三百八十九話 古の星白石
「傀儡兵の頭に……」
アドゥムブラリの新しい目。
目の周りに白夜を思わせる光を帯びた魔力紋が生じている。
「ん、新しい紅月の超兵士と先輩から紹介されていたけど、また眼球が中に入って新しくなった?」
「見た目的には眼球が増えただけだけど……違うわね。あの腰と連動した足さばきは、何かの武術の気配を感じるわ」
アドが宿った傀儡兵は大道芸人のごとくパフォーマンスを続けていた。
武器を振るい蹴りを繰り出す独特の所作……。
エヴァとレベッカが感心しながら語るのは頷ける。
しかし、レベッカの口調はプロの視点だ。
二人の武術の見る目は、確実に伸びている。
グルブル流は正拳突きだけのようだが……。
丹田、体幹を意識した腹と背筋の筋肉網と<魔闘術>の巡り、血管以外の魔力の通り道は様々に存在している。経脈などを含めたら凄まじい種類があるだろうな。
そして、魔力操作は非常に奥が深い。底が知れないと言ったほうがいいか。
「総長は昔から突拍子もないことをやるが、今日のは、また特別だね」
一歩、二歩と下がりながら短剣を握っていたベネットが語る。
近くにいた<従者長>のビアも奇怪な動きを披露するアドゥムブラリに動揺したらしい。
太い胴体を震わせながら……自らの魔盾を胸元に掲げていた。
「この魔盾ならば守れる」
「ボクが斬る?」
側で見ていたサザーが笑いながらビアの太い胴回りを触っていた。
「眼と翼が生えた単眼のアドゥムブラリ。魔神具に近いアイテムなのですね。この紅月の傀儡兵が量産された暁には闇ギルドを超えて王国、帝国を捻り潰せますね」
メル……。
ヘルメのように見えてしまったがな。
だが、あの
量産型は無理だろう。
「その魔侯爵アド何とかの単眼を得た紅月の傀儡兵……わたしの<専王の位牌>の支配からあっさりと抜けたことがショックだったけど、逆に動きが良くなったから納得……」
「嬉しそうだな」
「うん。単眼のアドは総長の装着している指環の魔道具が元でしょ? だったら、わたしの作った傀儡兵と総長の扱うアイテムが合体したってこと。だから嬉しい……」
ヴェロニカは微笑みながら語っていた。
俺は武術のデモンストレーション中のアドゥムブラリに、
「アドゥムブラリ、自由に動かせるんだな?」
「勿論だ。この古代の骨を用いた紅月の傀儡兵とやらは
「へぇ、その上等戦士とは、魔界の骨戦士のような奴だっけ?」
「そうだ」
「やけに動きがいいが、魔人武術という奴か?」
「その通り……かつての十分の一ぐらいの動きなら再現できる。鞭剣だけでなく、他の武器も扱えるから主が用意してくれればそれに合わせよう」
アドゥムブラリは手に握るウィップを元のスタッフに戻していた。
「早口は変わらないけど、魔人が二人になった?」
「……」
その魔人ことザープはレベッカの言葉に頷くだけであまり動じていない。
「まぁそんな感じか」
ん? ということはミスティが作る新型にも乗り移ることが可能なのか?
だとしたら新型
「……主人、あの単眼は特別なのだな」
アジュールが四つの腕を伸ばしそう語る。
腰のベルトに差してある魔剣は、魔界六十八剣のランウェンの狂剣だ。
俺がプレゼントした魔剣だから嬉しい。
「そのようだ。それで、アドゥムブラリよ。元に戻れるのか?」
「指示されたらすぐに戻る」
「それじゃ戻ってくれ」
「分かった」
紅月の傀儡兵の第三の目は一瞬で消失し、兜の上に飛び出るアドの単眼球が表れる。
また宙をゆらゆらと漂って指環の形に変化しながら俺の指環に納まるアドゥムブラリ。
「――よし」
「へぇ、指環に戻った。総長、このアドゥムブラリが入っていた紅月の傀儡兵を上げるからね」
「了解、戦闘用アドとして、使うことになるだろう」
「うん」
傀儡兵は自動的に武器を背中の剣帯に戻すと俺の側に寄ってくる。
「それで、ザープは【天凛の月】と同盟か? 組織入りか? 俺に内緒で呼んだんだ。もう決めてあるんだろう?」
「……よろしく頼む」
ザープは静かに語った瞬間、
「――はい、父は影でわたしを守ってくれていたんです」
と、娘のメルが語り出す。
「そのことを知ったエヴァさんとレベッカさんも賛成したからこそ。父を呼びました。そして、父と死闘を演じている紅のアサシンはわたしたちと敵対している【髑髏鬼】に所属していますからね? さらに言えば魔人キュベラスの配下が紛れ込んでいる裏武術会とも、わたしたちは争いがありますし、互いに共通項が多い」
「そういうことか」
「はい」
ザープも強いから天凛の月も戦力アップだ。
「娘が語る理由が殆どだが、血層を削るほどの武具を扱う槍使いに興味を抱いたのも事実。ま、本音は世渡りだ。このペルネーテで巨大組織の長でもある。敵対する理由がない」
ザープの言葉は本音だろう。
魔人キュベラスとの争いは、正直、分からない。
だが、彼は武術会の【蚕】からも追われていることは実際に見たからな……。
だから、
長年、娘を見守りながら生きて戦い続けていただけはある。
「……メル<筆頭従者>のお前なら、父と共にヴェロニカを支えながら色々な面で対処できるだろう。離れることが多い俺がいえることじゃないかもしれないが……【天凛の月】を頼むぞ」
「お任せください。【血月星海連盟】だけでなく、この王国での活動も抜かりはありません。レムロナ、フラン、キリエ、第二王子とも……エヴァさんも絡んでますが、蜜に連絡をとりあっていますので」
エヴァか。
その辺はあまり聞いていないが……想像はつく。
「おう。んじゃサイデイル村に向かう」
と、
「総長の血はお預けかぁー」
「そうだ。お前は女帝となる身だ甘えるなよ」
ヴェロニカに向けてそう笑いながら話をしてから、皆を見据える。
頭を下げているメイドたちと<従者長>たち。
最後に、ザープとアジュールに向けて頷いてから鏡のゲートを潜った。
サイデイル村のパレデスの鏡に移動。
「ここが家の二階。アジュールの小屋よりは大きいかな」
「ん、屋根裏部屋という感じがしない。広い」
「吹き抜けのようだけど、あまり見たことのない内装」
「上には猫たちの道を作ったからな。端には猫用の窓もある」
「へぇ……本当だ。柱の横に小さい可愛らしい木扉が見えた。猫の足で開け閉めできる取っ手もある。面白い」
「ん、屋根裏が入り組んだ作り……」
「作るのが難しそうな家をパッパッと作っちゃう大工さんのようなシュウヤ。血文字でも聞いていたけど予想を超えていたわ。しかも、専門的なスキルを得ていないとか」
「元々は小さい木材を組み合わせているだけだからな」
「それが凄いんだけど、理解している?」
「いや、積み木感覚なので……」
と、レゴブロックで遊ぶ感覚を思い出しながら本心で語る。
