五十六話 第三軍団グリフォン部隊長

 ――ドレイク。

 こいつは炎のブレスを吐く。キッシュは正面から行くようだ。

 ブレスを警戒しているのか、左手に持つ方盾を構えてじりじりと前進している。


 ドレイクは正面から迫るキッシュに気を取られている。

 回り込んでドレイクの足を狙おう。


 黒猫ロロにも意図は伝わっている――四肢を躍動させて走っていた。

 よし、ドレイクの左後方に回り込めた。さて――、


「ブレスは出させない――」


 走りながら大声で叫んだ。連携の確認のためだ。

 そして、ドレイクの右足に向けて黒槍を振るった。

 黒刃がずりずりと激しい音を立ててドレイクの鱗を削り、肉をとらえた。

「グォォ」

 ドレイクの痛みの声は迫力がある。同時に柄から感触を得た。

 更に、ドレイクの反対側から黒猫ロロも触手攻撃を行っていた。

 ドレイクの足の爪と爪の間の柔らかそうな部位に触手の先端から飛び出た骨剣が突き刺さっていた。

 

 と、その時体が軽くなった。見ると、体に白い靄が纏わりついていた。

 速度が上がった? これ、魔法による支援か。

 黒猫ロロにも同じく白い靄のような物が付いている。


 よし、素早くなったし、ちゃっちゃと倒すか!

