僕が最初の男になってやる

 



 ちら、と、カウンターの隣を見た。

 ふんわりした髪が、下の方で癖を隠しきれないという風に跳ねている。

 年齢は、直緒より少し下くらいだろうか。

 伏せた瞼の、まつ毛が長い。


 ……でも、男。


 典子は、この男の子を口説いて来いといった。

 その間に、大河内先生と話をしておくからと。


 直緒には、わけがわからない。


 ……わたしににまかせて、とか言っといて。

 ……結局また俺に、わけのわからない指令を……。


 しかし。

 直緒は、典子についていくことに決めた。

 決めたのだ。

 男に二言はない。


 典子には典子の、何か深い考えがあるのだろう。


 ……ないかもしれない。

 ……ただ、腐っているだけなのかも。


 いや、あるはずだ。

 モーリス出版を立ち上げ、ここまで引っ張ってきたのは、典子なのだから。


 ……自分は、典子さんを信じる。

 ……多くの人が楽しんでくれる本BLを作って、少しでも、本の世界に貢献するんだ。


 カウンターの向こうから、バーテンダーが、丈の低いグラスを滑らせてくる。

 手持無沙汰で頼んだジントニックだ。


 ……お酒の種類なんて、他に知らないよ。


 直緒は、泣きたい。

 割り付けやら校正やら進行管理やら。

 愛しい実務の世界を離れると、実直な実務編集者には、全くのアウェーである。


 その上。

 その上、口説かなければならないなんて。

 男を。


 ……いったいどうやって。


 過去、自分から女性に声をかけたことさえ、直緒にはない。

 交際経験がないわけではない。

 奥手だったから、高校時代までは、そういう経験はなかった。

 大学に入ってからは、女性の方から声をかけてきてくれた。

 その一人が、小島みなみだ。


 みなみのことは……もう、いい。


 ……思い出すんだ。

 ……女性達はなんといって、自分に声をかけてきたか。


 数少ない恋愛の在庫から引っ張り出す。


 ……お茶しませんか。

 すでにバーの止まり木に並んで座ってるし。


 ……メアド、教えてくださいっ!

 って。いきなり?


 ……ねえ、ここ、ちょっと教えて。

 だから、何を?


 だめだ。

 共通の話題がない!



 「何か僕に用?」

「へ?」

「用があるんでしょ?」

「……」

「さっきから、もじもじ、もじもじ。あなたね、まるわかり」


 くるんと、スツールごと、こちらを向いた。


「いいよ。僕は今河いまがわ義元よしもと。本名だよ」

「あ……俺……、僕は、本谷直緒」


反射的に名乗ってから、直緒は、はっとした。


 ……いいよ?

 ……いいよ、って?


 「で、どっち?」

「はい?」

「あなた、随分、華奢だね。それに、きれいな顔してる。僕はいつもは下だけど、あなたが相手なら、上がいい」


 ……華奢?

 ……きれいな顔って?

 ……上がいい、って!?


