嘘にて壊す衆人環視の密室

作者 ひなちほこ

41

18人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

ミステリーの中でも異質のミステリー。他の方のレビューにもあるようにアンチミステリーです。

犯人当てやトリック解明を楽しみたいという方にはちょっと手を出しづらいかもしれません。
しかし、女子中学生の宮條が実に魅力的じゃないですか(特に太股。もう目がそこに行ってしまいます)。
嘘を並べていながらも理路整然とした巧みな話術と構成に舌を巻きました。

宮條が人気のようですが、僕は影薄いの方が好きですね。こっちだって綺麗な太股見せてるんです!(笑)

★★★ Excellent!!!

と、思わずノックスの十戒を増やしたくなるくらい面白かったです。

ミステリーに超自然的な殺害方法を用いてはいけないことを逆手にとった本作ですが、論理的な思考を用いて事件を解決に導くという点では、立派なミステリーだと思います。

探偵役の女子中学生と、女子中学生のふとももが魅力的でした。

★★★ Excellent!!!

たとえば人を呪い殺したとして、その行為を犯した者は罪に問われるのだろうか。あるいは犯行に超能力が使用されていたとして、それをどのように証明すればいいのか。
常識から外れた犯罪者が目の前に現れたら、それを裁く法は今現在この世界には存在しない。
では、どのようにその事件を解決すればいいのか。答えは、言葉にすれば簡単だ。万人が納得する真実とやらを“捏ち上げて”しまえばいい。不都合で不条理な事実の代わりに。

そんなところから始まる、異色の本格ミステリ。

探偵役は嘘を吐くし、超能力はポンポンと出てくる。一歩間違えればミステリとして破綻しかねない設定。それでも思い込みの死角をつくように繰り出される“別解”はあくまで論理的で、一歩一歩着実に犯人の喉元まで迫っていく。
この作品を見事と評さずに、どう表せばいいのか私は知らない。

キャラクターの設定も、(だいぶ趣味嗜好に偏った)緻密な描写も、どれも類稀なるセンスを発揮している。
特に最終章の構成、展開。息もつかせず繰り出されるロジックのシャワーは、世界をぐるぐると回して、最後にはきちんとあるべき場所へと落ちていく。その快感と驚きはぜひ実際に読んで確かめて欲しい。

本格の定義たるフェアな謎解きの要素を持ちつつ、世間一般のミステリへのイメージに颯爽と反旗を翻した怪作であり快作だと、私は思う。

★★★ Excellent!!!

未知なる真相を破綻させ既知なる真実を再構築し、条理という基盤にろ過を通して真実を裁定させる。
ケレンミの利いた循環であると思います。どんな虚構も要は認めさせたモン勝ちなのさ!
そんなアウトローでダーティな作風に富んだ、アンチミステリーの醍醐味を皆さんも味わってみてください。
ではまた、本日もお疲れ様です。

★★★ Excellent!!!

ノックスの十戒。ミステリ書きには常識ですが、そこには禁じ手として「魔法」「超科学」「中国人」が挙げられています…まあ中国人は完全なトバッチリなんですが(笑)。

それを真っ向から皮肉った意欲作が、本作ですね。
異能の犯行を無理やり論理に当てはめる。
その着想の豊かさに脱帽してしまいました。
ちょっとだけ殊能将之「黒い仏」を思い出しました。いや似てないけど。異能を論理で表向き解決する過程が参考になるかな的な。

毒舌な中学生というキャラも可愛いですね。僕も日がな1日、宮條ちゃんに罵られて暮らしたいです。

どんな不可能状況でも、舌先三寸ででっちあげる度胸に感心しました。くっそ宮條ちゃんかわええ。
苦いコーヒー苦手な宮條ちゃんもかわええし、ダイエットに敏感な宮條ちゃんもかわええすわ。
ニーソの描写、最高でした!!
…何のレビューだこれ。