「呆れちゃうけど、シュウヤらしい」
「ふふ、レベッカには絶対無理」
「あぁ~そういうこと言っちゃうんだ、エヴァッ子!」
レベッカはグルブル流の所作を生かす動作を取った。
そのまま魔導車椅子に座っているエヴァへ向け白魚の手を伸ばす。
しかし、エヴァはなんなく対応――。
首を傾けてレベッカの指をさっと避けては、紫魔力を全身に纏う。
と、魔導車椅子のもとから離れ宙へと浮かんだ。
まさにエスパー。
俺は勿論……エヴァの高股の先、デルタゾーンを超えた禁忌ゾーンを可視。
パンティを確認した。
黒と白の縦縞模様。
中心にかわいい熊さんの絵がある可愛らしいパンティ。
「空を飛べるのはずるい!」
「ん、わたしの特権」
「ふん、わたしも蒼炎をぼあぼあさせて、いつかは……」
「そういえば、ぼあぼあは? 家には居ない?」
「居ないよ。見回りかな。ロロ軍団のアーレイとヒュレミを追いかけていったから、村の中央部だと思う」
「ロロちゃんも居ないから遊んでいるかな」
「たぶんな? それか子供たちに捕まっているか」
「ん、ぼあぼあは人気と聞いた」
「そうなんだよ。ここの子供たちは精神的にタフだな」
「主のシュウヤがそれをいっちゃ駄目でしょ~」
と、レベッカが笑う。
「はは、閣下、閣下ァァと煩いかな」
「その沸騎士たちだけど、わたしたちと一緒に地下迷宮を冒険していた頃より、かなり強くなってそう」
「だな。沸騎士はこの村を守る戦いに加えて魔界に小さい領域を持ち常に魔界の諸侯たちと争いを起こしている立場。その魔界では、ホルなんとか卿という魔界騎士か魔侯爵か、分からないが苦戦しているようだ」
「へぇー邪界牛グニグニみたいのかな?」
「さぁな……」
「ん、わたしも強くなった! <血魔力>の特訓を続け魔力も増した! <念動力>の力も増した。あと、お手玉と、しゅしゅしゅーも上手くなった!」
と、エヴァは猫が飛び移れるシェルフに腰掛けながら腕を動かし槍を打つ動作を繰り返している。
確かに<刺突>系の技が使えそう。
エヴァンの棒術や金属の足を活かせる蹴技を師匠から習っていたからな。
すると、がさごそと屋根上の奥で音が……
「ん、シュウヤ変な生き物が居る!」
俺は一瞬で分かったが、黙っていた。
「ぷゆゆ? ぷゆ~」
「シュウヤ! 見て見て! へんな毛むくじゃらが猫の出入り口の扉を開けたり閉じたりしてる!」
エヴァが指を差して興奮している。
「え? ここからじゃ見えない」
レベッカが屋根上を見ながら語る。
「ぷゆゆこと小熊太郎だよ。ぷゆゆは猫軍団を探しているのかも? それか、単に可愛く美人さんなエヴァに興味を持ったか」
「あ、血文字で聞いていた。あの、くるくる毛の
「そうだ。レベッカなら気に入るかもしれない」
レベッカは〝ぶぅたん〟好きだったからな。
「うん、可愛いのは大好き」
「それはそうと……棚といい、シンプルな家具も何か雰囲気がありますな」
ディーさんはレトロなソファと低い木机の形を指摘。
「造作した棚はお気に入りだったりする」
「わたしはこれが気になります。壁に嵌まっている飾り……これ硬貨ですか?」
棚に並ぶ木組み箱を自慢しようとしたら、リリィが壁の飾りについて聞いてきた。
「気付いたか、その通り銅貨を使った」
「へぇ、シュウヤさん金持ち!」
「ふーん、内装もお洒落だし、何か……まぁいいか。エヴァ~。ぷゆゆは放っておいて、降りてきてよ。今日の目的はリンゴでしょ。わたしは菓子だけど」
レベッカのお菓子センサーの気持ちに応えるか……。
アイテムボックスから出したリデルとトン爺が作ったリンゴパイを渡してあげた。
「うあぁぁ! いい匂い! いただきまーす」
渡すというより奪われたお菓子。