 ドレイクの足は四本で、前足には鋭い鉤爪が生えている。

 その鉤爪を振るわせないように、走りながら捻りを意識した黒槍を前足へ伸ばし<刺突>を連発――黒槍の穂先が緑の肉を貫き、何箇所も風穴を作った。

 傷から緑の血が大量に噴出。


「ギャォォォォッ」


 痛みからかドレイクは悲鳴を発しながら攻撃を受けていない前足を横から薙ぎ払ってきた。


 それを屈むように避けてダッシュ。

 ドレイクの右脇腹へスライディングを敢行。

 ――ドレイクの爪は頭上を通り抜けた。

 すぐ立ち上がって、間髪容れずに<鎖>を射出。


 <鎖>の狙いは目の前の内腹ではない、下にぐるっと弧を描くようにドレイクの背中へ回し、刺す。

 ちゃんと背中へ突き刺さる感触がしたが、念のため、ラペリングを使って建物を登る要領で少し<鎖>を引っ張って確認。

 <鎖>はアンカーのように肉に入り込み、抜けそうにない。


 ――十分だ。


 目の前にあるドレイクの土手っ腹へ黒槍を突き上げるようにぶっ刺した。緑の血が流れ伝う黒槍を右脇に挟んでガッチリと固定。

 その瞬間――左手の<鎖の因子>のマークへ<鎖>を引き込み、一気に低空をターザンのように飛ぶ。

 腹に突き刺さった黒槍も移動しているので、ドレイクの内腹は大きく切り裂かれていった。


「ギャァァァァ――」


 ドレイクの悲鳴が耳朶を叩く。


 俺は<鎖>を消失させて反対側へ着地。

 ドレイクの腹を引き裂いた黒槍を引き抜くと、ドレイクの臓物や血がどろどろと散らばり、俺にも掛かるが、白い靄が血を弾くのであまり返り血は浴びなかった。

 そのタイミングで黒槍を横へ寝かして、回り込みながらの薙ぎ払いをドレイクの左後ろ脚へ喰らわせる。

 腱らしきものをぶった斬った手ごたえ。

 ドレイクは動きが鈍り、よろよろと胴体を動かすのみ。

 もうそろそろ死ぬかな。

 俺は黒槍を正面に構え直して様子を見た。


「にゃ」


 そこに黒猫ロロが俺の肩へ戻ってくる。

 あれ、いつもと違い、ツルッと足を滑らせて転けていた。

 俺の右肩の部位は丸い甲殻を加工した金属。

 ショルダー系の防具がついているので、黒猫ロロはいつもと勝手が違うことに混乱しているようだ。


 その姿も可愛らしい。が、


「ロロ、大丈夫か?」

「ンンン」


 小さい喉声の返事だが、大丈夫そうだ。

 黒猫ロロは触手の形を知恵の輪のように変化させながら俺の鎖骨と腕に伸ばして、その触手で小さい体を支えていた。


 触手の先は吸盤のようになっている。

 そんな余裕のやりとりをしている間も、ボロボロになったドレイクは生きていた。


「――止めはわたしが貰うぞっ!」


 威勢の良いキッシュの声が響く。

 キッシュにも白い靄が懸かっているようだ。

 やはり動きが速い。魔法により動きが速くなっているようだ。


 が、長剣は使わないのか。え、殴った。方盾によるシールドバッシュだ。

 ブンッと音が聞こえるぐらいの勢いで振るわれた方盾。

 その強烈な盾の攻撃で顎を砕かれたドレイクは大きく仰け反った。

 キッシュの攻撃は更に続く。盾からの剣突か。

 跳躍から片腕を真っ直ぐ伸ばす。長身を活かすような剣技だ。

 その長剣の突き技が仰け反ったドレイクの首に決まった。

 ずにゅりと音が響いてドレイクの首からシャワーのように血が噴出。


 強烈な突き技だが、方盾の技のほうが威力がありそうだ。そんな感想を持つほど、盾による打撃は強烈だった。すると、後衛のアゾーラが兎の耳を揺らしながら小走りで近寄ってくる。アゾーラは耳は可愛いが、体格は意外に寸胴気味で、少し迫力がある。


「はぁ、はぁ……シュウヤさんにキッシュさん、凄いです。パウが攻撃するまえに倒しちゃうなんて」


 聖獣のパウは両手の鋼の爪を交差させると、ガチャガチャと金属音を立てながらドレイクの死骸近くを歩いている。


「この魔法は君が?」


 キッシュがアゾーラにそう質問していた。


「はい。風の加護により速度と回避の上昇を促す《風の疾駆エアート》っていう言語魔法です」

「速度と回避上昇か。盾の一撃がずいぶんとスムーズだったわけだ」


 キッシュは盾を上下させて魔法の効果を確かめていた。

 俺も初めて支援魔法を受けた。アゾーラにお礼を言っておこう。


「俺も速度が上がったのを感じていたよ。ありがとな、アゾーラ」

「にゃお」


 相棒もお礼を言っているようだ。


「ふふ、当然ですよ。ね」


 アゾーラは黒猫ロロへ厳つい笑顔を向ける。結構迫力があった。


「……わたしたちも、あの爆発している現場へ急ごうか」


 キッシュは剣を収めながら、近くの空を舞うように飛んでいるグリフォンの姿を見つめて話している。


「了解」

「はいっ」


 爆発現場に近付いていくと、あちらこちらで剣戟音、悲鳴、鬨の声が混ざった乱戦独特の音が響いてくる。


「こりゃ乱戦だ」

「できるだけ離れずに連携しよう」

「はいっ」


 そこは竜種たちと青鉄騎士団の兵士と冒険者たちが多数入り乱れた激戦の現場だった。

 空ではグリフォン部隊とワイバーンが戦いを繰り広げている。

 俺とキッシュとアゾーラはそんな激戦区でもお互いに連携を確認。

 即席パーティだが、着実に竜共を蹴散らして乱戦を征していく。


 そんな激闘の最中――。

 ありゃなんだ。


 前方の盛り上がった地形。

 四角い壇状の岩の天辺に、突如見知らぬ大型竜が現れた。その見知らぬ大型竜は三つの首を生やし三つの頭を持つ。そいつは青白い鱗を持つドレイクよりも大きい巨体を生かして近くの兵士を踏み潰し、空から大地までを網羅するかのように三つの頭をウニョウニョと動かし、大暴れしていた。


 青鉄騎兵団の兵士たちを蹂躙している。


 二つ首のソニックバーンを巨大化したような感じだ。

 もしかして、あれが魔竜王なのか?


