九百七十三話 決勝の激闘とダーク・ディメンションブラッドチェーン
中央の戦いはキマイラが存在感を示しているが、その戦い方では目立ちすぎる。
先に潰される可能性が高いな。
巨大魔法陣の一部が消えかかっていることを確認。
俺の<紅蓮嵐穿>が切り裂いた形か。
右手の魔槍杖バルドークを消す。
左手の夜王の傘セイヴァルトも消した。
「相棒、魔雅大剣の回収を忘れるな」
「にゃ~」
気合いを入れた
小さい黒猫から大きい黒豹へと体を変化させた。
その大きい
「ンン」
大きい
魔雅大剣の柄巻に絡めていた触手の後部を首下に戻しつつ、先端の触手を捻り魔雅大剣の柄巻を己の頭部に向けて放っていた。
口を拡げた
大きい黒豹のロロディーヌは咥えた魔雅大剣を振るうように頭部を回す。口から出た唾が柄巻を濡らし周囲にも飛んでいた。
少し口を開け柄巻の咥え方を調整するように柄巻を咥え直す。
魔雅大剣を咥え直す仕種は迫力満点だ。
上下の歯牙が抜けた所の柄巻に出来ていた穴は自然と塞がっていた。
魔雅大剣の柄巻は……相棒の歯牙に耐えられる造りだと分かってはいたが、改めて魔雅大剣が凄い武器だと分かる。
神獣の鋭い歯牙と噛み合わせが可能な素材ってそんなにないはずだ。歯のガードは大事、プロバスケの選手を想起する。しかし、柄巻には、どんな魔獣の皮が使われているんだろう。
大きい
刃を寝かせてから頭部の動きを止める。
大きい黒豹ロロディーヌの体毛が風を受けたように揺れていた。
漆黒の天鵞絨を思わせる体毛が揺れるさまは何度見ても美しい。
そよぐ黒毛の毛先に橙色の魔力が仄かに灯った。
その橙色の魔力の炎は神獣のマークに変化を遂げた。
漆黒に橙色は映える。
ピンポイントで渋い。
その大きい黒豹ロロディーヌは魔雅大剣を咥えながら姿勢を下げて、見上げてきた。
俺を見つめてくる。
その黒い眼を見ながら自然と笑顔となって、
「ロロ、魔銃使いの背後取りはナイスだったぞ」
「ン、にゃ~」
と鳴いた。
褒められて嬉しかったようだ。
魔雅大剣の柄巻の噛まれていた痕が自然と修復されるさまは面白い。
一瞬だが渦を巻いていた。あの渦の絞まりで太くも細くもある
つぶらな黒い瞳でジッと俺を見ている
「……残っている敵は強者と強いモンスターだ。準備は良いか?」
「にゃお~」
魔雅大剣を咥え直した相棒。
頭部をキマイラたちがいる方角に向ける。
大魔獣の名はキマイラではないと思うが、名前もゴツいと予想。
野生の狩猟本能か。
正面から今の相棒を見たら、双眸が散大して真ん丸な目になっているんだろうな。
猫としての、
『獲物を逃すか』
の想いが詰まった本能の瞳。
その神獣の
中央部で存在感を示す大きいキマイラは、左のトフカ、右の黒髪の
キマイラは体を素早く動かし、三つの頭部を震わせ、
「ガギュアァァァ――」
「ガァァァ!」
「グガァァ!」
咆哮を発しながら迅速に後ろ脚を伸ばす。
後ろ脚が伸びた方角には、
魔槍使いの
が、吹き飛んでいた。
キマイラは黒色の翼を縮小させると翼から衝撃波を周囲に飛ばす――。
――俺たちにも衝撃波のような波動が迫った。
が、床のアンチマジック系統の魔法陣の影響か。
そのキマイラが放った衝撃波のようなモノは弱まったと分かる。
