物語は、地下迷宮の奥深くで『狗使い』という職業につく少年が、少女戦士と共に地上を目指すという簡単な構図。 なのに夢中になってしまうのは、緻密に構築された世界でのリアリティある描写、そして凶悪な魔…続きを読む
蝉川先生の作品は本作と異世界居酒屋「のぶ」しか読んでいないが、これまたさじ加減が絶妙であるとしか言えない。何のさじ加減かと言えば、”ほのめかし”である。架空の世界を舞台としていながら、その設定はすん…続きを読む
迷宮奴隷の少年。仲間を失った冒険者の少女脱出できなければ長くは生きられない。襲ってくる魔物や大人たち。胃が捩れそうな状況の中なのに、淀みなく読み進められる。読者は、右に左に、上に下にと迷宮の中…続きを読む
先が気になるほど面白い。蝉川先生の作品は世界設定は架空のものであるが、そこに作られた文明や社会、人々は常に現実以上に現実的である気がする。迷宮や魔物、魔法が当たり前の世界に置いて、弱者である…続きを読む
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