「あれは、ダイダロスか――」


 違うらしい、キッシュは知っているようだ。


「――あの竜、ダイダロスという名なのか、三つの首に、三つの頭も大きい」

「っ――、二人とも、余裕ですね――」


 近付いてくるソニックバーンを倒しながら俺とキッシュは話していたので、アゾーラは呆れた口調で話しかけてくる。


「ガゥッ」


 白熊パウもアゾーラに同調するように濁声を出していた。


「そういうアゾーラも、パウだけでドレイクを倒していたじゃないか」

「そりゃそうですけど――」


 そのアゾーラの声が途中で打ち消された。

 ダイダロスが巨大な咆哮をあげたのだ。

 いや、ただの咆哮ではなく、三つの頭の口からは振動している衝撃波のようなモノが放たれている。

 中隊規模の青い鎧を着た兵士たちに衝撃波がぶち当たると、兵士たちは人形のように吹き飛んでいた。


 今の強烈な振動波は幸か不幸か分からないが、激戦区であるこの戦場で一斉に注目を浴びる。

 早速グリフォン部隊が救援に駆け付けるようだ。

 数騎が物凄い速度を出してダイダロスへ近付いていく。


「俺たちもあのダイダロスを討伐しに行くか?」

「そうですね」

「あぁ、わたしは構わん。だが……」

「ん?」

「キッシュさん、どうかしましたか?」

「いや、何でもない、行ってみればわかる」


 キッシュは言葉を濁して走り出す。

 なんだろ、まあ行ってみよう。

 彼女に遅れて俺とアゾーラも走り出す。


 俺たちが到着した現場では、グリフォン部隊の数騎だけで善戦、いや、ダイダロスを翻弄していた。

 グリフォンに乗っている騎士が魔法を放ち、グリフォンが鉤爪で攻撃を加えて離れるヒット&アウェイを繰り返す。


 ダイダロスを押し返していた。

 グリフォン部隊により、青鉄騎士団の兵士たちが体勢を立て直していく。

 弓兵士や魔法使いたちが列を整え、遠距離攻撃が一斉にダイダロスに向けて放たれた。


 その攻撃にダイダロスは即座に反応。


 三つの頭のうち、左端の頭をぐいっと上空へ向け、鮫のような牙が目立つ口を広げ――咆哮。

 咆哮はバリアのような衝撃波で、三つの頭を守るように半透明な球状の膜が空中へ展開された。

 そのバリアで遠距離攻撃を次々と打ち消していく。

 ――そんなダイダロスへ向けて急降下していく物があった。


 先ほどのグリフォンだ。

 新緑の騎士を乗せたグリフォンが急降下していく。

 その急降下するグリフォンに乗っている騎士が飛び降りた。


 大剣を両手に持ち、大上段から振り下ろす形。

 凄い、緑の流星の如し。

 ダイダロスは反応できない。

 新緑の騎士はバリアのような膜をあっさり突き抜け、首元に大剣を直撃させていた。

 太い首が一気に凹むと、潰れるように千切れて頭が飛ぶ。


 速度と重力を生かした強烈な一撃。


 頭が斬り飛ばされた首は神経がまだ生きているのか、青い血を噴出させながらくねくねと蠢いていた。

 青い血飛沫は雨のように周囲へ降りかかり、ちょんぎられた竜の頭も青い雨と共に空から落ちてくる。


 ――まだグリフォン部隊の攻撃は続く。


 続けざまにグリフォンから飛び降りる騎士。

 今度の騎士は先ほどよりも小振りな長剣を両手に握っていた。


 ん? 僅かに剣身が赤い光を発している?

 ――魔察眼で確認した。

 やはりか。あの長剣、普通ではない。

 剣身から濃密な魔力の光が放たれている。

 あの武器、俺が持っている魔剣ビートゥと似た感じ。


 その魔剣で滑らかな一閃。


 太い首に一筋の赤い線が入り、頭は斬られた反応をみせずにすとんっと赤い線を境目にしてズレ落ちていった。

 ダイダロスの首がバターのように簡単に切断された。


 すげぇ斬れ味だ、衝撃が全くない。


 先ほどの大剣による一撃が岩と例えるなら、今度の魔剣の一撃は滑らかすぎる柳と言えば良いか。

 衝撃はないが、魔剣と技量が凄まじい斬れ味を生んでいるのだろう。

 魔剣に斬られた箇所から、数秒遅れて血が噴出している。


 騎士たちの絶技はまだまだ続く。


 それぞれが一撃を加えた後の着地際も隙が無い。

 大剣持ちの騎士の方は、両手に持つだんびらのような大剣を水平に寝かせた状態で素早く一閃、ダイダロスの胴体を薙いで横合いを駆け抜けていた。


 魔剣を持つ騎士もすぐさま反転して跳躍を行い、衝撃波を発していた最後の頭がある首を下から斬り上げた。

 またもやあっさりと太い首が切断された。

 ダイダロスは一瞬で三つの首を斬られて頭を無くし、青白い血を噴出させながら背後へ倒れていく。

 苦戦を強いられていたダイダロスをあっさり倒したグリフォン部隊の騎士たち。


「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ」

「やれるぞぉぉぉ」

「すげぇぇぇぇぇぇぇ」


 青鉄騎士団の面々は助けられた喜びと感動で雄叫びをあげていた。

 そこで、三つある頭のうち、二つの頭を斬り落とした騎士が兜を脱ぐ。


 ――わお、あの時グリフォンに乗って颯爽と登場した女性。

 戦神ヴァイスの広場の壇上で綺麗な顔を見せていた女騎士だ。

 兵士たちはまだ竜たちとの戦いの途中だったが、女騎士だとわかると余計にざわめきだした。


 そんな兵士たちへ向けて、


「――皆、戦いの最中だが話を聞けいっ。わたしは竜魔騎兵団所属、第三軍団グリフォン部隊隊長、セシリー・ファダッソという者だ! 今しがた、多くの兵士を屠ったダイタロスを討ち果たしたっ!」