が――。
一応、右手に夜王の傘セイヴァルトを召喚。
素早く柄の釦を押して、俺の胴体を隠すイメージのまま――。
夜王の傘セイヴァルトを開く。
相棒は開いた傘を持つ俺の背後に移動――。
夜王の傘セイヴァルトでキマイラが発した圧力の波を防ぎつつ前進――。
内側の天紙のような膜と親骨や受骨と繋がる中棒の柄が振動。
同時に掌握察で周囲の気配を察知。
夜王の傘セイヴァルトの角度を変えつつ――。
掌握察で位置を把握していたトフカと黒髪の
二人は衝撃波を防ぎながらキマイラから距離を取る。
キマイラの翼から出ていた衝撃波は消えた。
キマイラは前進し、三つの頭部を振るい口から歯牙と液体を吐く。
更に左右の前足の横から骨刃をトフカと黒髪の
突貫していた
夜王の傘セイヴァルトを消去。
一応周囲に注意しながらキマイラを倒すとしよう。
トフカ、黒髪、
キマイラ風モンスターを使役している魔剣師テイマーは、銀色の瞳の魔剣師と打ち合いながら、左斜め後方に移動していた。それらの戦いを見ながら――。
相棒と少しずつ右斜め前方に移動するイメージで走った。
右手に霊槍ハヴィスを召喚。
左手に聖槍ラマドシュラーを召喚。
イモリザの第三の腕も右肘に意識するが、まだ使わない。
キマイラの足の横から出た幅広い骨刃は、宙空で曲がりながら歯牙と液体が降りかかっていた黒髪の
俺と相棒にはキマイラから攻撃は来ない。
――三者は、飛来する歯牙と液体と骨刃をそれぞれの武器と防具とスキルで対処。
が、衝撃波の影響もあって床に転がされる。
転がりながらも黒髪の
魔法の渦の中心には宇宙のような漆黒と星々の煌めきが見えた。
その宇宙のような空間の中に四つの勾玉が誕生すると、四つの勾玉は輝きを放つ。
黒髪の
光る勾玉を擁した宇宙の渦を、キマイラが繰り出した歯牙と唾と骨刃へ衝突させた。
歯牙と唾と骨牙は魔法の渦の中に吸い込まれて消える。
黒髪の
その黒髪の
炎の大きな矢は、キマイラの胴体を突き抜ける。
胴体に炎が縁取る穴が空いた。
「グギャァァ」
「ギャァァァァ」
「ガルルルゥ――」
キマイラの悲鳴が響くが、まだ生きている。
三つの頭部も傷だらけだが、胴体の穴は塞がりつつあった。
回復能力も高い。
体を黒髪の
歯牙の攻撃を飛ばし続けていた。
銀色の瞳の魔剣師は、大きいキマイラを操る魔剣師テイマーと魔剣を振るい合い何十合と打ち合っている。
俺と相棒は大きいキマイラの横に移動――。
「ロロ、俺と少し離れながら、黒髪とトフカを牽制――」
「ンン――」
<
と、キマイラが俺の動きを察知していたのか尻尾を振るってきた。
その軌道を読みつつ大量の<血魔力>を体から発した。
そのまま血魔力を活かす<血道第三・開門>――。
そして、相棒の位置に気を付けながら――。
<
瞬く間に周囲の空間を闇が侵食する。
飛来してくる尻尾の先端から、三つ叉の矛のような骨刃が出ているのを視認した。
その骨刃を霊槍ハヴィスを下から上へとコンパクトに振るった<龍豪閃>で切断――。
その右手が握る霊槍ハヴィスを消しつつ前進――。
左腕ごと聖槍ラマドシュラーに魔力を盛大に込める。
キマイラとの間合いを零とした。
視界がキマイラの胴体で埋まるが――。
そのキマイラを右足で蹴飛ばすイメージで<
キマイラの黒と鋼色の毛が多い胴体に向け突き出す。
<攻燕赫穿>を繰り出した――。
聖槍ラマドシュラーの穂先に赫く燕が出現。
暗闇世界に光が射したようにも見える聖槍の穂先と重なった赫く燕が――。
大きいキマイラの胴体に突き刺さる。
その赫く燕と一体化した聖槍ラマドシュラーを持った俺も爆発的に加速しながら大きいキマイラの内部を突き進んだ。
――暁闇を突き抜ける不知火的な燕が聖槍ラマドシュラーから無数に発生していく。
その度に、キマイラの内部と衝突した燕は破裂、キマイラの内臓が燃え爛れて傷が拡大していき、体内の至る所から鈍い破裂音が轟く。続けざま、大きいキマイラが持ち上がった。
<攻燕赫穿>の影響だろう。
同時に周囲のキマイラの体が大爆発しながら散った。
倒したか、「槍使い、礼を言うぞ――」その声の方角は右斜め前方、銀色の瞳の魔剣師からだ。その銀色の瞳の魔剣師は前後に体がブレながら前転? 魔剣もブレた。魔剣の蒼い軌跡が魔剣師テイマーの首、胴体辺りに見えた刹那、魔剣師テイマーの上体だった肉塊が左右に吹き飛んでいた。
その光景を見ながら、キマイラの血肉のシャワーの中で血だけを吸収。
『閣下、背後から来ます』
『おう』
爪先半回転――。
俺に近付く魔素の動きを把握。
<
聖槍ラマドシュラーの穂先を三人に向けた。
片鎌槍に近い
「レイン――足下のウザい魔法陣を解除しろ」
「ハッ、笑わせるな――<魔驍円刃>――」
トフカにレインと呼ばれた黒髪の
すると、銀色の瞳の魔剣師が円状の魔刃を魔法の杭と礫で弾いていたトフカに斬りかかった。
魔剣師テイマーとの斬り合いを制したからな。
その銀色の瞳の魔剣師は、俺にウィンクを寄越す?
トフカは手元に魔法の杭と<顧法ノ大鐘タルヴァ>を出して、「チッ、倒すべきはあの槍使いだろうが!」と言いながら、銀色の瞳の魔剣師が繰り出した宙空袈裟斬りと突きの連続攻撃を防ぐ。
銀色の瞳の魔剣師は剣術が巧みだ。
一方、俺に近付く
その両者の視線にはトフカが叫んだように、
『倒すべき相手は槍使い――』
ということをゼロコンマ数秒もない間に語り合ったが如き動きだった。
左斜め前方から近付く
――<脳脊魔速>のような加速術か?
右斜め前方から近付く黒髪の
<
その<
縮む<
しかし、黒髪の
構わず、左斜め前方から近付く
無数の<
続けざま、黒髪の
<
更に《
そして更に両手首の<鎖の因子>を意識しながら<夜行ノ槍業・召喚・八咫角>を黒髪の
そのまま両手首から<鎖型・滅印>を繰り出した。
梵字が輝く二つの<鎖>は一瞬で<夜行ノ槍業・召喚・八咫角>の大きな駒に絡み付く。
と、先端が黒髪の
魔法と無数の<
が、二つの<鎖>と<鎖>が絡む<夜行ノ槍業・召喚・八咫角>の大きな駒が霧を抜けて、黒髪の
黒髪の
が、防げず――腹に<夜行ノ槍業・召喚・八咫角>を喰らう。
黒髪の
更に梵字が輝く二つの<鎖>が黒髪の
よっしゃ。スキルは得られていないが、<夜行ノ槍業・召喚・八咫角>と<鎖>は連携した。
訓練を続けたら<夜行ノ槍業・召喚・八咫角>と関係した<鎖>の新スキルを得られそうだ。
<夜行ノ槍業・召喚・八咫角>にはやはり、何かがある!
