登場人物解説⑧
■サランドロ・ギュスタム
商人ギルドの幹部。美しいルックスと強い肉体と圧倒的な財力をもち、流通を活性化に貢献する港町の英雄。
市民に崇拝され、領主よりも高い影響力を持ち、どんな非道も見とがめられることのない無敵の存在。
港町からはじまった演劇ブームを管理下におくため演劇コンテストの開催を計画、取り込もうとしたイーリスと交渉が決裂し報復として妨害を繰り返した。
ドワーフ族の技術力に脅威を感じ市場から排除したがっており、商売にうといのをよいことにドワーフ製品を独占し敵国の商人に流していた。
皇国時代のアシュハに支配された小国の血筋ゆえに少年時代には弾圧を受けていたが、アシュハ人の比率が少ない末端の町で同胞を率いることで現在の地位にまでのぼり詰めた。
アシュハへの愛国心が薄く敵であるマウ王国や海賊も取引相手くらいにしか考えていない節がある。
ドワーフの報復を生き延び演劇コンテストを成功させるが、ドワーフ族との独占契約をルブレ商会に横取りされた責任を問われ解任後、死体として発見された。
作品上、葛藤や摩擦が起きるようかならず対極の人物を登場させることを心掛けてまして、当初はお人よしだらけになった劇団の仲間になる予定でデザインしたキャラクターでした。
新たな障害、職人と商人の対比、アシュハ国の支配力が末端に行くほど脆弱であるという説明、そして一時的な仲間と、いろいろな役割を担っての退場となりました。
■ノロブ
サランドロの右腕でオオカミの獣人。護衛という名目で付き添っているが、本業は邪魔者を排除するための暗殺者。
サランドロと同じルーツを持ちアシュハ人からの弾圧に反抗する武闘派集団に属していたため、感情が高ぶると丁寧な物腰から粗暴な態度に豹変する。
次の話の主人公。は言い過ぎですが、サランドロを仲間にして劇団の人間比率が増えるのは好ましくないと考えて追加した獣人なので、今後の活躍に期待してください。
■ルブレ
グラディエーター編から再登場したマウ王国の元第三王子、長男が順当に王位を継いだことで隠れ蓑にしていた行商人として活動中。
開戦中の東へ援軍を送らせない目的で、商人ギルド幹部サランドロからドワーフ製の武器、兵器を買い付けて海賊たちに流し西の軍隊と争わせている。
サランドロとドワーフの争いを仲介し『鉄の国』との独占契約を横取りすることに成功した。
ギュムベルトに対するサランドロ、ユンナに対するルブレの対比は子供と大人の対立の構図になっています。
■テオ
ルブレに仕えるハーフエルフのスパイ。透過魔法による潜入、情報収集を得意とする。
ルブレに拾われハーフエルフ部隊に属するまで奴隷として人間に飼われていたため、尊厳を蹂躙されない現在の仕事に誇りをもっている。
混血であることでエルフからは拒絶され、人間からひどい虐待を受けてきたため他者を殺傷することにためらいがない。
Re:Actor・オブ・グラディエーター 河童デルタ @ak610
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