うさぎの骸

作者 小谷杏子

77

31人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

平和な「新緑の村」で暮らす少年・イラ。
幼馴染の少女・リフに一生に冒険に行こうと誘われた先は、最近、殺人事件が終わったばかりの、村のそばにある恐ろしい「魔女の森」。

無茶を言うリフを止めきれず魔女の森へ入ったイラは、運命の渦に巻き込まれていく……。

文章力が素晴らしく、作品の世界観にどっぷりと浸れます。
どことなく古き良きファンタジーを連想させる世界を彩るのは、個性的な登場人物達。

個人的には紅鴉と三毛猫の二人のやりとりがすごく好きです!

どの登場人物にも、隠された過去があり、それらが複雑に絡まりあっていると感じさせられる物語。
ダークファンタジーがお好きな方は、ぜひご一読を!

★★★ Excellent!!!

 他の追随を許さない文章力と、重厚な物語に虜になりました。

 練り込まれた世界観。個性を持った登場人物たち。読み手の心をけん引する展開。
特筆すべき部分は多々ありますが、それらの魅力を存分に引き出しているのが表現の妙です。
 常に五感を刺激する描写が、読み手の脳内に臨場感あふれる想像へと導きます。色、匂い、音、感触、味すべてに訴えて表現されるストーリーは、否が応でも読者を作品世界に引き込むでしょう。

 じっくりと物語の世界に浸ることができる、非常に質の高い作品です。

★★★ Excellent!!!

 情景描写をじっくり楽しみつつ、ホラー風味な世界に浸れます。
 淡々とした描写が作品世界の不気味さを読者に伝え、この話はこれからどうなるのかとドキドキさせる。
 様々な謎が徐々に見えてきて、これまで以上に楽しめる場面に突入しつつある。
 まだ読んでいない方は一気に最新話まで読んでください。
 この作品の魅力をきっと感じ取れるはずです。

 シリアスな作品を求めている方にもお勧めできる内容ですので、サクッと読んでこの世界にはまってください。

★★★ Excellent!!!

 クラシカル異世界ファンタジー。初めて読んだそれは、とてつもなく面白かった。世界観は確かにクラシカル。しかし、ここに出てくる登場人物たちは非常に個性豊かで、思わず前のめりになって一気読みしてしまった。小生は特に兎、猫、鴉の面々がお気に入りでした。題名にもなっている「うさぎ」は、多くの神話・伝承においてトリックスターであると同時に、とても両義性のある動物で、「王」の属性を持っている。まだ完結していないが、ここまででも十分に面白い作品です。
 作者様の文章もとても美しく、明快で分かりやすい文章に引き付けられました。この物語の鍵である「嘘」。それを見抜いてしまうことは果たして罪なのか?
 多くの人に読まれているこの作品。あなたも是非!

★★ Very Good!!

本作を読んで痛切に思ったのは、なぜカクヨムのカテゴリは「異世界ファンタジー」などと大雑把なくくりなのかという事。
「クラシックファンタジー」などのカテゴリがあってもいいではないかと常々思っていた事を、再認識させられた次第です。

本作を読んだ時、小生はどこか懐かしい雰囲気を感じました。
まじないや怪物が幻想の産物と認識されていない時代の小さな村。
美しくも暗澹たる禍々しさを秘めた魔女の森。
忍び寄る、人智の外の存在たち。
そして徐々に明かされていく、村の風習と魔女の関係。

そこにあったのは、かつて少年時代、小生が胸を躍らせたクラシックファンタジーの世界でした。
「ロードス島戦記」世代であった小生が憧れていた、神秘と謎と冒険に満ちた世界。
異世界転生ものに代表される、近年流行のゲーム感覚なライトファンタジーとは趣の異なる味わいを再び感じる事ができる一作でした。

ただ、本作はファンタジーとは言っても、諸悪の根源を倒してめでたしめでたし、というシンプルなものではありません。
主人公も非戦闘員であり、そういう意味ではタグにもある通りサスペンスに近い。
小生にとって卑近な例えで恐縮ですが、辺境の村に焦点を当てた「ソード・ワールド短編集」の一作品に近い雰囲気かと感じます。

いずれにせよ、本レビュー執筆の時点では第一章が起承転結の「転」に差し掛かった部分。
今後の展開を楽しみに待ちたいところです。

★★★ Excellent!!!

プロローグに導かれた後で、リフとイラに出会ったあなたは運が良い。禁じられた森の魔女や密やかな伝説といった好奇心をそそるパーツと、散りばめられた伏線の香りに、きっと画面をスクロールする手が止まらなくなるでしょう。二人を含めた登場人物は魅力的で、小さい子供たちですら一筋縄ではいかない個性を持っています。この物語……目が離せません。

★★ Very Good!!

プロローグのしっかりと根を下ろした空気と、本編第一話のほのぼのとした掛け合い。
まだ、本当に始まったばかりだというのに、これは面白そうだぞ、と予感させてくれます。

深みのある世界観、散りばめられた謎、その上に、読みやすさも乗せてくれている。更新が楽しみな作品です。

★★★ Excellent!!!

うさぎの骸というタイトルからどんな話なのだろうかと想像し蓋を開けてみれば…プロローグから襲い掛かるダークな雰囲気!
魔法や森、魔女、うさぎといったメルヘンチックな単語が並びますが、シリアス&ダークに調理されています。
プロローグの重さとは異なり、1話冒頭のリフとイラの掛け合いは可愛らしく読んでいてにやりとします。
丁寧な描写と、散りばめた謎。これがどのように繋がっていくのか続きが楽しみです!

★★★ Excellent!!!

プロローグでは早速、不穏な気配を感じ、1章でその先が明らかになるのですが(間違ってたらごめんなさい)首なし死体が見つかったという話にぞわっと来ました。
この話は怖い話なのか?それは先を読み進めてみないとわかりませんが、サスペンスですし、怖いのでしょうね。
森の中の奥に進んでいくシーンは、心拍数が少し上がり、ドキドキしました。不気味な雰囲気が伝わり、読んでいる自分まで緊張してしまう・・・。ノベルゲーム(ホラー)をプレイしているようでした。
1章で出てくるリフという少女とイラという少年のやりとりはプロローグのような不気味さを忘れてしまいそうになるくらい楽しいもので、クスクスと笑わせてもらいました。恐ろしいニュースを見て、「魔女に会いに行こう」というリフの勇敢さには驚きましたね。そんなリフに対してイラは行きたくないときっぱり断るのですが(そりゃそうだ
果たしてこの先の物語はどう進んでいくのでしょうか。そして1章の最後の方に「魔女」らしき人物が出てくるのですが、それは「彼」と書かれているんですよね。うーん、一体どういうことでしょうか。とても気になります。