「ぎゃぁ――」
<鎖>を操作――。
黒髪の
が、黒髪の
その小型の魔法陣を用いた特殊な結界術で<鎖>を消そうとしたから――。
素早く<鎖型・滅印>を意識し二つの<鎖>を消した。
黒髪の
回復に努めた。
一方、
柄で<
その
<
が、<闇の千手掌>は大きい。
衝撃は殺せず吹き飛ぶ。
すると――。
「にゃごあぁぁぁ――」
相棒の指向性の高いビームのような炎が
「ぐはぁ――」
「ンンン――」
が、倒れずに大舞台を駆けた。
相棒は走りつつ片腕となった
追撃の触手骨剣を繰り出すが、直ぐに触手を収斂させて後退――。
鋼の魔槍から紫色の花弁のような魔力を周囲に発して待ちの姿勢に入っていた。
<魔槍技>系のモーションか。
相棒の後退に合わせて、前に出た。
「ロロ、トフカか、回復中の黒髪の
「ンン――」
その
同時に恒久スキルの<滔天仙正理大綱>と<滔天神働術>を強く意識し発動――。
※滔天仙流系統:恒久神仙技<神仙霊纏>に分類※
※滔天仙流系統:恒久神仙技<神仙召喚>に分類※
恒久だから発動してもあまり変わりないが、常時よりは多少強まった感覚がある。
そして<生活魔法>で周囲に水を撒く。
更に《
「――<魔花紫雷閃>」
紫色の花弁が拡がり花弁が刃となって飛来――。
<黒呪強瞑>を強めながら<水月血闘法>を実行、加速を一段階上げた。
<
<闘気玄装>――。
<龍神・魔力纏>――。
<魔闘術の仙極>――。
<瞑道・瞑水>――。
<瞑道・霊闘法被>――。
効果が重なり速度がどんどん増していく。
<仙魔・桂馬歩法>を実行――。
無数の紫色の花弁の魔刃と太い魔閃を凝視しつつ――。
踊るように魔刃を避けまくりながら前進――。
「――な!?」
驚愕顔の
瞳の前に浮かぶ星型と正多角形の魔法陣に向け――。
<滔天魔瞳術>を発動。
素早く左手が握る聖槍ラマドシュラーで<星槍・無天双極>を発動――。
<刺突>中の聖槍ラマドシュラーの真上に銀色に輝く十文字槍が出現。
――十文字槍は螺旋回転しながら直進。
前方の空間を十字に穿つ十字架の閃光を発して穂先一点に集約させるや否や、閃光のような巨大な花が咲いたような魔力の花弁がその穂先から拡がった。
十文字槍を中心とした巨大な花曼荼羅となる。
花曼荼羅を十文字槍は吸収しながら
「ぐ――」
さすがだ。が、鋼の魔槍は光り輝く十文字槍に押し込まれ後退。
その間に前傾姿勢で前進しつつ――。
右手に無名無礼の魔槍を召喚――。
槍圏内から――左足で地面を潰すように踏み込む。
腰を捻り右手ごと一本の槍と化すイメージで――。
無名無礼の魔槍を前に突き出した。
――<血龍天牙衝>を繰り出した。
無名無礼の魔槍の穂先には血と雲と龍の魔力が絡む――。
「血の龍――」
※血龍天牙衝※
※血槍魔流技術系統:独自奥義※
※水槍流技術系統:最上位突き※
※水神流技術系統:最上位突き※
※神々の加護と光魔ルシヴァルの<血魔力>が龍の形で武器に宿る※
その<血龍天牙衝>を繰り出した無名無礼の魔槍を握る右腕ごと直進。
輝く十文字槍の<星槍・無天双極>ごと
聖槍ラマドシュラーと振動する無名無礼の魔槍を消した。
が、眩しい――。
閃光が迸って視界を光で埋め尽くす。
思わず背後に<白炎仙手>を実行しつつ横に跳ぶ。
フラッシュグレネードのよな閃光は直ぐに消えた。
<白炎仙手>を消して――。
相棒と戦う黒髪の
トフカと銀色の瞳の魔剣師も戦っていた。
上に光を感じた。無名無礼の魔槍と聖槍ラマドシュラーを消しつつ――見上げると、
回収はまぁ、できたらだな。
俺の足下に展開していた<
黒髪の
足下には俺の<
右手に魔槍杖バルドークを召喚。
