千百六話 【天凛の港要塞】から魔界セブドラへ

 

 俺の首に繋がっている二つの触手手綱が少し震える。

 肩にいる銀灰猫メトがその触手手綱に猫パンチをしていた。


『『ふふ』』


 左目と右目に戻っているヘルメとグィヴァが銀灰猫メトの前足の動きを見て笑う思念を寄越してきた。


 視界には浮かんでこないが、直ぐ傍に二人がいるような感覚となる。


 と、神獣ロロディーヌは太陽の日射しから逃げるように頭部を下げながら斜めに急降下――。


 上界から下界の大小様々な魔塔と浮遊岩と飛行艇に空魔法士隊の光景から一気にハイム川の光景へと切り替わった。


 相棒は「ンン」と喉声を発した直後――。

 身を左に捻り、右に数回捻りの――。


 アクロバティックな飛行機動で斜めに突き出た三日月形の魔塔を避けては、横に長い円筒形の自然が豊富な巨大な浮遊岩や小さい浮遊島を避けていくと、ハイム川の川面に不時着する勢いで水面に近付いた。


 刹那、頭部を少し上向かせる神獣ロロ

 急上昇しながら螺旋機動に移行――。


 向心力がえげつない――。


「「きゃぁ」」

「うぁぁ」


 急激な機動の変化とGを感じさせる飛行力をまともに感じたバーソロンとヴィーネとキッカの悲鳴的な声が響く――。


 神獣らしい機動力を活かした凄まじい飛行だから、ヴィーネたちには少しキツイだろう。


 と思った直後にヴィーネが抱きついてきた。

 横乳の感触を脇腹に得る。ヴィーネには悪いが、横乳のムニュッとした柔らかい感触は最高だ。それでいて張りも良し。


 最高級の乳房を持つヴィーネはやはり最高の女性だ。

 だが、その長い耳は凹んでいた。


 そのヴィーネに、


『大丈夫か?』


 と聞くように――。

 ヴィーネの腰に左腕を回して優しく支えてあげると、ヴィーネは俺の胸元に体重を預けてくる。バニラの香りといい項にキスしたくなるが、我慢した。

 その代わりにギュッと抱きしめを強めた。

 同時に神獣ロロは腹から橙色の魔力粒子を噴出させた――。


 周囲に橙色の魔力粒子が増えて、それが激しく散っていた。

 大気圏に突入か突っ込んでいるような気分となる光景だ。


 橙色の魔力粒子は燕の形を幾つも模るが、直ぐに消えていく。

 儚げだ。


 神獣ロロは急激に速度を緩めながらハイム川の水面ぎりぎりを飛翔していくと、体から発せられていた橙色の魔力粒子は消えた。


 燕の形が多い橙色の魔力粒子が大気と衝突してブレーキ代わり?


 ――潮の香りが海を思わせるハイム川。


 大小様々な鳥たちが気持ち良さそうに飛ぶ――。

 ハイム川の流れに沿うように、ハイム川の上を飛翔していく。


 遠くに小型飛空艇ゼルヴァに乗っている冒険者が数名いた。下のハイム川からトビウオのようなモンスターが次々にその小型飛空艇ゼルヴァに乗っている冒険者たちに襲い掛かっている。


