おにぎりスタッバー

作者 大澤めぐみ

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165人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

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せっかく生まれてきたんだから、自分の好きなように自由に生きなきゃ甲斐がないでしょ。
どんな風に生まれついたとしても、生まれちゃった以上は生きなきゃダメなんだからね。
冒頭、そしてラストのこれら言葉のようなそんな優しい物語でした。
ぼくときみといった言葉で象徴される自意識過剰な個人の物語が、世界の危機と直結しているような作品群がセカイ系らしい。
具体的な中間項を挟んでいないことは、しばしば批判されたりもする。
悲しいかな個人の想像力は、複雑な世界の隅々まで目を光らせたり俯瞰的に眺められるほどには射程距離が長くはない。
家族に守られ、友達を作り、恋人を作りながら少しずつ拡張されては行くが、それでも地球の裏側にまでは届かない。
そうやって想像力の限界を受け入れることが成熟だとするのならば、たしかに、セカイと直に接続してしまうような想像力のあり方は幼稚かもしれない。
しかし、と私は思うのだ。
それはとりもなおさず外側に想像力が向けられているということではないか。
社会とつながろうとあがき自意識こじらせ、だからこそ、いびつに接続されてしまうのではないか。
大人になれ。お前の思っているほど社会は甘くない。現実を見ろ。
そんな言葉にどれほどの意味があるのだろうか。
作中で魔法少女についてこう語られる。
魔法少女の能力の源泉は愛と勇気と信じる心。勇気が恐怖に負けてしまえば、その能力を行使することはできない。
つらい現実を突きつけたところで、それは恐怖を植えつけ、外側に向いていた想像力を愛と勇気と信じる心折ることにしかならないのではないだろうか。
物語終盤、セカイ系としての物語は身体というひどく現実的な問題によって解決され、そして、空間(世界観)、時間、視点が押し広げられる。
それにより、様々なガジェットを詰めこんだカオスなセカイ系として世界は一段落ちて中景として、現実的な社会のメタファー…続きを読む

★★★ Excellent!!!

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本編だけ読みました。とても面白かったです。
好きですね、この設定というか展開。
こういうファンタジーが読みたかった感があります。
気が向いたら、他の作品や続編も読みたいと思いますが、積読読むのに頭痛いので、失礼。

釘って名前、ぼくも使ってるんですが、考えたのは大澤めぐみさんのが先みたいですね。使わしてもらいます。

★★★ Excellent!!!

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この雰囲気はシャフトがアニメ化したらとてもしっくりきそうだと思う。概ねは、そのような感じの小説。文字がギッシリ詰まったところもすばらしい。それでいて読みにくくはなく、場景がスッと脳裏に浮かぶ確かな筆力。『学園キノ』をシリアスにしたらこういう物語になるのではないだろうか。だが何より、男を食いまくるヒロインがエロくてとてもよい。全裸でおにぎり食べてるシーンとかすごくいい。ぜひともビジュアル化してほしい。

★★★ Excellent!!!

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書籍化決定とのことで読んでみたんだけど、マジで面白かった。
この著者の他の作品も読んでみればわかると思うんだけど、やっぱりこの独特な口語体だよね。悔しいけどめっちゃ好っきゃねん。

こういう書き方させたらトップレベルじゃないかなって素直に拍手しちゃう。
ストーリー、登場キャラ、世界観。どれも素晴らしく、私が偉そうにレビューする必要が全くない。すればするほど作品を汚しちゃう気になるよ。
まあまあ、読んでみ!
読めばわかる。
が、私も悔しいから、偉そうにレビューしちゃうわけ。
うーん。ネタバレになるから何も言えねーわけですから、あれなんだけど、レビューがトップに表示されてれば誰かが読む更に機会増えるじゃん。
その為にレビュー書くってのあるよね。

素敵な小説読むと、自分も頑張るぞーって思える。
そんな素敵な作品でした!
面白い作品読ませていただき、ありがとうございました!


★★★ Excellent!!!