「さ、行こうか」

「ど、どこへ?」

「ホテル」

「いや、ちょっと、あの……」

「なんでよ。先に誘ってきたのは、あなたでしょ」

「あ、あ、あ、」

「行こうよ。早く!」

「い……」


 救いを求める思いで、直緒は、典子のいるブースを見た。

 ここからは、大河内先生の姿は見えない。

 奥の座席に座った典子が、伸び上がってこちらを見ているのが見えた。


 「だれ、あれ? 女?」


 義元が、直緒の肩に顎をつけるようにした。

 直緒と同じ方向を見ている。


 直緒は慌てて体を引いた。

「あれはっ、僕の上司で。そうだ! 今日は、接待でここに来ているわけで……」

「上司の女。あれが。はっ! わかるよ。気晴らししたくなるのも、無理はない」

「……」

「だいたい、ああいう女が土足で踏み込んで来るから、僕らのリアルの出会いの場が減っちまうわけで」


 「ああいう女、言うな」

低い声で直緒は言った。

「典子さんのこと、悪く言うな」


「……あんた、ノンケ?」

不思議な生き物でも見るような目で、義元は、直緒を見た。


「……」

「……」

暫く二人は、無言で見つめ合った。


 「いいよ、ノンケでも」

先に口を開いたのは、義元の方だった。

「僕が最初の男になってやる。さあ、行こう」


「だから、何でそうなる!」

「あなたから誘ってきたんじゃないか」


再び義元は、直緒に顔を近づけてきた。


「さあ、行こうよ」


 ふっと、耳元に息を吹きかける。

 ぞくりとした。



 「義元」

 声が降ってきた。

 聞いたことのある声だ。

「お前……そこまで腐っていたか」


 ……いや、腐ってるのは、うちの編集長で……。


 「親父!」

直緒を覆っていた影が、ぱっと離れた。

 隣のブースに座ったまま、立ちはだかる年輩の男と睨み合っている。


 「大河内先生。なぜ?」

もはや直緒は、大混乱である。


 「直緒さん、大丈夫?」

ひそやかな声がした。

 典子だ。

 典子までが、カウンター席に出張ってきている。


「いや、典子さん、何がどう……」

わけがわからない。


「落ち着いて。ほら、飲んで」

典子が差し出すグラスを一気に煽った。


 むせた。


「典子……さん。これ……」

「あらあ。間違えたわ。水じゃなかったのね……」


 「困りますねえ、お客さん」

カウンター越しに、バーテンダーが露骨なまなざしを送ってきた。

「ここは、みなさんが楽しむところですよ。派手な立ち回りはご遠慮下さい。せっかく、ガイドブックに載ったというのに」

「ごめんなさい」


 典子が頭を下げた。

 素早く、バーテンダーの耳に何事かささやく。

 広告業界のコネが、とかなんとか、ちらりと聞こえた。


 バーテンダーは渋い顔をした。

「せめて、ブースにお戻り下さい。他のお客さんのご迷惑になる」




 「ふふ」

 ブース席に座って、典子が笑っている。

 両手をソファの柔らかな座面に突いて、本当に満足そうに、笑っている。

「義元さんが、うちの本谷を。そうですか。うふふ」


「先に誘ったのは、お宅だろ」


「誘ったわけじゃ……」

直緒は言葉を濁した。


 ……あれを、誘ったといえるのか?