レベッカは両手に持ったパイを……小さい口へと運んでいく。
「ん、寝台から女の臭い」
エヴァは降りたところが寝台だった。
何気なくチェックしていたか。
「……!」
レベッカは口にリンゴパイを食べながら……俺を睨む。
「素直にパイを食っとけ。下に行くぞ」
と、笑いながら、一階の居間に誘導させる。
そこには女の匂いの大本となったキサラとヘルメ。
そして、オークたちが待っていた。
まずはヘルメが、
「皆さん、元気そうでなによりです」
「はい、精霊様」
「ん、屋敷の使用人たちは精霊様、バルミント、ハンカイの玉葱先生が居なくなって、すごく寂しがってた。あと、変な像も増えた」
「象ですか? ふふ、わたしも千年ちゃんに会いたい」
「シュウヤの家族……」
ハイグリアが呟いたところで、四天魔女キサラを皆に紹介。
「……ご家族様ですね。この度は初めまして。シュウヤ様からお話があったように、わたしが黒魔女教団の四天魔女が一人。名をキサラと申します」
キサラの堂々とした挨拶を受けたレベッカ。
ぴりりと眉を上げて狼狽える。
というより、キサラの胸の大きさを見て、自らのちっぱい胸と見比べてから……。
物悲しげな表情を浮かべていた。
一方でエヴァは涼しげな表情を浮かべて、動揺は見せず。
キサラの胸をチラリと見てから、微笑むと、
「……ん、わたしはエヴァ。キサラさんよろしく。目の色がレベッカに似て綺麗。おっぱいも大きい」
その自信溢れる言い回しの言葉を隣で体をビクッと動かして反応していたレベッカ。
エヴァがレベッカに視線を向けると、そのレベッカは金色の細い眉をピクリと動かした。
「……」
エヴァもレベッカの気にしていることを思い出したらしく、
「ん、ごめん」
と、謝っていた。
「べ、べつにいいわよ! キサラさん。よろしく! わたしはレベッカ・イブヒン。シュウヤの<
キサラはレベッカの名前を聞いて、マスク越しでも分かるぐらい表情を変えていた。
……レベッカの耳も確認している。
表情にかすかな逡巡の色があった。
何だろう。
キサラは少し間をあけて首肯してから、口を動かす。
「急いでるわけではないですが、わたしもいずれは血脈に……」
「ん、その時は歓迎する。でも、シュウヤは慎重なところがある。わたしたちも知り合ってすぐにルシヴァルとなったわけじゃない」
そうだな。と思いながら、初めてエヴァと出会った頃を思い出す。
死神のエヴァ、死車のエヴァと呼ばれていたっけ。
思えばレベッカも忌み嫌われていた。
ヴェロニカも鮮血の死神。
ユイも死神ベイカラの使徒というか、恩寵を宿している目を持っている。
「……そうねぇ。わたしも初めてパーティを組んでから……少し時間が掛かったし」
「承知しています……」
キサラは俺に視線を寄こし、
「
天命か。納得できる。
キサラはあらゆる偶然が積み重なった先で、俺と遭遇したんだからな。
「ん、天命の理由は分かる。昔の大砂漠で起きた様々な戦いと、ホフマンに敗れ魔女槍ごと封じられたとシュウヤから血文字で聞いていた。黒魔女教団が待ち望んでいた救世主とも」
「……そうね。<
「血文字で色々と知っていたからじゃ」
「ん、わたしは別にしない。目は精霊様と同じように綺麗」
「ありがとうエヴァ。キサラのお尻ちゃんは素敵ちゃんですが、わたしもこの魔女とは出会ったばかりですよ」
キサラは俺たちの会話を受けて、もう一度頷いていた。
そして、黒マスク越しの蒼い視線でレベッカのことを見つめている。
俺が視線を向けると、キサラは床に片膝を突けて、
「――はい。わたしも……」
「キサラ、何かいいたげだな?」
「よろしいですか? レベッカさんのことで少し」
「え? わたし?」
「はい。黒魔女教団の高手の一人にアーソン・イブヒンが居ました」