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面白かった。
まずは、そう言う他ない。
これほどのレベルの物語を読む機会を得られただけでも、このカクヨムが存在した意義があるというものである。

読み手はぐいぐいと物語の中心に引き込まれていく。
いったい、これはどういう物語なんだ?
そんな疑問を持ち始めた時点で、この物語の術中にはまっていると言える。
練られた世界観とそれを魅せる構成力は、多くの書き手が見習わねばならないだろう。私も同じラブコメ魔法少女書きとして、大いに学ばせていただいた。

最初の数行だけ読んで、この物語を判断するのは、早計が過ぎる。
必ず少なくとも一話の最後までは読んでいただきたい。絶対に損はしない。
いや、むしろ、一話の途中で読む手を止める方が難しいかもしれない。一度、「ん?」と違和感を覚える記述を見つけた瞬間、そこから貴方はこの作品の世界の虜になっているだろう。

★★★ Excellent!!!

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序盤青春っぽさがあったのでぼくのようなSFおじさんにはついていけないのではないかと不安でしたが、2話後半から本格的にSFエンジンがかかり、わしらはこれを求めていたんじゃ的な感動がありました。大変面白かったです。前髪ぱっつんは至高だと思いました。

★★★ Excellent!!!

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あーすごい。すごい。おにぎりスタッバー読了しました。感動で打ち震えてます。まだ手ががくがくしてレビューがうまく書けません。この作品には本当に優しさと温かさがあって、強い信念と思いと願いがあって、そのすべてが込められていて、極めて強い力を持ったまさにひとつの「概念」なんだなと思う。僕が今までに触れたなかでも最高クラスのものが、ネット上の批評界隈でさりげなく存在していたはずのとある謎の有名ツイッタラーによって書かれたということが衝撃的で、ちょっと何だか呆然としている。僕の今までの人生は何だったんだろうか。でもきっと、すばらしい小説との出会いってそういう不思議なものなんだろうなと思う。

大澤めぐみさんが、どんな人生を生きて、どんな思いでこの作品を書いてくださったのか。僕はそのすべてを知ることはできないけど。この作品を読んだ僕が、どんな風に心を洗われて、涙を流して、どんなにか、救われたように思ったか、そのすべてを伝えることはできないけど。(といいつつまた涙がしたしたと頬を伝っている

これだけはいえます。とにかく、おにぎりスタッバーはすごい。本当にすごいと。あまりにも自由で、豊かで、鮮烈で。その勢いは最近の西尾維新先生すら凌ぐんじゃないだろうか。出版されたらぜひ買わせていただきます。出版されないなんてことがあるんだろうかこれが。これほどの作品が。だったらじゃあ、本屋に平然と置かれてる数多の作品はいったい何なんだろうか。それくらいこの作品には惹かれるものがあった。読み進めてるあいだずっとおにスタのことを考えてました。この作品に描かれている内容がひときわ僕のいろいろな意味でいろいろあった異端的な人生と交錯したのかもしれない。本当に面白いので誰にとってもおすすめです。星がいくつだろうと関係ない。これほどのすばらしい作品が紙の本として出版されて、多くの人たちに読まれるなら、本当にすばら…続きを読む

★★★ Excellent!!!

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この小説には大小さまざまなギミックが仕込まれており、読み進めると共に「あっ」「おお?」と意識の隙を突かれている感覚がとても楽しい。
冒頭は取っ付きにくい面もありますが、ぜひ3話までは読んで欲しいです。

★★★ Excellent!!!

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あえてこの作品は食べ物に例えるなら、見た目はたこ焼きなエクレア。

丁寧に透明パックに詰められて、乱雑にかけられているように見える、ソースのようなものは実はチョコ。

マヨネーズのようなものは実はホワイトチョコ。青海苔かと思ってたのは抹茶粉末。

カツオ節かと思ってたのも板チョコの削り節。当然たこ焼きに見えてたのも別物で、

外側はシュー生地で、中身はカスタードクリーム。そしてこのカスタードクリームが美味いんだ。

バニラビーンズが入ってて、結構本格的だなと気付くんだよ、中身に辿り着いてようやく…。

だから…まずは一話。躓いても、途中まで読んで、また読んで、最後まで読んでほしい。

読みにくいくらい延々と連なった文章。その意味や意図や仕掛けはきっと、物語の進行と共に理解できるだろう。

読んでみて欲しい。

日常だったはずのそれが日常じゃないと、日常ものか、青春ものかと思ったら、ミステリだったりバトルだったりと、

毎話毎話、物語の収束が気持ちいいから。

僕は穂高センパイに惹きつけられた。カッコいいなあと。

主人公のアズにも惹かれる。特に僕は第4話のラストが好きだ。ここで終わっていても、

物語は収束するってくらい美しい終わりだった。

でも、この物語はそこでは終わらない。いや…終わっているのだろうか?新しく始まったのだろうか?