 士気を上げるためかセシリーさんは大声を張り上げる。


「おぉぉッ!」


 兵士たちも応えた。

 更にセシリーさんは、


「この勢いをもって竜種どもを殲滅するぞっ!! 諸君一人一人の活躍が戦場を決するのだっ! このまま魔竜王バルドークの住み処まで直進!」

「おおおぉぉぉッ!!」

「おれもやるぞおおおお」

「俺もだっ!」

「おおおおおおおおぉぉ」


 戦いの最中だったが、セシリーさんの声は魔法で拡散されたかのように木霊した。

 まだ大半の兵士たちが竜と戦いながらも、口々に気合いの雄叫びをあげ、返事代わりに声を張り上げている。

 新緑の女騎士セシリー・ファダッソが大声で鼓舞を終えた直後、グリフォンが主を背に乗せるためか、空から舞い降りてきた。

 滑空してくるグリフォンへセシリーさんと大剣持ちの騎士はタイミングよく跳躍、颯爽と乗り込むと、また空へ戻っていく。


 セシリーさんは上空からの支援に切り替えるらしい。


「キッシュが言いかけたのはこれのことだな?」

「そうだ。竜騎士隊やグリフォン部隊には一騎当千の猛者がいる。オセベリアでは有名だ」

「グリフォンは凄いな」

「ガフゥッ」


 アゾーラの言葉にパウが不満声をあげた。


「大丈夫よ。パウが一番だからね」


 彼女はなだめるように優しい口調でそう言いながらパウの頭や頬をなでていた。


 アゾーラは獣魔使い。

 空を飛ぶあんな毛がもりもりなグリフォンと従魔の契約ができたりするんだろうか。


 乱戦は終局に向かう。

 数多くいた竜種が冒険者や兵士たちによって続々と討ち取られていった。


「……この辺りの竜は殲滅できそうだな」

「グリフォン部隊の隊長セシリーの言葉が発奮材料になったのだろう。わたしも胸が熱くなった」


 キッシュは兜の眉庇が下がって顔が見えないので顔色は判別できないが、その声質から興奮しているのが伝わってくる。


 彼女が語るように、青鉄騎士団や冒険者たち、俺たちも含めて、順調に現れる竜たちを殲滅。

 バルドーク山を登り数日が経過した。

 俺たち臨時パーティーは、竜たちとの戦いの中で徐々にお互いの連携が上手くなっていく。飯も一緒に食い、寝床も近くにして見張りを交互に行い、着実に信頼関係が出来上がっていった。

 勿論、キッシュとやることをやって発散も繰り返した。アゾーラには謝っておいたが、気にしないでください。と小さい鼻の穴を大きくして鼻息を荒くしながら言われたので、自重した。


 そんな幾晩と過ごす山中での食事中に、アゾーラの腰辺りに兎の尻尾のようなアクセサリーがついているのを発見。

 気になったので、


「アゾーラ、その尻尾のような腰に吊してあるものは何?」

「これは幸運のアイテム、兎の尻尾よ。処女の尻尾の毛を集めて作った品。わたしの兎人族の故郷、コンラッド村では、昔から死を回避するお守りとして有名なの」


 処女の尻尾からあそこの毛へ脳内変換。

 しかし、アゾーラのは遠慮したい。


「……へぇ」

「あ~、信じてないな?」

「にゃッにゃ」


 そこに、黒猫ロロがアゾーラの腰に近付いて、その尻尾へじゃれだしてしまった。


「こらぁ~、ロロちゃん、これはだめよ。ロロちゃんの尻尾を取っちゃうぞぉぉ」


 アゾーラは黒猫ロロの尻尾を掴むと、上下左右に引っ張る。


「ンン、にゃっにゃにゃぁ」


 黒猫ロロは尻尾を掴まれて嫌だったのか、兎の尻尾とじゃれるのを止めてアゾーラから逃げる。

 アゾーラは笑いながら追い掛けていった。


 彼女は黒猫ロロを可愛がってくれている。

 右手の甲にある獣魔の刻印のお陰で、獣の気持ちがよく分かるんだとか。


 アゾーラの顔は厳ついが兎耳は可愛い。

 ついつい耳の根元、アゾーラの顔を凝視してしまう。

 顔ははっきり言ってブサイクだが、可愛らしい性格で、親しみを感じる。


 こういう女性をお嫁さんにしたら幸せだな。


 そんなことを考えながら夜は更けていった。

 次の日も、俺たちの臨時パーティは無傷で竜たちを虐殺。

 山の中腹にある峡谷へと近付いていく。

 この辺りから次第に竜種の数が増えて激戦になっていった。

 冒険者や兵士たちの死亡者が増えていく。

 だが、厳しい戦いで多数の死傷者を出しながらも、兵士たちと俺たちを含めた冒険者たちは、狭い峡谷を抜けて難所を抜けられた。


 ついに、魔竜王が生息すると言われている辺りに到着だ。


「この辺りか」

「あぁ」

「少し緊張しますね」


 しかし、魔竜王の姿は見かけなかった。

 青鉄騎士団と冒険者たちはそれぞれ分かれて夜営の準備に取り掛かる。

 篝火が炊かれて兵士たちが忙しく駆け回り、荷馬車からは荷物が次々に降ろされ運ばれていく。

 何十張りと大きなテントも設営された。


 合間に、騎士団のリーダーからも冒険者たちへ説明が行われた。


 なんでも、明日の朝から騎士団が指揮を執る形で魔竜王の大規模な捜索を行うらしい。

 ということで、俺たちも一旦ここらで休憩。

 野営地を準備して明日に備えることになった。

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