02 前場の九十九里
仕事場への移動は、当然のことながら電車であった。
瓜子もユーリもマイカーどころか免許すら所持していないのだから、いたしかたがない。
しかし───
「……ユーリ選手。いや、ユーリさん。自分、こんな格好でいいんすかね?」
瓜子にとっては、いちおうこれが春からの社会人生活へと通ずる第一歩目なのである。
しかし、トランクに忍ばせていたスーツはユーリの手によって封印しなおされ、瓜子は普段通りのジャージにベンチコートという格好で電車に乗せられてしまったのだった。
「大丈夫だよぉ。ユーリみたいなタレントもどきの付添人がそんなキッチリしてたら、よけいにおかしいから! ラフでいいの、ラフで」
いっぽうのユーリは昨晩と同じくもふもふのボアコートに、派手なレギンスの上に重ね履きをした穴だらけのダメージデニム、それにショートのムートンブーツという華やかな装いである。
頭には温かそうなニットキャップをかぶり、首もとにはカラフルなストールをぐるぐると巻きつけ、そしてノーメイクのせいか黒縁眼鏡でなく濃い目のサングラスなどをかけている。
が、そうして顔の大部分を隠蔽しても、にじみ出るオーラと色気は隠しようもない。同じ電車に乗り合わせた乗客たちも、さきほどからチラチラと好奇心に満ちた目を向けてきていた。
ただし、格闘技界では知らぬ者もないユーリ・ピーチ=ストームでも、世間的には二流級のグラビアアイドルに過ぎない。「あのいかにも芸能人っぽい女は何者だ?」という詮索の視線を向けられているだけなのだろう。
何にせよ、ユーリは膝の上に大きなボストンバッグを抱えこみつつ、窓の外に視線を飛ばしながら、鼻歌でも歌いだしそうなぐらい上機嫌な様子だった。
「最初の現場は、千葉っすよね? ……電車で二時間って遠いっすね」
「近い近い。関東圏なだけ、まだマシだよぉ。《アトミック・ガールズ》のDVD販促キャンペーンのときなんて、日本全国を一週間で回らされたんだから! ま、アレはアレで楽しかったけどねぇ」
「……そんな仕事までしてたんすか」
いま現在も肩書きとしては高校生に過ぎない瓜子には、およびもつかない世界だ。
しかし、年齢で言えばユーリも瓜子より一歳年長なだけである。
なおかつ格闘技のキャリアに関しては、活動期間もその内容も瓜子のほうが完全に上回っているわけだが───まあ、そのようなことは言わぬが花であろう。
「乗り換えが多いから、あんまりお昼寝もできないにゃあ。……ね、うり坊ちゃん、キックって楽しい?」
「な、何すか、藪から棒に? そんなこと聞いてどうするんすか?」
「えー? だって、格闘技以外に共通の話題なんてなさそうじゃん? 美容かコスメかファッションの話でもいいけどぉ」
「……楽しくなかったら続けてませんよ。ユーリさんこそ、総合は楽しいんすか?」
「楽しいよ! 痛いし苦しいし泣きだしたくなるぐらいツラいこともあるけどね、なんちゅーか、生きてるなあって実感できるの! オシャレするのも大好きだけど、モデルやタレントみたいなお仕事は、何ていうか……頑張り方がよくわからなくて、ときどき死ぬほどムナしくなっちゃうのさぁ。だから、高一の終わりぐらいにスカウトされてアイドルちゃんのお仕事をしてたんだけど、一年ぐらいでイヤになっちゃったんだぁ」
「はあ。そのあたりのことは、ドキュメント番組で拝見したっすよ」
「あひゃひゃ。アレ、観たのぉ? 恥ずいなあ! 実はアレが荒本さんとの初仕事だったんだよねぇ」
「はい。千駄ヶ谷さんからもそう聞いてます」
ずぶの素人である新人グラビアアイドルが、総合格闘技や柔術の道場で鍛錬をつみ、ひとりの格闘家としてプロデビューする。そのおよそ十ヶ月間の軌跡をたどったドキュメント番組が、今から一年ほど前にCS放送のスポーツチャンネルで放映されたのである。
たった十ヶ月でどうして素人がデビューできるのかと、瓜子は眉につばをつけながら観ていたものだが……番組自体は面白かったし、道場での稽古にも嘘くささはなかった。あの時代は、確かにユーリも身体を壊してしまうのではないかという勢いでトレーニングに励んでいたのだ。
しかし、腑に落ちない部分はある。
「あの……お気に障ったらぶん殴ってくれていいっすけど、アレってヤラセだったんじゃないんすか?」
「ふにゅ? ヤラセ? どの部分がぁ?」