第一話にてサワメグがアズに言い聞かせる言葉…

あるいは「魔法」…それを守るために。いや、それともそれに守られているからなのか。

続きのひとくいマンイーターも面白い。是非こちらは本編の読了後に読むといいと思う。

点と点とが繋がって、きっとあなたの中で線となるだろうから。

★★★ Excellent!!!

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主人公・サワメグは作中で常に日常の皮を被った非日常に晒されている。その中でもサワメグの洞察は常に平然を保っており、作者が現実におけるリアリズムを寸分の狂いなく反映させたものである事が読んですぐに分かるだろう。
謂わば日常という広大な海に作者の頭の中に存在する深紅色の『創作』を一滴たらして、そこから深い蒼が急激に均衡を崩し紅に染まる過程を描いた作品である。
それは作者の日常に対する慧眼によってなせる業であるし、分かりやすい表現で書き下す技術力も評価に値するだろう。
表現力というのは、難解で様々な意味を含んだ言葉を如何にして繰るかによって決定されるものではない。実は分かりやすい言葉を用いて読み手に多彩な感情を想起させる方が難しいのである。
それを作者はいとも簡単にやってのけているし、そのボキャブラリーが底を尽く気配は一向に見られない。
異様でコミカルで、それでいてどこか超現実的なおにぎりスタッバーの世界を堪能してほしい。

★★★ Excellent!!!

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ここに登場する女子高生でもある主人公「中萱梓」の一番の魅力はその素性?にあるのではなく、好きなものを好きだって言えて、言い続けることができて、それを解決するために自分の身の丈をできるだけ踏まえつつ何とかしようともがく事。これって一見当たり前のように見えて、実はとっても難しい。それはスケールが大きくなるほど、どんどん難しくなっていく。
でも主人公はふわっとしつつも基本はブレない、というより流されない。かといって指導者っぽいかっていうとそうでもなく、ふわっとしたところもふわっとしたままにさせておいたりもする。これもいざとなった時には案外難しい事なんだけど、アズはスケールの大きい展開になってもそう在り続けちゃう。

だからこそあの個性豊かな人々はアズを愛してるのかもな、とも思ったり。

またここに出てくるメッセージは英雄的なものでもなく、ごくごく当たり前に聞くような素朴なもの。でもそれはアズの物語を通して決して安っぽくなく、かつ説教臭くもなく、ストンッと心地よく胸に落ちる感がありました。

普通そうで普通じゃない、でも少し普通な物語を欲する方は、どうぞこの物語を読んでみては如何でしょうか。

★★★ Excellent!!!

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冒頭の一文がそのまま物語の主軸になっていて、爽快でラブコメで日常と非日常で、さらっと述べつつもシンプルで深いメッセージ性があり、読み応え抜群でした。(とはいえさばサバイバーが出るまではウワーン!!!て思ってました)
アズの一人称で畳み掛けられる物語にうんうん頷いたりコラコラコラコラ〜〜〜!!!って突っ込んだりしながらグイグイ引き込んでいく勢いがありながら、伏線も回収して、ところどころでてくる専門用語や世界設定も凝ってて面白く、造詣の深さに脱帽します。
わたしはやっぱりサワメグが好き!

★★★ Excellent!!!

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正直一話の途中までは世界観を理解できずに読んでいましたが、後半からの勢いに圧倒されこれは良い!!と感じました。
どんどん話を読み進めている内に世界観を理解できより楽しむことができ最終話を読み終わって虚無感というか喪失感というかそんな感情にもなりました。おもしろく楽しい作品です。

★★★ Excellent!!!

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おにぎりを食べます

ごくありきたりな日常会話でありまがら
事情を知る人が聞けば思わず苦笑してしまうこの言葉
ごくごくシンプルなこの一文から、愛らしいキャラクター達が次々と生まれてこようとは思いもしませんでした

主人公アズの視点で淡々と語られる、ちょっとだけ普通じゃない日常に気持ちよく騙されてみませんか?
ただキャラクター達に、特にアズに好感を抱けば抱くほど、その名前のモチーフを思うと少々可哀想な気持ちになります…

本作は大澤氏のマスターピースになると思う

★★★ Excellent!!!

