第16話 機械学習エンジニア

「そのプログラムは誰にでも書けるんですか?」

高崎くん刑事の目に戻り大事な質問をした。

そう、それは犯人を特定する上で重要だからだ。


===

「いい質問だね。さて、どこから攻めるかな?」

僕は美少女警官高崎くんの質問を受けて、考える。

誰にもできるか?と言う質問は実は難しい質問だ。

誰にでもの定義も必要になってくる。


「そうだな、難易度をどう考えるかによるな」

有名大学教授の佐々木もこの話に食いついてきた。

彼も同じように考えていたようだ。

普通の定義は案外難しい。


「難易度?」

高崎くんが佐々木に聞き返す。

二人が何を難しがっているのかを探っているのだろう。


「うん、先に言うと、これは誰にでもはできない。機械学習エンジニアという分野のエンジニアリングになるね。これは今、SNSやゲームの会社が喉から手が出るほど欲しい人材なんだ。会社に一人いたらラッキーというレベルだな」

佐々木は答える。

彼は会社をやっていて、経営者の友達もいるのでそう言う話をよく聞くのだろう。具体的な難易度を知っていると言うよりは、ニーズを知っていると言う感じだ。


「機械学習・・・をSNSやゲームにどう使うんですか?」

高崎くんが聞く。専門用語の嵐の中頑張って理解しようとしているようだ。


「うーん、わかりやすいやつだと、ECショップがいいか。あなたが買った商品を買っている人はこれも買ってます!みたいなやつだね」

佐々木が説明する。実際、佐々木はいい説明をした。なかなか一般の人の実感があるレベルの実用例を出すのは結構難しい。


「あー、見たことがあります!私の心を読んだの?ってなります!」

高崎くんが思い浮かべながらいう。


「そうだね、それをレコメンドというのだけど、その技術の登場で、10パーセントぐらい、ついでの購入が増えたと言われているね」

僕が言う。レコメンドは機械学習の革命的な使い方の一つと言えるだろう。この発明による経済的な効果は計り知れない。


「すごい!でも確かにうっかり買っちゃいますね!」

そう高崎くんが言った。


「ただ、心を読んでいるわけではないけどね、統計的に出しているだけ、その人と似た人を探し出し、その人がまだ買っていないものを紹介するんだ!」

僕が説明する。それを人は心を読んだのか?と思ってしまうのが統計学の面白いところではある。


「あー、確かに同じ趣味の友達が勧めてくれた音楽とか大体好きだったりしますもんね!」

高崎くんが言う。

実例から納得できる記憶を引っ張ってそう言った。


「まさにそう言うことだね!」

僕は笑った。


「誰にでもできるわけじゃないことはわかりました!会社に一人いる場合があるということもわかりました!」

高崎くんは二人の話を理解した。


「うん、そしてポイントは、今回のは機械学習エンジニアなら誰でもできるわけじゃない、と言うところだよね」

僕はそう言った。


「え、そうなんですか??」

高崎くんが僕ら二人を見て聞き返した。

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