――幕間(2-3)――

【世界】


・護衛部隊

リビングデッド出現の調査をすることになったイリーナとアルフォンス、遠出をする彼らのために騎士団から派遣された護衛隊。

指導者の交代期に入ったことで三大機関の主導権争いが激化。女王への影響力が著しいイリーナを敵対視する勢力を危惧したチンコミル将軍のはからいであり、彼の信頼する人材で構成されている。



【人物】


『護衛部隊隊長』ニケ

卓抜した剣術の才能を見せる女上級騎士。もともとはモンスターに強奪された国で奴隷をしていた。レジスタンス活動をしていたアルカカたちに救われ、十年の修行を積み現在にいたる。


『隻腕隻脚の戦士』アルカカ

コロシアム制覇の褒章として弟子であるニケに騎士階級を叙任させた凄腕の戦士。挑戦時すでに片足だったことで話題を集めた。

ニケを出世させたことで隠居のつもりだったが、師匠離れできない弟子にいつまでも世話を焼かされている。


『騎士』クナピテウス

チンコミル将軍と同期で、彼が準騎士の時に同じ騎士の下で従士をしていた。旧知の仲であった為、イリーナに害する危険が無いと判断され護衛部隊に任命された。

幾度となく戦場で活躍しているが代表的な功績が立たず、上級騎士になる機会を逃しつづけていることに焦りがある。


『準騎士』グウィディケヒト

クナピテウスの従士から準騎士に認定され彼の補佐を務めている。クナピテウスに足りない部分が秀でているせいかフォローを担当する場面が多く、単独の手柄に恵まれてない不運を感じている。


『従士』チャスヌス

クナピテウス従士であり彼の甥に当たる。真面目な性格で弟の面倒をよく見ているが未熟から及ばないこともしばしば。動物好きで馬の世話をするのが好きらしい。


『従士』チャスタピオ

クナピテウス従士。チャスヌスの弟だが兄を嫌っており、出し抜いくことで先に騎士になると誓っている。


『騎士』クベーレテ

チンコミルの従士を務めていた。彼の背中をよく見て育っており、戦闘力で遠く及ばないものの堅実な仕事ぶりが評価されている。


『準騎士』ヴァートゥナム

クベーレテの従士を経て準騎士認定された。親の意向で騎士を目指しているが学問に強い興味を示しており、数学の他に地理や歴史に詳しく、行軍において知識が活かされることもある。暇を見つけては書物を読み込んで知識を蓄えている。


『従士』ヘジル

クベーレテの従士。下級貴族の出自から立場が危うくなりそうなものだが、立ち回りの上手さと愛嬌で自分の立ち位置を守れている。上級貴族の恋人がおり、打算的に逆玉の輿を狙っている。



【武具】


・フレイル/多節武器

柄と打撃部分を鎖で繋いだ振り子式の武器。打撃部分は木製、鉄製、スパイク突きなど様々。

その関節部分を利用して威力を得たり、盾や剣などの防御を回り込む形で無効化したりする。盾や兜に対して有効な為、騎士団と対立する聖堂騎士団が多様した。


・タワーシールド/盾

長方形の盾。直径の長い部分で防御範囲を広く確保しつつ、短い部分からスムーズに攻撃を展開できる形状をしている。とくに多節武器を刺客から繰り出すのに最適。


・投擲錘/鎖分銅

投擲用の鉄の塊を鎖で繋いだもの。投石の要領で攻撃し引き戻して再利用できる。

敵の拘束などにも使用できる。



【魔術】


・自動治癒/修道士

事前にかけておくことで負傷と同時に自動で治癒魔術が発動する。戦闘中など治癒術に集中を割く余裕のない時に有効であり、聖堂騎士団の必勝戦術に組み込まれている。


・障壁魔術/ミッチャント

侵入を阻む魔術の壁を発生させる。ミッチャントは両手持ちの武器を振り回しながらも攻撃を防ぐ盾として活用した。強度は魔力に依存し、物理的には限界が存在しない点が特徴。



【モンスター】


・サラマンダー

アルフォンスの実家付近に生息するオオサンショウウオ。体長二メートルに及ぶ雑食の大型のモンスターで、本来は危険な生物である。





『禁断の死霊魔術が大暴走してボクっ娘オブザデッド soiree』第一幕 開幕。

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