 ……隣に座っただけじゃないか。


 そもそも。

「そ、それは、の、の、典子さんが……」


「ああ、駄目じゃない、直緒さん。酔っぱらっちゃって」


 典子が直緒の手を、ぐい、と引いた。

 あっけなくバランスを崩し、直緒は、前へつんのめった。

 そんな二人を、義元が険しい眼差しで見た。


「あんた、この人の上司だってな」


「ええ、そうよ。モーリス出版の編集長。うちの大事な社員に手を出さないでね。この人、ヴァージンなんだから」


「典子しゃん!」


 思わず直緒は叫んだ。

 回らぬ舌で、懸命に抗議する。


「その言葉の使い方、間違ってまふ。ヴァージンの日本語訳は、『処|女(・)』でふ。僕は男だから、ヴァージンじゃ、ありません!」


「えっ! 直緒さん、ヴァージンじゃないの!? さすが久條先生、なんて仕事が早いのかしら!」


「違いまふ! いえ、確かに久條先生のお仕事は早いでふが……でも、僕と先生とは、何にもありません!」


「ほらね。この人、手つかずよ」


「当たり前だろ」

憮然として義元が答える。

「たった今、僕が、最初の男になってやるって約束したばかりなんだから」


「ちょ、ちょ、ちょ、何言……」

もつれる舌を、なんとか動かそうとしていると、刺すような視線を感じた。


 恐る恐る、斜め前の席を見る。

 義元の父親である大河内の顔は、どす黒く染まっていた。

 まさに憤怒の形相である。



 ……まずいな。

 ……まずいよ。

 ……これから原稿を依頼する先生を、怒らせてどうする。




 ちなみに、大河内要というのは筆名ペンネームで、本名は、今河という。一字違いの、駿河の武将、今川義元の名を、息子につけた。


 作家の息子は家出中だと、大河内の家政婦は言っていた。

 その原因は、どうやら息子の性的嗜好だったようだ。


 例の私立探偵を使って、典子はそこまで調べ上げた。


 それから、彼の行きつけの店を探し出した。

 そこを、父親の接待に使うとは……。


 黒い笑いを、典子は浮かべた。

 「……で。お二人は随分お久しぶりなんでしょ? せっかくの父子の再会ですもの。ささ、どうぞどうぞ」


キープしたボトルから、両サイドに座った父と息子に酒を注ぐ。

「では、再会を祝して」


 険悪な雰囲気だ。


 「そう言われれば、目元の辺りが少し、似ていらっしゃいまふね」

雰囲気を何とか和らげようと、直緒は必死でとりなした。


 大河内先生が、じろりと直緒を見た。

「少しはデキる奴かと思ったら、お前も、こいつの同類か」

「同類とは?」

「男同士で汚らわしいことをする奴だ」

「違いまふ」


 「汚らわしいとはなんだ!」

直緒の声に被せるように、義元が叫んだ。

「親父がそんなんだから、俺は……」


 父親は完璧に、息子を無視した。

「男色は、犯罪だ。日本には、そういう法律もあった」


「へえ、そうなんですか?」

典子が身を乗り出した。

「うそ」


「嘘なもんか。明治五年に発令された、『鶏姦条例』だ。実際に懲役刑が科されたんだぞ」

「でもそれは、同性愛そのものを禁止したわけじゃない。そもそもザル法で、7年後の旧刑法の施行をもって、完全消滅した」

しっかりとした声で反論したのは、義元だった。

「それ以前も以降も、日本では、同性愛は禁止されていない」


 「イスラムでは、」

息子を睨みすえ、大河内が言葉を継ぐ。

「男の同性愛は、厳しく罰せられる。石打の刑は、特に過酷な死刑だ」


「……親父、何が言いたい?」

「同性愛は、自然の摂理に逆らった不自然な行為だということだ」



 「あら、それ、違いましてよ」

気取った声を出したのは、典子だった。


「典子しゃん……だ、黙って。あなたが口を出ふと……」


 直緒は言ったが、うまく口がまわらない。

 全員から無視された。


 何も聞かなかったように、典子が続ける。

「野生のゴリラで、オス同士の交尾が見られたそうですよ。ボノボは、同性の間で、挨拶代わりに、イチャコラしてますし」


「イ……イチャコ……」

大河内が呻く。


 「ある種のお魚では、群れのオスが死んでしまうと、一番体の大きなメスが、オス化して、ハーレムを乗っ取り、やり放題なんですって。逆に、生まれた時は全員オスで、その後、メスになって、若い男のコを、よりどりみどりという幸せな……」


 典子は絶好調だ。

 野生のゴリラの話は、どこかで聞いたことがあると、直緒は思った。


 ……どこだっけ?

 ……いや。そんなことはどうでもいい。


ふわふわする頭で、直緒は考えた。


 ……黙らせなくては。

 ……典子さんを暴走させないと、約束した。

 ……あの人と。


 「で?」

冷たい声で割って入ったのは、大河内だった。


 典子は、にっこり笑った。

「性の違いに、大した意味はないということです」

「……は?」

「男も女もない。好きになったら、好きだってことなんです」


 「男だから、父親だからって、威張ってんじゃねえ、ってことだよ」


 乱暴な口調で、義元が言った。

 立ち上がった。

 典子を見下ろし、言った。


「あんた、見直したよ。いろいろ、知ってるんだな」

「全部、教えてもらったことですけど。ごく最近」

「ゴリラや魚の話?」

「ええ」

「好きになったらって、トコも?」

「ええ、そこも」

「誰に?」


典子は意味ありげな目線を、直緒に送った。


 「ああ……」

何かを悟ったように、義元は頷いた。

「そんな人がついてるんじゃ……、仕方ない、僕、この人、諦めるよ。でも……。彼に言っといて。少しでも隙を見せたら、奪いに行くって」


「きゃーーー、そのセリフ、貰っていい?」


「……の、典子しゃん。鼻血……」

 一乗寺家の令嬢に、人前で鼻血を出させたままにしておくわけには……。

 慌てて直緒は、……しかし緩慢な仕草で……自分のハンカチを差し出した。



**



 「だから、センセ。書いてくれますわね」

 

 ぐらぐらと、直緒はもはや、上半身の直立を保っていることさえ難しい。

 が、ここで意識を手放すわけにはいかない。


 義元が立ち去った後、典子による、大河内先生説得が始まった。


 「剣豪小説で名高い、天下の大河内先生のご子息が……」

「あいつは、他人だ」

「こともあろうに、うちの社員、カッコ・男性・カッコ閉じ、に手を出そうと……」


 典子の声が聞こえる

 耳が熱い。頬が熱い。

 体全体から、熱を発している。


「二丁目のバーで立ち回り」

「わかった。書く! 書くから!」


 眠い。目を開けていられない。

 でも、眠ってはいけない。


 ……俺にはまだ、大事な使命が。

 ……あの人と約束した、大事な……。


 「まあ! それでこそ、大河内先生。男前ですわ。それで、うちが、ナニを出版しているか、わかってらっしゃいますよね?」

「それも踏まえて書く。と言いたいところだが、書けるだろうか」

「大丈夫ですよ。さっき、本谷が話してたでしょ? なんだかムズカシイ話だったけど、人の名前とか、もうすこし、易しくして頂ければ」


「徳川綱吉と柳沢吉保か?」

「舌、噛みそうです。たとえば、ツナちゃん、ヨシ君とか。あっ、それだと、将軍の方が受けですねっ! 年下従者攻め、どうですか?」


「……そういう世界は、わからん」

「困りましたねえ。本谷をお貸ししたいところですけど、」

「資料集めにか? 神保町の古本屋を回ってほしいところだ。確かに彼は、仕事熱心だから、」

「……生憎、先約済みでして」

「それは、残念。……なあ、一乗寺さん。うちの義元と、この彼の間には、本当に、何もないんだろうな」


 ……ありません!