同じイブヒンということは……。
「父さんはヒート・イブヒンだったけど、まさか……」
レベッカは双眸に蒼炎を宿す。
両腕にも青白い炎を纏う。
「その蒼炎の色合いといいレベッカさんの長耳はアーソン高手と似ています」
「……だったら同じハイエルフかもしれない。蒼炎の使い手なら親戚の可能性もある。今、その高手のアーソンは?」
もし、同じ血筋なら……。
レベッカは光魔ルシヴァルになることで得た<血魔力>で蒼炎を覚醒したが、高手アーソンは修行や戦いの中で独自に血筋の力を覚醒させたのだろうか……。
「行方知れずです」
「そう……生きているなら会いたいな。あ……」
レベッカは泣いていた。
そうだよな。母として家族としてベティさんと一緒に暮らしていたが……。
本当の血の繋がった家族が居るかもしれないと聞いたんだ。
孤独じゃないと、思ったんだろう……そりゃ泣くよな、分かる……。
自然と涙があふれてきた。
「……ふふ、ごめんね。しんみりさせちゃって」
「ん、いい――」
エヴァは小柄なレベッカを抱きしめていた。
柔らかい胸を堪能したレベッカは、エヴァから離れて、
「――ふふ、癒やされた。ありがと」
「ん」
「だからキサラさんと縁を感じたのね。
そうなのかもしれないが……。
カザネを知るだけに、人生ってやつはそういうことの積み重ねだろう。
と、思いたい。
「……古の
「そういえば俺と戦っていた時、装着していたよな」
「はい。高手アーソン・イブヒンから授かりしネピュアハイシェントなんです」
「え……」
驚きだ。
「ええ!?」
「ん、驚き」
「まぁ……」
ヘルメは宙に浮かんで半身を液体化。
皆も驚いた表情を浮かべていた。
「何を驚いているのだ? 古の
「……」
だが、ハイグリアは驚いていないが理解していない。
そして、オークたちだけ無言。
まぁ仕方がない。言葉は理解できないんだから。
「そして、『これを溶かす相手はお前の望む相手と心得よ』と……」
「――マジか」
また、驚いた。
だからか、キサラが俺に心酔する理由。
ダモアヌンの魔女としての信念と確かな理由はあるが<魅了の魔眼>も内包している<大真祖の宗系譜者>の効果なだけではないらしい。
「キサラさんが<筆頭従者長>になったら、永く生きているヴェロニカを越えてわたしたちの中で一番強くなりそう」
「ユイ&カルードにヴィーネもかなり強いけどね」
「うん。でも、シュウヤはキサラさんを武の先生のような尊敬の意思を込めた愛のある内容を伝えてきたからね……相当なモノだと予測がつく」
「ん、ダモアヌンの魔女槍の武術に手の武術?」
「そう、四天魔女独特の魔謳を含めて……メファーラに伝わる魔人武術。百鬼道というの中には短剣、飛び道具、回復と教育にも使える紙人形とかあるようだし……あと、ムーちゃんを見たい!」
「ん、わたしも! お手玉を見せてあげる!」
「修行の邪魔はしてくれるなよ?」
二人は笑うが心配だ。
しかし、気持ちは分かる。
俺はエヴァとレベッカへ夢中になって血文字報告をしていたからな。
「ムーなら訓練場に居ます。それと、わたしは魔女槍といいますか……皆さんが知っているように戦いは自信があります」
「うん。だからといって負けたわけじゃないわよ。血の眷属なのはわたしたちだからね。そして、<血魔力>は成長しているんだから! 今日も、この武器を用意したし!」
レベッカはキサラに対抗意識を燃やしているのか?
拳から突き出た刃を持つジャハールグーフォンの魔杖を掲げていた。
そこで、黙って尻尾を揺らして待機していたハイグリアも紹介していく。
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