 ハイム川には多数の船が行き交っているが、船にはモンスターは襲い掛かっていない。


 小型飛空艇ゼルヴァは小さいが、モンスターを引き寄せていると分かる。


 そして、大河のハイム川を行き交うのは定期船と貨物船が主。

 ……警備船か軍船らしき船をチラホラと見かけた。


 ガレオンとガレー船と似た船が多い。

 低空を飛行する神獣ロロディーヌは両翼を縮めながらその船と船の間を縫うように進み始めると、「ンンン――」と盛大な喉声を発しながら帆の形が渋い大きい船に近付く。


『たのしい』『なかま』『とぶ』『かわ』『いっしょ』『あいぼう』『あるるかん』『いない』


 神獣ロロが楽しげな気持ちを寄越してきた。


 セナアプアの港に入港予定だろう大きな船だ。


 船に乗っている方々の一部が見上げて手を振ってくれている。


「「「おぉぉ~」」」

「翼を縮められるグリフォンは初めて見たぞ!」

「わぁぁ~」

「珍しい大魔獣を使役しているテイマーさんがこちらに手を振ってくれている!」

「あの黒髪美人がテイマーだろう!」

「銀髪の美人は槍を浮かべている!」

「……テイマー系の戦闘職業には魔獣使いも多いぞ」

「魔族なら魔物使いの可能性もある」

「魔獣ベイヴァより大きい~、グリフォン~? 大魔獣~?」

「巨大な魔獣ゲルトーサのような大魔獣だろう!」

「背中には蜘蛛とガーゴイルと似たモンスターがいるぞ!」


 神獣ロロの頭部の右端にいるキッカたちがテイマーだと勘違いされている。


「にゃおぉぉ~」

「にゃァ」


 相棒が大きな声を発して大きい船に乗る方々の声に応えていた。そうしてセナアプアの巨大な港から下界の街並みを見るように直進。


 神獣ロロは匂いを嗅ぐように頭部を少し前後に動かすと、旋回――ハイム川からセナアプアの港街と倉庫街の街並みを見るのも新鮮だなぁ。


 煉瓦の建物、鋼鉄のミニ魔塔を擁した建物、魔力を発している歪な建物、ストームグラスの看板を掲げている巨大船の建物、風車のような建物に魔法陣が覆っている建物などが見えた。


 魔法陣が覆う建物には、制服を着た魔術師や兵士がいる。

 冒険者や空魔法士隊ではない兵士たち。

 ……三カ国に属している組織か?

 もしくはもっと離れた国の軍隊か?

 或いは、大商会の私設部隊かな?

 調査研究機関の部隊とかかもだ。

 宗教街にも近いから、宗教組織の幹部が飼っている私兵って線もある。


 前にも見かけた魔塔には空魔法士隊と空戦魔導師らしき存在がいる。


 この下界の港街を眺めていると、レザライサとの会話を思い出す。


 港と地続きの【血銀昆虫の街】が見えた。

 俺たちが駆け抜けた【オプシディアン・魔虫街】はここからでは見えないが、【血銀昆虫の街】の向こう側だろう。


 鋼鉄製の大きな船台が目立つバルミュグの魔塔がみるみるうちに近付いてきた。


「ご主人様、見えました。元バルミュグの魔の扉の魔塔、今では【天凛の港要塞】です!」


 ヴィーネがそう発言。

 【天凛の港要塞】か。


 ハイム川から狭間胸壁と歩廊を確認した。

 隅部城塔のような魔塔が端にある。

 歩廊と歩廊の間にはモスクにも見える櫓があった。


 あの中で【テーバロンテの償い】の強者たちと戦った。

 キサラたちも感慨深げに眺めている。

 バーソロンは魔杖バーソロンの中に意識の一部が入った状態だった。


 巨大な洞窟の出入り口にも見える大きい船渠には、五隻の船が停船している。五隻の船は【天凛の月】の物。

 帆は張っていないが、黒猫海賊団の船として活用できるだろう。


 ただ、現状は人員不足だ。

 ハイム川の黄金ルートを行き交う黒猫号の船長はオットーで、現在はペルネーテのはず。ホルカーバムとペルネーテを結ぶ貿易ルートも盛んで、セナアプアに回せないほど忙しいと聞いている。