 ……つか、今日、会ったばかりです!


 ……それから典子さん、先約って、ナンですかっ!


抗議したいが、舌がもつれて声が出ない。



 「ふふふ」

典子がまた、黒く笑っている。

「うちの本谷は、いささかカタすぎるくらいまじめな人材です。彼を落とすには、それはもう、筋力知力、野獣並みでないと無理と思われます」

「悪知恵はともかく、義元には、体力はないからな。あいつは、軟弱な男だ」

「あら、でも、光栄に思っておりますわ。義元君の審美眼に叶ったなんて」


 誰が光栄に思ってるんだ!

 直緒は叫びたいが、声が出ない。


「義元などという名前をつけたのが悪かったのか。うちの苗字は今河だし。今川義元。わが郷土のお館さまなのだよ」

「先生、ご出身はどちらなんです?」


 ……典子さん、それを知らないで時代小説なんて、モグリというものです……。


 「……駿河だ」

「駿河県なんて、あったかしら」

「静岡県だよ!」

「もちろん知ってますぅー。お茶。みかん。サッカー……」

「蹴鞠、な。確かに今川義元……駿河の武将の方だ……は、蹴鞠が好きだったらしい。軟弱な貴族趣味だと揶揄されるが、それよりなにより、彼は、東海一の弓取りと異名をなすほど、勇猛果敢な武将だったのだ」


「えと……」


「だから、息子の名前に選んだ。それなのに、男になんぞ走りおって。軟弱者めが」

「いいじゃないですか。ね、先生。素敵なBL時代小説を、お願いしますよ」

「あんたらメディアがそうやって煽るから、義元は……」

「どのみち、今回のことが公になれば、義元君も無傷ではいられないわけですから」

「……」


「先生の読者さんは、どう思うでしょうねえ」

「……わかった。ちゃんと書く。だから、あいつにだけは、手を出すな」

「確約ですね。きゃっ。先生、大好き!」


 ……典子さん、駄目です。

 ……暴走しては、駄目……。



**



 「お嬢様。お車が用意してございます。なにもハイヤーなど、お呼びにならなくても」

「げ、古海。なぜここに……」

「ああ、運転手さん。悪かったですね。これを……」




 「古海、あなた、どこから湧いてきたの?」


「湧いてきたとは、お言葉ですね。この辺りを流しておりました。なにしろ、車を止める場所が皆無でしたので」


「2時間も? 2時間もずっと、この混んだ道路を、のたのた走っていたの?」


「御意」


「……あきれた」


「その言葉、そっくりお返ししますよ、お嬢様。御自分の部下を。酔い潰して。いったいどこへデリバリするおつもりだったのですか?」


「デリバリ? 変なこと、言わないでよ。わたしはただ、酔いつぶれた直緒さんを、おうちへ送り届けてあげようと……」


「久條先生のおうちでしょ。それに、酔いつぶれた、ではなくて、酔いつぶした、ですよね? いったいどういうおつもりですか?」


「わかってるでしょ」


「わかりません」


「はああぁぁぁ。古海。あなたにも、少しは、モーリスの仕事を手伝わせて|あげてる(・・・・)わよね?」


「はい、私は、自分の業務に全く関係がないにも関わらず、お嬢様のお仕事のお手伝いをしております。有害指定寸前図書の制作の」


「……。そしたら、わかるでしょ? 久條先生のお仕事よ」


「わかりませんね、ちっとも」


「もうっ! 実録モノよ! それが、あの先生が、モーリスに書いて下さる作品なの! だから、わたしは、先生に完璧な取材をして頂く為に、」


「その計画は、お止めなさい。私が、許しません。ったく。一乗寺家の令嬢ともあろうお方が、やり手婆のような真似を……」


「わたし、ババアじゃないもん」


「そこですか。22歳といったら、立派なババアですよ。江戸時代だったら、ネコマタです」


「……?」


「この際だから申し上げておきますけどね、お嬢様。腐ったままお年を召されていくと、大変なことになりますよ」


「大変なことって、どんなことよ」


「男性の大半から、相手にされなくなります。女性だって、」


「構わないわ」


「はい?」


「萌えさえあれば」


「萌え、でございますか?」


「そう、萌えよ」


「……。だから、他人ひとを巻き込むなということです。家令や仕事仲間、特に部下を」


「……」


「……」


「あのね、古海」


「なんです?」


「腐ったままお婆さんになったらね。わたし、すごく幸せだと思うの」


「(ため息)そうでしょうね。ええ、そうでしょうとも」



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