「どの部分っていうか……そもそも無名のアイドルを主役にしたドキュメント番組が十ヶ月がかりで制作されるってのが、おかしな話じゃないっすか。ユーリさんが途中でくじけちゃったら番組自体が成立しないわけだし、素人目に見てもおかしいっすよ」
「はぁん。ずいぶん深読みするんだねぇ。そんな真剣に観られちゃうと照れくさいにゃあ」
そんな風に言いながら、ユーリは本当に照れくさそうに笑った。
「だけど、別にたいした話じゃないんだよぉ。ユーリが所属してたプロダクションの社長さんとCSテレビの企画室長さんが大の仲良しで、そこから始まった話なの。ユーリがアイドルをやめてプロファイターになりたい! って社長さんに相談したら、ああいう企画が持ち上がったってわけ」
「そんな簡単な話なんすか? それでも十ヶ月がかりの番組なんすよね?」
「問題なかったよぉ。ユーリが途中でくじけたら、ムダになった制作費はユーリが弁償するって約束だったからねぇ」
「はあ……」
そこはかとなく、つじつまは合っている。
しかし、まだまだ納得はできない。
すると、そんな瓜子の顔色を見てとってか、ユーリは困ったように笑いだした。
「しかたないにゃあ。他言無用の口外法度だよぉ? ……あのね、弁償するったって、それは当然ユーリのポケットマネーで何とかなるような額じゃなかったの。だからユーリは、社長さんに契約書を書かされたんだぁ」
「契約書?」
「そ。もしもユーリが格闘家になることをあきらめて、作り途中の番組が台無しになっちゃったら、それはユーリがえっちなビデオに出てその売り上げで弁償する、ってさぁ」
「…………」
本気で言っているのだろうか?
ユーリはいつも通りふにゃふにゃと笑っていたが、大きなサングラスで目もとを隠していたために、瓜子には真意がつかみきれなかった。
「そんなの……リスクばっかりの話じゃないっすか? 別にプロダクションの社長なんて頼らなくても、普通にアイドルを引退して、自力で稽古をつめばいいだけの話だし……」
「それは無理だったのぉ。何せユーリは十六歳でスカウトされてから家出同然で実家を飛び出して、住む場所も社長さんのお世話になってたぐらいだからさぁ。普通にプロダクションをやめたりしたら、それこそホームレスになるしか道はなかったんだよぉ」
「だから! それでもそんな無茶な契約をするぐらいだったら、実家に帰るほうがマシでしょう?」
「ううん。実家に戻るぐらいなら、死んだほうがマシ」
にこりと、ユーリはさらに可愛らしく微笑んだ。
「だから、死ぬ気で頑張ったんだよぉ。ユーリがえっちなビデオなんかに出たりしたら、気持ち悪さのあまり途中で絶命しちゃうに決まってるし。……だからまあ社長さんにしてみても、自分のもとを離れるつもりなら生命がけの覚悟を見せてみろって心情だったんだろうねぇ。ユーリの鳥肌体質を知りながら、それでもアイドルちゃんとして大成できるように、社長さんも色々と頑張ってくれてたからさぁ」
「…………」
「でね、その社長さんは表舞台にお顔を出したくない人だったから、企画がスタートすると同時にもろもろの業務をスターゲイトに引き継いでもらったの。企画が潰れたら、放送局にはスターゲイトが弁償する。スターゲイトにはプロダクションが弁償する。プロダクションにはユーリが弁償する。つまりはそーゆーカラクリだったってわけ」
「…………」
「その中で、ユーリと社長さんの契約だけは放送局にもスターゲイトにも内緒だったから、絶対秘密だよぉ? これがバレたら、社長さんにも迷惑がかかっちゃうし!」
とても朗らかにそう言い切ると同時に、ユーリは座席から立ち上がった。
「さあ、ここで最初の乗り換えだねぇ。楽しい楽しい格闘技を続けるために、今日もきりきり働きましょうぞ、うり坊ちゃん!」
◇
二時間と、さらに三十分後。
「はぁい、お待たせいたしましたぁ!」
声も高らかにワゴン車から飛び出してきたユーリの姿に、瓜子は思わず缶コーヒーの中身を噴き出してしまいそうになった。
千葉県は九十九里浜のビーチ。
海である。
一月である。
冬である。
然して……ユーリは普段の試合衣装よりもさらに過激な、ショッキングピンクのビキニ姿で登場してきたのだった。
「あらら? どーしたのぉ、うり坊ちゃん?」
「ど、どうしたって……寒くないんすか、ユーリさん!」
「あはは。寒いに決まってるじゃん! 今日のテーマは『寒中水泳』らしいよぉ」
馬鹿げている。
ベンチコートを着ている瓜子でさえ寒いのに、どうしてユーリは笑顔でいられるのだろうか。
「うひゃあ。相変わらず反則級のスタイルだねえ。今日もよろしく、ユーリちゃん」
「あ、よろしくお願いしまぁす」
カメラマンらしきヒゲ面の男にも、にこにこと愛嬌を振りまいている。
その間にも、身を切るような潮風が砂浜には乱舞しまくっているのだ。
とうてい正気の沙汰とも思えない。
「それじゃあね、うり坊ちゃん。行ってきまぁす」
そう言って、ユーリは長い髪をなびかせながら無人の砂浜に駆け下りていった。
「スターゲイトさん、寒いでしょう? 良かったら車の中で休んでいてください」
スタッフらしい男にそう声をかけられたが、瓜子は「大丈夫です」と答え、カメラマンとともにユーリを追うことにした。
ユーリがあんな格好で奮闘しているというのに、自分だけくつろいでいられるわけはない。瓜子は見習いの研修生とはいえ、ユーリの付添人という名目でこんなところにまでやってきたのだから。
「おお寒い! それじゃあまずは、いつもの感じでお願いしまーす」
砂浜では、カメラマンの要求に応えてユーリがすでにポージングをとっていた。
左腕と左足を前に出した、オーソドックスのファイティングポーズ。キックボクシングの基本姿勢より少しだけ重心が低い、MMAのポピュラーな立ち姿だ。
しかし、ピンクのビキニ姿である。
デザイン的にはオーソドックスなものなのだろうが、その内側に詰まっている本体のほうが規格外であるため、むやみに露出が多いように感じられてしまう。
そしてそんな格好をしていると、ユーリはますます格闘家などには見えなくなってしまった。
(……何が全身筋肉だよ)
胸がでかい。尻もでかい。きゅっとくびれたウエスト以外にはぞんぶんに肉がついていて、どう考えても人並み以上に肉感的なのだが、全身を構成する曲線があまりに優美であるために、太すぎる感じはまったくしない。結果的に、嫉妬する気にもなれないぐらい完璧なプロポーションが完成されてしまっている。
おまけに肌の色は真っ白で、きめがこまかく、どこもかしこもやわらかそうだ。というか、実際にそれがどれほどやわらかいかを、瓜子はすでに知ってしまっている。あれはまるで全身が温かいマシュマロで構築されているかのような触り心地だった。
つけくわえて、いかにも現代風の美少女なのである。昨晩よりもいっそう華やかなメイクで飾りたてられたユーリの顔は、瓜子がふだんテレビで観るどんなアイドルよりも魅力的で、可愛らしく、そして色気に満ちあふれていた。
アスリートにとっての広報活動など、選手によって千差万別だろうが、このユーリ・ピーチ=ストーム選手においては、九割方が芸能活動に終始してしまっている。アイドルを引退するつもりで格闘家になったはずなのに、やっていることはアイドルそのものだ。「格闘家もどきのアイドルじゃなくて、アイドルもどきの格闘家ね!」とはユーリ本人の言だが、瓜子にはその違いがわからない。
何はともあれ、格闘家としてよりグラビアアイドルとしてのほうが需要も素質も豊富である、という瓜子の見解に間違いはないようだった。
「よし。それじゃあお次は、ノーマルなグラビア風に。可愛い系の水着だから、こんな感じに、少し幼げなニュアンスでね」
「はーい」
こんな撮影は慣れっこなのだろう。ユーリは左手を膝につき、少し前傾のポーズをとりながら、空いた右手でピースサインをつくり、にこりとあどけなく微笑んだ。
強い潮風が、ウェーブがかった栗色の長い髪を乱暴にかき乱していく。
しかし、それすらもユーリを彩る演出であるかのようだ。
気温は低いが、日差しは明るい。
ユーリの髪や白い肌は、その清廉な一月の陽光をあびて、これでもかというぐらいに光り輝いていた。
「……はい、前半戦終了! お色直し、お願いしまーす」
さらにさまざまなポーズをとらせてからカメラマンがそう告げると、女性スタッフがもこもこのガウンでユーリをくるみ、路上のワゴン車へと拉致していった。
「……キミはスターゲイトさんの研修生だっけ? いつものあのおじさんマネージャーはどこ行ったの?」
と、強風に苦戦しながらタバコに火をつけたカメラマンが、そんな風に声をかけてくる。
「あ、はい。荒本は、一身上の都合で退社いたしました」
「へえ? 辞めちゃったんだ? あんなにユーリちゃんにメロメロだったのに……さては、セクハラでもしてクビになっちゃったのかな?」
「……いえ。そういう風には聞いていませんが」
内心の苛立ちを抑えつつ、千駄ヶ谷女史に言いふくめられていた通りの答えを返すと、カメラマンは「ふーん」と紫煙をまき散らした。
「ま、何でもいいけどさ。あのおじさん、撮影してる後ろで何やかんやとケチつけてくるから、いなくなってくれたんなら助かるわ。別にこっちは無茶な注文なんてしてないっつーのに。……そんな無茶をさせなくったって、ユーリちゃんは突っ立ってるだけでオトコの煩悩をビンビン刺激してくれるからねぇ」
「…………」
「何であんなコが、格闘技の試合になんて出てるんだろ。グラドルを本業にすりゃあ、もしかしたら天下だって取れるかもしんないのにさぁ。もったいない話だよ、まったく。あんな可愛いお顔やカラダに取り返しのつかないキズでもついちまったら、国家的損失だよ、本当に」
もちろん瓜子には、カメラマンのそんな感慨に気のきいた返事をすることはできなかった。
そうこうしているうちに、お色直しを完了させたユーリが「お待たせでぇす!」と舞い戻ってくる。
今度は白地をベースにピンクのアクセントが入った、さきほどよりもいささか際どいデザインをしたビキニだった。
ちょっと乱暴に動いたら丸裸になってしまうのではないのかと、見ている瓜子のほうがハラハラしてしまう。
「いいねいいね。それじゃあ、お得意のハイキックをきめてくれる?」
「ラジャーでぇす。……試合ではまだ一回も当たったことがないんですけどねぇ」
瓜子をうんざりさせるような台詞を吐きながら、ユーリがピシリと虚空を蹴った。
とたんに、瓜子はドキリとする。
昨日の試合でも思ったが、フォームだけは本当に綺麗なのだ。
スピードが今ひとつなのでなかなか当たりはしないと思うが、腰がきちんと回転していて、軸がしっかりと通っており、体重も正しく乗っている。おまけに、打点がめちゃくちゃに高い。きっと関節が柔軟なのだろう。これなら自分より長身の選手が相手でも、楽にこめかみを狙えそうだ。
(……だけど、当たらなきゃ意味がないよなぁ)
そしてユーリは、虚空を蹴りぬいた体勢のまま、動きをフリーズさせてしまった。
足もとが不安定な砂浜だということを考慮すれば、驚異的なバランス感覚と言えよう。
「いいね! そのままでお願いしまーす」
巨大なカメラを抱えたカメラマンが、嬉々としてユーリの周囲を回りはじめる。
何だか、屈辱的な光景だ。
瓜子だったら、たぶん正面に立たれたとたん、その脳天にかかとを振り下ろしていると思う。
「それじゃあ、波打ち際に移動しよう! ちょっとしんどいだろうけど、膝下ぐらいまで海に入ってくれる?」
「えっ!」
思わず声をあげてしまったのは、瓜子だった。
初めてユーリが瓜子を振り返り、にこーっと天使のように笑う。
「大丈夫だよぉ! ユーリは頑丈だから、風邪なんてひかないの!」
カメラマンの指示通り、凶悪な波から逃げまどう態で、数ショット。
濡れた砂浜にしゃがみこみ、紐の外れたブラをおさえながら、数ショット。
最後に頭からピンク色のビーチタオルをかぶって、「やっぱり寒いやあ」と悲しげな顔をつくり、数ショット。
「はーい、おつかれさまでしたあ!」
それでようやく、この過酷な業務もお開きと相成った。
「いやあ、ありがとね、ユーリちゃん! 本当はサイパンにでも連れていってあげたいところなんだけど、何せ予算がおりなくてさあ。……かといって、毎回スタジオや温水プールじゃあインパクトないし。こんなハードな企画にオーケーを出してくれるのはユーリちゃんぐらいなんだよ」
掲載雑誌の担当者らしい男がそう呼びかけると、ビーチタオルで濡れた身体をふきながら、ユーリは「全然オッケーですよぉ!」と力強く答えた。
「ユーリは、頑丈さだけが取り柄ですから! 本職のモデルさんたちが嫌がるようなシチュエーションこそ、ユーリの輝きどころと自負しておりまする!」
「いやあ、頼もしい! 実際問題、ユーリちゃんを表紙にして部数が落ちたためしがないんだよ。また企画が通りしだいスターゲイトさんに連絡させてもらうから、これからもよろしくね?」
「こちらこそ、よろしくお願いしまぁす」
にこにこと愛想よく頭を下げてから、ユーリはふっと瓜子のほうを見る。
「さあ、お次はバラエティの収録だね! 後半戦も、がんばろぉ!」
もちろん瓜子は、その屈託のない笑顔にもうまく応えることはできなかった。
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