 レイ・ジャックとマジマーンの船団は湾岸都市テリアと迷宮都市ペルネーテを結ぶ八支流のルートを航海中のはずだ。


 アルゼ街、名もなき町などの中小の街や村がある八支流ルートで貿易を行う大商会は多いが、ペルネーテとテリアを結ぶ秘密のルートを知る大商会と商会は他にはまだない。


 だから、ペルネーテ、テリア間の貿易はほぼ独占状態になっている。


 そんなことを考えている間に、神獣ロロは大きい船渠を潜るように通って地下洞窟に突入――。


 一気に暗くなって気温が下がった。

 周囲の景色が人工的な施設から自然の鍾乳洞に変化。

 様々な形の石筍が並ぶ洞窟の内部を飛翔していく。


 この暗がりに地下を谺する水流音を聞くと……。

 最初に転生した直後を思い出すんだよなぁ。


 神獣ロロが降下し始めると、地下祭壇が見えた。

 天辺には魔界セブドラに向かえる魔の扉がある。

 百足魔族デアンホザーの部隊と戦った広間に柱間が見えた。


 ユイが話していたように、【天凛の月】の衣装を着ている兵士たちがいた。そこには無数の花と大小様々な樽が並びまくっている。


 神獣ロロはその端に着地。

 バーソロンとヴィーネとキサラを残して、エヴァとキスマリとキッカとピュリンが一斉に飛び降りた。


「「「盟主!!」」」

「シュウヤ様が参られた!!!」

「「「総長!!」」」

「蜘蛛人族のような方々は……」


 【天凛の月】の兵士たちの気合い溢れる声は嬉しいが、新人さんが多いから少し緊張してしまう。

 キスマリの姿と蜘蛛娘アキを見て腰をぬかしている兵士もいた。

 蜘蛛娘アキは当然知らない者が大半だが、キスマリを知らない【天凛の月】の人員もいるのか。


 というか、当たり前か。

 キスマリは小型飛空戦船ラングバドルの護衛であり、ミナルザンと共に魔塔ゲルハットの用心棒的な存在だったからな。そこでふと、武術街の自宅を守ってくれているアジュールの特徴ある輪っかの頭部を思い出しながら、バーソロンとヴィーネとキサラを見て、