左手に神槍ガンジスを召喚。
二槍で黒髪の
「ロロ、そのまま触手骨剣を放ち続けろ」
「にゃご!」
その黒髪の
半身の姿勢で、俺をチラッと見た黒髪の
「――チッ」
その黒髪の
<
<仙玄樹・紅霞月>――。
<鎖>――。
を発動。
<鎖>だけが消えずに黒髪の
<鎖>を消し、
「レインがお前の名か?」
そう聞いている間も、
魔法の渦は宇宙的な空間で、中心に浮かぶ四つの勾玉が独特の魔法防御のシールドを展開していた。
その魔法を操る黒髪の
「――今さら名を聞いてどうする」
「ふ、それはそうだな。が、この場に残った強者の名を正式に聞きたかっただけだ。そして、素直な尊敬からの思いが強い。で、俺の名はシュウヤ・カガリ――」
前傾姿勢のまま魔槍杖バルドークで牽制の<刺突>を繰り出す。
黒髪の
掌から出した小型の魔法陣で魔槍杖バルドークの<刺突>を弾く。
続けて、神槍ガンジスで<光穿>を繰り出した。
その<光穿>も右手から出した小型の魔法陣で弾いてくる。
同時に相棒の触手骨剣も、自動的に生成された小型の魔法陣を衝突させて、体に触れる前に弾いていた。
ワザと血飛沫を体から出した。
黒髪の
<水雅・魔連穿>を繰り出す。
黒髪の
<魔闘術の仙極>と<
速度を落としながらの魔槍杖バルドークの<血穿>も交ぜた。
嵐雲の穂先の<血穿>は魔法の渦の中心にある四つの勾玉に弾かれた。
<魔闘術の仙極>を再発動しながらの神槍ガンジスの<豪閃>も防ぐ黒髪の
「チッ、スタミナが落ちたと思ったら、フェイクか――」
そう言いながら、エヴァのような黒色の輪刃を足下から飛ばしてきた。
その黒色の輪刃の輪に魔槍杖バルドークの竜魔石を通し、素早く下から振るい、黒色の輪刃を返した。
「チッ――」
その黒色の輪刃を小型の魔法陣で弾きながら、更に繰り出した神槍ガンジスの<水穿>を防ぐ黒髪の
そのまま十、二十は突いて薙ぎ払いを繰り出すが防御は崩れない。
次第に相棒の触手骨剣の攻撃も減る。
この辺りはさすがの相棒だ――。
「ンン――」
はは、俺の心の声が伝わったように喉を鳴らす。
離れた
トフカと銀色の瞳の魔剣師の戦いに交ざるつもりか。
目の前の黒髪の
「――お前の黒豹でわたしの背後を突かないのか?」
その魔刃を神槍ガンジスと魔槍杖バルドークの穂先と螻蛄首で弾く。
「突かないさ――」
神槍ガンジスの<牙衝>で下段、続けて魔槍杖バルドークで胸を狙う<刺突>。
黒髪の
「ふっ、シュウヤと言ったな。俺の名はレイン・グレイホーク――」
グレイホーク家の者か。
そのレインは目映い魔法陣を目の前に発生させながら前転――。
魔力を足に宿した踵落としを繰り出す――。
神槍ガンジスの柄で踵落としを受けた。
反撃に蒼い毛の槍纓を意識し、魔力を槍纓に送る。
槍纓の蒼い毛は刃となってレイン・グレイホークに向かった。
レインは踵落としの反動を得て飛翔しながら足下から発生させた小型の魔法陣を無数に展開させて、蒼い刃を弾き続けた。
そのまま俺の真上で魔法の渦を生成すると、
中心の宇宙空間のような場所に浮かぶ四つの勾玉が急降下――。
「<四連魔星堕とし>――」
<
神槍ガンジスを消して<
そのまま<
俺の周囲の
――<
レイン・グレイホークは何も言えず。
<
鏡が割れたようなシンバル的な音が盛大に響き渡った直後――<
「「「おぉぉぉ」」」
会場の歓声を消すように素早く<水神の呼び声>を発動。
トフカと戦う相棒と、なぜか相棒と組んでいる? 銀色の瞳の魔剣師に近付いた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます