいいかな?
と、思っていた。
そして、研修の当日、背広を来て本社に行くと、他店の次長、他店の主任、僕と同じように数人集められていた。
そして、見たことのない二人がいた。
「どこの店舗から来はったんですか?」
「僕ら二人は、一般公募です!」
「は?」
「タウンワーク見て、面接して受かって、この研修に来ました!」
なんじゃそら?
他店の役職者たちが数名選ばれてる中で、二人は一般公募の素人。
なんなんだ?この五期生って?
謎を含んだまま、五期生の7人は本社の会議室に通される。
いきなり!
そこのパチンコ店のチェーン店の社長と対面である。
全国に40店舗以上を構える、大手パチンコチェーン店の大社長である!
そこのオーナーから僕ら7人にお話がある。
「我が社は圧倒的な人材不足です。このような形で、未来の店長や幹部社員を育てる研修も、今回で五回目になりました。皆さんは五期生に選ばれたのです。しっかり研修を受けて、未来の店長、幹部社員を目指して下さい。」
オシッコがちびりそうな緊張感の中、オーナー直々にお話があった。
この五期生はそんな凄い集まりだったのか! 何でそこに僕が選ばれたのだろう?
そして、謎の一般人が2人?
いきなり、タウンワークで面接受けて、幹部社員の研修?
どうなってるんだ?
しかし、重い社長の言葉を受けて、僕ら五期生、7人の1カ月に及ぶ研修が始まった。
そこに、隠された真実とは??
この7人の運命は??
・・・・・
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