「俺たちも降りよう」

「「「はい」」」


 銀灰猫メトを肩に乗せた状態で飛び降りた。

 【天凛の月】の兵士たちは一斉に敬礼してくれた。

 その皆に、


「――皆、楽にしてくれていい。任務ごくろうさま。俺たちは、あの魔の扉から魔界セブドラに向かう」

「にゃァ~」

「にゃお~」


 肩から降りていた銀灰猫メトと黒豹の姿になった相棒も皆に挨拶。


「「「「はい!」」」」


 【天凛の月】の皆に片手をあげてから地下祭壇を見上げた。


「ンン」

「ン、にゃァ」


 黒豹ロロと大きくなった銀灰猫メトが、その祭壇の階段をかけあがる。


 俺も階段を上がった。

 皆も背後から続く。

 ――最初は<脳脊魔速>を使って駆け上がったんだよな。

 ――あの時は必死だった。


 魔杖バーソロンと極大魔石を出しながら最上段にある魔の扉の前に到着。


 孔に極大魔石を嵌めた――。

 魔の扉が光を帯びる。


「「「「「「「おぉ」」」」」」」


 キサラ、ヴィーネ、エヴァ、バーソロン、キスマリ、キッカ、ピュリン、蜘蛛娘アキが歓声を発し、


「この先が魔界セブドラ……テンに光魔騎士グラド殿、アドゥムブラリがいるのですね」

「皆……」

「ん……どきどきする……」

「これが傷場以外に魔界に進める……」

「……死海騎士ソラキアドから受けた傷が疼く……本当の故郷がある魔界セブドラが目の前とはな……」


 とキスマリが呟く。


「改めて思いましたが、魔の扉は結構な大きさです」


 皆それぞれ光を帯びた魔の扉を見て語る。


 キスマリは無事な四つの眼に涙を溜めている。

 傷が目立つ二つの眼からは血の涙が流れていた。

 そりゃそうか……。

 ノアスが率いる飛空戦船団〝漆黒の悪魔〟にセラ側の故郷が蹂躙されるまでは、魔界セブドラで過ごしていたわけだしな。


 破壊の王ラシーンズ・レビオダ様と憤怒のゼア様の争いで、故郷は次元の闇渦となったと言っていたっけか。


 魔界大戦を経験している『六眼トゥヴァン族』のキスマリ。


 そのキスマリが列強魔軍地図に触り魔力を送った時……。

 列強魔軍地図に穿山ウアンの戦場、魔牛馬ラナディスの暴風、ゴウルボウルの魔鋼の森、十層地獄大門層などが刻まれたことはよく覚えている。


 蜘蛛娘アキは歩脚を増やしたり減らしたりしていた。


 さて、


「皆、魔界セブドラに行こう」

「「「「はい!」」」」

「ンン」

「ン、にゃァ」


 両肩に黒猫ロロ銀灰猫メトが乗ってきた。

 その可愛い体重を感じながら、皆と頷き合う。

 そのまま魔の扉を潜った。


 一瞬で、バーヴァイ城の城主の間に出た。


 ビュシエの血の気配を直ぐに外に察知。

 城主の間にいたデラバイン族の兵士が、


「「あ!!」」


 と驚きの声を発した。


「よ、ただいまだ」

「「陛下!! お帰りなさいませ!」」

「バーソロン様! お帰りなさいませ!」


 デラバイン族の兵士たちは嬉しそうだ。


「ンン、にゃ~」


 早速黒猫ロロは肩から跳躍して床に着地。

 トコトコと歩いて窓と地続きのウィンドーシートに向かう。


 正面から右にかけての壁面の引っ込んだ部分には、前と同じく斬妻の四つ葉飾りと似た百足と甲虫の造形の飾りが付いた窓がある。


 黒猫ロロは窓から外の様子を見ていた。

 毎回だが、あの様子は絵になる。


 バーソロンはデラバイン族の兵士に、


「ジョナリア、変わりはないか?」

「源左の者が来るようになりました。他にもケーゼンベルスの黒い狼たちが森で採取した果実とモンスターの素材を運んでくるようになって、それを目当てに平原のモンスターがバーヴァイ城に押し寄せることが数度あったぐらいです」


 ジョナリアの言葉に頷いたバーソロン。


「アチは?」

「下のホールか広間か、リューリュ様たちと警邏に出ているかもです」

「分かった」


 バーソロンと兵士たちの会話を聞きながら城主の間を歩いた。

 窓から城主の間に射している明かりは蒼い。

 不思議な明るさが、床の銀色と黒色のドラゴンの鱗のようなタイルを輝かせて見えた。

 ヴィーネたちは天井などの内装を見ている。

 キスマリは内装ではなく、黒猫ロロが眺めている外を見ながら涙を流していた。


「我は、ついに魔界セブドラについた!! 見ているか……」


 叫び、誰かに語りかけている。

 皆、キスマリを見たが、直ぐに周囲の内装の見学に戻った。


 天井の太いつなぎ梁に刻まれている百足魔族とドラゴンが戦っている絵柄は変わらない。


 銀色の甲虫は見かけない。

 茶色と小麦色の魔力を発している香具がぶら下がっていた。


 見学しているヴィーネたちを見てから、バーソロンを見た。

 バーソロンは半透明のドアが開きっぱなしになっている出入り口付近にいる。


 そのバーソロンとアイコンタクト。


「バーソロン、下に行こうか。相棒、下に行ってるぞ」

「はい」

「ンン、にゃ~」

「にゃァ」


 黒猫ロロは返事をしながら窓から飛び降りていた。

 銀灰猫メトは俺の肩に乗ったまま鳴いている。


 皆にも、


「皆も見学はそのへんで、下に行こう」

「「「「はい!」」」」


 階段を下って大ホールに向かった。

 すると、ビュシエが低空を飛翔しながら階段近くに寄ってきた。


「――陛下とバーソロン!!」

「よ、ただいまだビュシエ、援軍を連れてきたぞ」

「はい!!」


 ビュシエの笑みを見て安心感を得た。

 蒼い目と長い金髪はいつ見ても超絶に美しい。


 ヴィーネたちはビュシエを見て少し驚いている。

 バーソロンは、


「ビュシエ、今帰った。レザライサというエルフは綺麗な剛の者で、美しい女性だった」

「にゃ」


 肩にいる銀灰猫メトもビュシエに挨拶。

 ビュシエは、


「【白鯨の血長耳】の盟主で総長、陛下が語っていた通りの女性だったようね」

「あぁ」


 ビュシエはバーソロンと頷き合う。

 そのビュシエは、俺の肩にいる銀灰猫メトをチラッと見てから、横にいるヴィーネ、キサラ、キスマリ、キッカを順繰りに見ていった。少し遅れて蜘蛛娘アキと部下のアチュードとベベルガを見て驚くが、直ぐに微笑んでから会釈。


 そして、


「銀灰色の猫ちゃんと皆さん、初めまして。陛下、彼女たちがセラの<筆頭従者長選ばれし眷属>ですね」


 頷いた。

 ヴィーネたちも会釈していく。

 とりあえず、銀灰猫メトから、


「肩に乗っている銀灰色の毛が美しい猫は正義の神シャファ様とも通じている異界の軍事貴族フル・メト、愛称はメトだ」

「はい。メトちゃん、わたしはビュシエといいます。宜しくお願いします」

「にゃァ~」


 銀灰猫メトは床に降りる。

 と、ビュシエの足に頭部をぶつけてから胴体の毛を当てるように甘えていく。


 ビュシエの両足に体を預けるように行ったり来たりを行っていた。


「ふふ」


 ビュシエは嬉しそうに片膝を床につけると、その銀灰猫メトの頭部を撫でていた。


 その様子を見てから、ヴィーネたちに、


「ヴィーネ、散々説明したが、彼女がビュシエ・エイヴィハンだ」


 ビュシエは直ぐに立ち上がる。

 ヴィーネはラ・ケラーダの挨拶をしてから、ビュシエに会釈。


 そして、


「ビュシエさん、わたしはヴィーネといいます。ご主人様の第一の<筆頭従者長選ばれし眷属>です。今後とも宜しくお願いします」

「はい、ヴィーネさん、こちらこそ宜しくお願い致します」


 エヴァやキッカたちも紹介したいが、とりあえず、


「恐王ノクターや悪神ギュラゼルバンの侵攻はないと分かっているが、どうなんだ?」

「はい、大丈夫です。しかし、【古バーヴァイ族の集落跡】に恐王ノクターの強襲偵察部隊が現れたようです。光魔騎士グラドが迎撃しましたが、直ぐに逃げたと報告がありました。グラドはそのこともあり、【古バーヴァイ族の集落跡】とバーヴァイ平原の警邏を強めています」


 【古バーヴァイ族の集落跡】に偵察部隊がきたか。

 古バーヴァイ族と関係する存在が恐王ノクター側の将校にいる?

 それか指揮官にいるってことかな。


 そうではなく、単純に此方側の戦力の機敏さを見たいだけか……そう考えながらキサラたちを見て、


「紹介の途中悪かった。俺は外を見てくる。皆は自己紹介の続きを頼む。それと、セラ側に血文字を送ってみるといい、血文字が霧散するのは結構ショックだ」

「ん、やってみる」


 とエヴァはレベッカに血文字を送ろうとしたようだが、目の前に出現した血文字は直ぐに消えていた。

 エヴァは瞳孔が少し拡がって驚いている。

 そして、俺を見て、


「ん……本当、少しショック」

「あぁ」

「ビュシエさん、わたしはキサラです」


 と、キサラから自己紹介を始めていく。

 バーソロンとアイコンタクト。

 共に大ホールから外に出た。


「「バーソロン様とシュウヤ陛下!!」」

「「あぁぁ~」」


 広間にいたアチ、リューリュたちが寄ってくる。

 デラバイン族の精鋭と魔傭兵ラジャガ戦団の団長ミジャイもいた。

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