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冒頭から浴びせ掛けられる言葉の奔流。これを小説として読むのはお勧めできない。そのとめどない表現の羅列は、むき出しになったちょっと変わった属性持ちの少女の、思考そのものなのだ。理解しようとするのではない。受け止めよう。考えるのではない。先に進もう。一旦最後まで読み抜けて、振り返って見える全体の景色。それこそが、この作品の真の価値である。嚙み砕くな。喉越しを楽しめ。その先に、えも言われぬ確かな満腹感があるから。

★★★ Excellent!!!

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軽妙洒脱。
この作品を一言で表すなら、私はこの言葉を使います。

まず、目に飛び込んでくるのは怒涛の如き文章。にも拘らず非常に読みやすく、するするさくさくと、いくらでも読めてしまいます。
言葉選びのセンスに感嘆し、散りばめられた小ネタにくすりと笑っている内に、いつしか「読んでいる」から「読まずにはいられない」になってしまっています。
そして、河童だか海老だかのお菓子のようにやめられないとまらないしている内に、知らず知らず非日常の一線を踏み越えていて、「えっ」となる間もなく訪れる鮮烈な急展開・華麗な伏線回収のコンビネーションでノックアウトされてしまうのです。

見事に手玉に取られて、それのまた、なんと心地良いことでしょう。
まずは読んでみてください。病みつきになること間違いなしです。

★★★ Excellent!!!

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なんというか、日常の中に女子高生感ありバトルありかわいさあり。
いや、日常の中というか、溶け込んでいるというか、マーブルでなく溶けきっているというか。そこが楽しい。
とにかく登場人物がかわいいのでとても満足感があってとてもよいです。
サワメグかわいい。

★★★ Excellent!!!

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女子高生の視点で語られる日常ものかと思いきや、いきなり明かされる素性と事件。
徐々に話はスケールアップし、いつのまにか舞台は大きくなっていくけどあくまで等身大の女子高生が見た物語とは。
彼女たちはそれぞれ複雑な事情を抱えているが、それでも生きていかなきゃいけないんだと強く想っているさまには胸を打たれるような気がする。

★★★ Excellent!!!

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息継ぎも忘れるほどのスピードで流れていく、アクセルベタ踏みの文章とストーリー。止め時を見失ったまま流されるように読み進めて気がつけばスカッと終わる読後感が素晴らしい。ちょっとぶっ飛んでたりバイオレンスだったり非常識だったりするけど、それでも根っこはしっかり女子高生なんです。

★★★ Excellent!!!

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妙な親しみを感じさせる一人称視点の語り口は、最初はとっつきにくさがあるが、意外とスルスル読める。一風変わった女子高生のリアルな日常かと思いきや、改行すら挟まず唐突に非日常へと転がり落ち、そのまま一気に最後まで駆け抜ける展開は、まさにジェットコースター。

★★★ Excellent!!!

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 ちょっと変わった女子高生の、普通の日常。でも、なんだかこれっておかしくない? そんな違和感を覚えながら読み進めていくと、1話目の後半から突然、予想を裏切られます。
 登場人物はみんな、普通じゃない人たち。なのに、彼らが過ごす日常は、よくある青春もののお話よりもずっとリアル。すれ違って、お互いうまく理解し合えなくて、でもそんな相手を、理解できないなりに受け容れながら、彼らは日々を過ごしていきます。
 普通じゃない人だって、普通じゃないなりに生きていくしかないんじゃない? そんな、ちょっと投げやりで、少し悲しいような、でもなんだか前向きなような、不思議なメッセージが込められた物語です。

★★★ Excellent!!!

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怒涛の一人称モノローグでモリモリと物語が展開していくので初見はその勢いに気圧されるが案外読みやすく、文体に慣れる頃には物語のスピード感と面白さの虜になっていた。登場人物のキャラクターもみな個性豊かで魅力的。
これから読んでみようという方はぜひ1話で挫けず以降の話も読んでほしい。サワメグはウザ可愛い。