楽屋落ち

あとがき


 お疲れ様です。どうでしたか? 楽しんで頂けていたら幸いです。


 今年に入って唐突に活字を書きたい熱が再発しまして。

 実に四年ぶりくらいに小説を書きました。


 これまでは何処に行っても。

「そういうのは同人でやれば?」との定型句で追い払われてきたことから。

 好きな物を書いて読ませる資格が自分にはまだ無いのだなと。

 そう思い知った事もありまして。


 今回は題材に合わせて書いてみようと思い立ちました。


 それで今年から小説投稿サイトに登録して。

 読まれている作品のタグを上から列挙。

『異世界転生』などの要素を中心とした作品を。

 自分なりに本気で書いてみることにした訳です。


 それと、せっかくなので王道を外してきた天邪鬼な自分を殺して。

 一切捻らずに『悪の魔王からお姫様を助け出す物語』というベタ中のベタで書いてやろうと決めました。


 今回は息抜きとして、肩の力を抜いて書こうくらいに思っていたのですが。

 書いていてとても楽しかったです。スッキリしました。


 最初は『ボクっ娘』を書こうというつもりは一切なくて。

「何故、主人公が異世界に召喚されるのか?」から考えて。


 例えば、ライダー俳優とかが「俺は戦いの神!」って言ってるのを聞きつけた異世界人が。

「どうか、戦いの神の力をおかし下さい!」って頼ってきたけど。

「ただのアイドルだよ?」っていうのが面白いなと思い。


 そこから、俳優が能力を活かして活躍するには舞台。

 戦いと舞台でコロシアム! と繋がっていったのですが。


 七話までヒロインが登場しないので。

 ハード路線ならともかく、ライト路線なのにゴリラしか出ないなんて。

 二話まで読んでもらえる自信が無い。


 そこで、召喚士を女の子にするのとで迷ったのですが。

 観客を魅了して勝利して行く説得力として。

 主人公が女の子の方がスムーズと判断しました。


 男だったらどうしても「実力で勝負しろよ!」って、なると思うんです。観客からしたら。

 紅一点の方が話題性も自然に付加されて、芸能っぽさも出る。


 男性だと競技寄りになるし、チヤホヤされる理由作りに序盤を割くのがもったいなかったのもありますね。

 すぐ闘って、早くティアンを出したかったから。


 そして、お姫様との関係をメインに書くと決めていた都合上。

 性転換主人公に決めました。


 これがとても、コロシアムという舞台と噛み合ったと思います。

 アイドル要素も生きたし、ティアンとの出会いもスムーズかつ自然に展開できた。


 囚われのお姫様と、唯一の友達という関係性も噛み合って。

 ラストシーンまで生かせた。


 コロシアムを舞台にして、お姫様を救い出す物語に、芸能の要素が上手く噛み合って。

 次々に歯車が追加されて、物語が大きな装置になっていくような感触が気持ち良かったです。


 召喚士を男にした事で、アルフォンスを書くのも楽しかった。


 アルフォンスも好きだけど、一番好きなキャラクターはオーヴィル・ランカスター。


 イリーナが勝てるのはゼランまでと決めていたので。

 彼は初めからウロマルドを倒す男として登場させていました。


 だから「こいつ、頂点を競う男だから!」と。

 勝手に入れ込んで、二話からずっと好き。


 強敵を倒す事には浪漫がある。

 けれど、その道を極めたアスリートに素人は勝てないし。

 積み重ねた努力を偶然や策略で踏みにじる主人公なんて、胸糞悪いと自分は思うのです。


 努力や実績をちゃんと尊敬したいのです。


 だからイリーナが偶然で勝てるのは。

 遊び気分で剣を振ってるゼラン(アマチュア)まで。


 フォメルスは近衛兵長や看守のオッサンより弱いけど。

 イリーナでは手も足も出ない。


 愛嬌ステ全振り主人公ということで。

 楽しく書いてると一方で、ハード路線だったら色々出来るのに! だとか。


 せっかくのコロシアムなのに達人同士の対決が書けてない! だとか。

 ジレンマが常にあって苦しかったですけど。

 最初に決めた題材を全うする事にしました。


 ハード路線だったなら。売春だとかの殺伐とした要素をもっと書いたろうし。

 三人称ならクロム対ゼランだって、オーヴィル対ウロマルドだって、ジェロイ対フォメルスだって書けたのになと。


 ただ、ライト路線による一人称のお陰で。

主人公が非常に生き生きとしたので。

 キャラクターのやりとりを楽しんで貰えたらと思います。


 これからの活動ですが、しばらくはノンビリとこの作品の推敲作業をしようかと。

 スピードだけで書いたから、ちゃんと整えたいです。


 たぶん何万文字か増えるだろうから。

 また時間が経って忘れた頃に読んで貰えたら嬉しいです。


 後は続編ですかね。


 実はアルフォンスの拘留理由は、彼がネクロマンサーの一族で。

 邪悪な魔術師と判断されて捕まったという設定です。


 アルフォンスの魔術をイリーナは通信魔法、テレパシーの1種だと思っていますが。

 霊魂の操作によるものだったりします。


 ということで、続編にはアルフォンス編、もといネクロ(ゾンビ)編を考えています。


 ただ、続編は賞に出す機会が無かったりするので、実際には難しいのかも。


 次はまた新しい題材で書く事になるかと思います。

 その時はまた新しい物語を読んで頂けたら嬉しいです。よろしくお願いします。


 ネクロ編は、この作品の読者がもしも増えるようなことがあれば。

 改めて考えたいなと思っています。


 長文になりましたが、ここまで読んで下さって、本当にありがとうございました。


 それでは、また。



  河童Δ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます