死ノ惨


 13年前の、秋のことだった。まだ夏の暑さがわずかに居座る、平日の昼下がり。

 火野坂の本家で、大きな法事があった。暁の祖父の家が本家に当たった。東京と埼玉の境目にあり、そこそこ大きな屋敷だった。

 盆でも正月でもないのに、関東に散らばる親戚が一堂に会した。法事の何たるかを知らない子供たちにとっては、普段あまり会えない親戚と遊べる機会でしかない。暁にとってもそうだった。

 法事と昼食会が終わると、大人たちが退屈な話を始めたので、暁は同い年のいとこの四季しきといっしょに外に遊びに出かけた。

 暁と四季は、双子なのではないかと言われるほどよく似ていた。ふたりともストレートの黒髪を長く伸ばしていて、親の服の趣味も変わらなかったから、よけいに似ていた。暁はこの頃から活発なほうで、四季はどちらかと言えばおとなしかった。

 ふたりは近所の公園で砂遊びを始めた。屋敷は本当に、目と鼻の先にあった。砂場からは祖父の家の屋根や、庭木が見えていた。

 だからすっかり、安心していた。

 危険なことなどなにもないと。

 考えてみればなんの根拠もないことなのに、自宅や親戚の家の近所では恐ろしいことなど起こらないという、不思議な安心感があった。それは暁たち子供だけが確信していた安全ではない。大人たちすらそう思っていた。だからこそ、「近くの公園で遊ぶ」という暁と四季を信じて、ふたりだけで遊びに行かせたのだ。

 誰にも罪はないのだが、今の暁はこう思う――誰もかれもがうかつだった、と。

 砂で大きな山を作っているうちに、暁と四季は、お城が作りたくなってきた。暁は四季を砂場に残して、祖父の家までバケツと小さなシャベルを取りに行った。バケツに水を汲んで、砂場に戻った。

 そのとき暁の目に飛び込んできたのは、日の光を受けてかがやくナイフの刃だった。

 ぞっとする暇もなかった。

 砂場に見知らぬ中年の男がひとりいて、四季にナイフを突きつけ、何か話をしていた。四季は硬直し、怯えた顔で男を見上げていた。のちに四季が語ったところによれば、「騒いだら殺す」と言われていたらしい。決まり文句だ。

 男が四季の腕をぐいっと引っ張った。

 暁はバケツを投げ捨てて、無我夢中で叫び、駆け寄っていった。

『やめて! シキちゃんどこにつれてくの!? おじさんだれ!?』

 男と四季はぎくりとしたように足を止めて振り返った。

 四季を助けなきゃ。

 暁はそれしか考えていなかった。

 男も怯えたような顔をしたのを、今でもはっきり覚えている。今なら、その男が本当は小心者だったことがわかる。そして今なら、不用意に不審者を刺激すべきではないと判断できる。

 でもそのとき、暁は子供だったのだ。四季が大好きで、本当に双子だったらよかったのにと思っていた、ほんの子供だった。

『やめて! はなして! シキちゃんはなしてよぉ! やめっ――』

 小さな砂遊び用のシャベルを振り回し、ひるんだ男の腕にしがみついた。

 四季を奪い返そうとした。

 男は動転したにちがいない。

 へんな声を上げて、ナイフをめちゃくちゃに振り回した。

 それが運悪く、2回。暁の顔の左側に、まともに当たった。

 左目の中で赤い光が弾けて、それっきり真っ暗になった。熱いのか痛いのか冷たいのかもわからなかった。暁はものすごい悲鳴を上げてその場に尻餅をつき、男は――。

 四季を人形みたいに抱え上げて、走り去った。

 その後どうなったか、暁は大人たちや成長した四季から伝え聞いただけだ。痛みで泣きわめいてパニックになって、入院もして、その後何年も、何がどうなったかわからないままだった。

 結論から言うと、四季は誘拐されてから2日後、無事に保護された。外傷はなく、いたずらもされなかったらしい。保護された場所は、公園から車で10分の距離にある、犯人の自宅だった。

 もともといたずら目的での誘拐だったのだが、犯人は暁を切りつけたことですっかり気が動転してしまったらしい。四季をどうこうする余裕もなかったようで、部屋のカーテンを開けたり閉めたり、ぶつぶつつぶやきながら部屋をうろうろしていたりで、ほとんど四季にかまわなかったという。

 信じられないことに、犯人は年老いた母親と同居していた。母親は息子を叱るでもなく、通報するでもなく、おろおろしていた。犯人は四季には手を上げなかったが、この母親を怒鳴ったり殴ったりすることはあったようだ。母親は息子の言いなりで、四季の世話も丸投げされていた。

 そんな異様な光景を目の当たりにしたので、四季はずっと、男を刺激しないようにおとなしくしていた。男は暁と四季が双子だと思っていたようだ。切りつけた暁と同じ顔をした四季を見ていると、いてもたってもいられなかったと警察に語ったらしい。

 2日間、犯人と四季は一歩も外に出なかった。防犯カメラの映像と聞き込みを頼りに、警察はあっさり犯人の自宅を突き止めた。四季が保護されると同時に男は逮捕された。男の母親がどうなったのかは、誰も知らない。

 暁は左目を失明した。傷は深く、また形状が複雑だったうえに、砂で汚れた手でこすったり押さえたりしたのがよくなかった。現代医学をもってしても、傷痕は醜く残ってしまった。

 暁は、認めたくはなかったけれど、心にも同じくらいの傷を負ったことを自覚している。

 男が怖くなった――ということはなかった。ただ、憎しみよりも恐怖よりも勝るものが、その日以来、暁の心に巣くいだしたのだ。

 自分の身は自分で護る。

 火野坂暁も火野坂四季も、自分が守る。

 脅威が男だろうが女だろうが、そんなことはどちらでもいい。とにかく何よりも強くなって、ありとあらゆる危険から、自分と四季を守るのだ。

 暁は目に悪いからと本をいっさい読まなくなった。勉強もろくにしなくなった。もちろんゲームもしない。空いた時間はほぼすべて、筋トレやスポーツに費やした。火野坂暁は、決意どおりにどんどん強くなっていった。

 さすがに戦いのプロの男にはかなわないだろう。軍人だとか、格闘家だとか。しかし、そんじょそこらのろくに鍛えもしていない男よりは、強くなったつもりだ。

 そんな自信はある。それなのに……、自分はちっとも満足してくれない。もし仮に世界最強の女になったとしても、きっと満足しないのだ。どんなに強くなっても、世界最強の『男』にはかなわないからなのか。

 認めたくないけれど、不安でたまらないのだ。

 いくら強くなっても、自分より強いものがいるということが。それはどんなに抵抗をしても、また傷を負うということだ。

 そして……、こんなに強くなったのに、あの日暁は深く絶望することになった。

 その絶望は、正気を失った神様が、目を付けるほどだった――。




「いつどこの世にもくだらんことをする男はいるものだな」

 人形屋は眉をひそめた。どうやら、暁が身体を鍛え始めた理由に納得してくれたようだ。

 まわりを見回せば、鍵屋も鍋屋もクーパーも眉をひそめていた。

 暁は同情されるのも気を遣われるのも好きではなかったが、話を聞いた人が犯人を批判するのはどうでもよかった。暁自身、もし犯人が目の前に現れることがあったなら、同じ目に遭わせてやる気満々で日々を過ごしていた。

「だがそれほどの誓いを立てた女が、なぜお狐様の目に留まったかは気がかりだ」

 それは――。

 人形屋の疑問に暁が答えようとしたとき、町がさけび声を上げた。

「!!」

 サイレンだ。

「西側だ!」

 暁の脳裏に無線屋の裏の鉄塔が思い浮かんだが、今回のサイレンはちがうらしい。町の出入り口にも物見櫓はあって、そこは有志が交代制で見張りを務めているということだった。無線屋の能力に頼りきりというわけではないのだ。

 暁には区別がつかないが、櫓ごとにサイレンの音もちがうようだ。今回警鐘を鳴らしているのは町の西側。男たちはばたばたと席を立つ。

「クーパー!」

「ええけど俺4人乗りやで!」

「そうだった。鍋屋は残って後片づけをしてくれ。余裕ができたら手伝いに来てくれてもいい。おれは自力で行く。人形屋、鍵屋。暁を任せた」

「わかった」

「やれやれ」

 人形屋は最後にお猪口をあおり、さっさと鍋屋の小料理屋から出て行った。

 店の前に止まっていたミニ・クーパーのエンジンがかかり、ヘッドライトがつく。ドアが2つ大きく開く。クーパーが運転席に滑り込み、人形屋と鍵屋が後部座席に乗り込んだ。暁が行くべき場所は、自動的に助手席になった。

 町の明かりが消えていく。この店には誰もいない、ということを主張するかのように。

 戦時中、空襲を避けるために人びとは家の明かりを消したと聞いた。暁は戦争を知らない。でも、きっとこんな光景だったのだろうと思った。

 消える光の中を、ミニ・クーパーはかなりのスピードで走り抜ける。道に人影は見当たらない。明るいのは――町の西側。向かう先。

 近づくうち、煌々と町の外れで光っているのはヘッドライトだということに、暁は気づいた。丸目が4つ。クーパーが運転席で舌打ちする。

「ハコスカや……!」

「あの車か。それは厄介だな」

 人形屋がいかにも面倒くさそうな声を上げた。

「車? もしかしてクーパーと同じ付喪神?」

「せや。あのアホ、ニシ町につきよった。日産のスカイラインや」

「勝てないの?」

「年式1年しかちがわへんのに排気量も重量も俺の2倍や、おまけに日本車やで? ぜっっったい! 勝たれへん!」

「…………」

「自信満々に言うことか?」

「おや?」

 鍵屋が身を乗り出した。

 クーパーが『ハコスカ』と呼んだ車がどういう車だったのか、暁にはわからない。ただ、4つのヘッドライトが闇を切り裂き、白い軌跡を残して、くるりと背を向けたのがわかった。ものすごい勢いでUターンしたようだ。視界に焼きつくのは、ヘッドライトからテールランプの赤い光に変わった。

「行ってしまったよ」

「相変わらずわけのわからない奴だな」

「あ……、伏せろ!!」

 クーパーが急ブレーキを踏んで怒鳴った次の瞬間だった。

 フロントガラスが割れた。暁はすばやく身を屈めたので事無きを得たが、顔を上げると、クーパーの頭がなくなっていた。またか。

 運転席のヘッドレストにはばかでかい斧が突き刺さっていて、鍵屋が後部座席で困った顔をしていた。手に何か持っている。どうも、金髪の男の首のようなものに見える。

 獰猛な叫び声があちこちから聞こえた。誰かが脇目も振らず車の横を走り去っていく気配。

 人形屋はものも言わずに車から降りた。暁はクーパーを見たが、やっぱり首がない。ハンドルから手が離れてぐったりしている。当たり前か。

「クーパー、」

 いらえもない。暁は彼の身体に触れていた。その胴体も、首の付け根から噴き出している血も、温かかった。

「ごめん」

 鍵屋も降りてしまっていたので、暁も仕方なく降りた。

「オェイ!!」

 その瞬間、犬の声が混じったようなどら声を投げつけられた。

「ヤツを見なかったか? あ゛っ? テメェ顔を隠したらどうなんだ! 裏切り者だよ、ヤツを見なかったかって聞いてんだ!」

 大柄な男が大股で近づいてくる。どういうわけか頭に紙のショッピングバッグをかぶっている。片手にバールのようなもの。暁が〈暫〉を呼ぼうとしたときだった。

 鍵屋がすたすたと横合いから大男に近づいていった。

「〈悪い鉄屑屋〉」

「あ゛っ? なんだよ」

 鍵屋は小さくきらめく何かを手にしていた。

 鍵。

 それを、まるで玄関の鍵穴にでも差し込むかのように、

 ざくっ、

 と、〈悪い鉄屑屋〉の脇腹に刺した。

 鍵が差し込まれた瞬間に生じた音は、確かに、鍵穴に鍵が入る金属音だった。

 鍵屋は険しい顔をしている。彼は何も言わずに鍵をひねった。

 かち・ん。

『鍵屋はな、ちょっと理屈っぽいけどええやつや。……ただある意味エグいねん』

 どちゃばちゃぶちゃぐちゃぼちゃッ。

 それはまるで、肉と肉と骨をつなぎとめる『鍵』を外されたかのように。

 鍵屋が鉄屑屋の鍵を回した瞬間、扉の鍵が開く音が響きわたり、鉄屑屋の身体が。無数の肉のブロックになって、鉄屑屋はその場に崩れ落ちた。鍵屋は血まみれの鍵をその場に捨てた。

 鍵屋は腰に手をやる。チャラチャラと鍵束が涼やかな音を立てる。鍵束はひとりでに動いており、そのうちのひとつがリングから外れて、鍵屋の右手に収まった。

「〈悪い牛乳屋〉」

 鍵屋はすたすたと、薄汚れたエプロンをした男に近づいていく。男は錆だらけの牛乳缶をかぶっていた。

 鉄屑屋の末路を見ていたのか、牛乳屋と呼ばれた男は、ものすごい勢いで逃げ出した。町の中ではなく、町の外の草原に向かって一目散だ。鍵屋は彼を追わずに背を向けた。

 怒号の数は確実に少なくなっている。見れば、町から草原へ逃げていく影が他にもいくつか見受けられた。

「どうも、妙だぞ。鍵屋」

「そうだな……」

「裏切り者がどうとか言ってたけど」

 暁が言うと、鍵屋と人形屋は顔を見合わせた。

 咳が聞こえた。クーパーがよろめきながら車から降りている。どういう理屈なのか首はくっついていたが、顔が血だらけだった。

「ちょっと、大丈夫?」

「あんまり」

 クーパーはげほげほ咳き込んだ。彼の『本体』のほうを見ると、フロントガラスの運転席側には大穴が開いたままで、全体的にヒビが入って真っ白になってしまっていた。

「フロントガラスはショックやわーもー」

「直るの、これ」

「時間かかりそうやなあ」

 暁は彼に近づくと、そのこめかみから流れる血を拭ってやった。やっぱり、温かい血だった。だが……、匂いが。機械油とガソリンの匂いだ。

 わあっ、と少し遠くで男の悲鳴が上がった。人形屋と鍵屋がものも言わずにその方向に向かって走っていく。

「行け。俺のことはほっといてええから」

「でもケガ……」

「ええって。……おおきに」

 たらたらと額から流れる血を押さえて、クーパーは車体に寄りかかった。

 暁は彼をその場に残し、人形屋と鍵屋を追った。

 物見櫓から落ちる光と月だけが、暗い路地を照らしている。その先で、斧を振り上げている男がいた。その足下には、うつ伏せに倒れている男。

「おい!」

 人形屋がするどい声をかけると、斧男が振り返った。闇夜の中に、銀のような青いような双眸がきらりと光る。男はぼろぼろの麻袋をかぶっていた。目は、破れ目の奥で光っていた。

 鍵屋の腰で、鍵束がチャラチャラと鳴った。しかしそれよりも涼やかに、しかしはっきりと暁の耳に聞こえたのは、人形屋の声だ。


「〈オモカゲ〉」


 どこかしっとりとしていて、優しげな呼びかけのように、聞こえなくもなかった。

 人形屋の五指に、いつの間にか白い指輪のようなものがはまっている。

 そして、あたりの黒い空気が動いた。その空気の流れの境目から、音もなく、壮麗な振り袖を着た美しい女性が現れた――。

 バシャッ。

 暁は驚いて、足を止めてしまった。

 女性だと思っていたものは女性ではなく、人形だった。そして美しいと思っていたその白い顔が一変した。口が耳まで大きく裂けたかのように開き、切れ長だった目も般若の目のように見開かれ、金色に爛々とかがやく。口の中にはズラリと牙が並んでいる。黒髪の中からは角が突き出していた。

 そして振り袖の中からは、球体関節の腕が6本飛び出していた。すべての手に、刀を握りしめている。

 人形屋の指がしなやかに動いた。

 鬼の形相の人形は生き物のように動いた。

 彼の指と人形が、糸で繋がっているようには見えない。しかしあの人形を操っているのは人形屋だ。なぜかはわからないが、確信がある。

 斧男は何か叫んだが、何を言ったのかはさっぱりわからない。人形が問答無用で襲いかかり、一瞬で斧男を斬り刻んだ。とてつもない憎悪をぶつけられているかのごとく、徹底的に斬り刻まれた。ばちゃばちゃと飛び散った斧男の死体は、鍵屋が作った死体と状態がさほど変わらない。ふたりとも、敵にはまったく容赦なしだ。

 暁と鍵屋は、倒れている男に駆け寄った。全身傷だらけで血まみれだ。

「……ッ、……た、助けて……くれ……」

 男はのろのろ仰向けになっていた。その顔を見たとたん、鍵屋がはっと息を呑む。

 目が、銀色。

「どけ!」

 人形屋の押し殺した怒声が響き、ジャアッ、と人形が6本の腕を振り上げた。

「ち、ちょっ、待って……くれ、オレは……ちがう……んだ……!」

 倒れた男は、咳き込んで血を吐きながら、手を伸ばして懇願した。

 男のそばに狐面が落ちている。それは暁が初めて見る、黒い狐面だった。……が。それを見た鍵屋が、慌てて人形屋を制止した。

「人形屋、私からも頼む。殺さないでやってくれないか」

「なに?」

「見たまえ。狐面の色が……」

「…………」

 人形屋はしかめっ面のままだったが、鍵屋の言い分は呑んでくれた。彼がわずかに指を動かすと、人形からぱちっと音がした。一瞬で人形の顔は美しい女性のものに戻った。そして、振り袖から突き出す腕も2本だけになった。まるで本物の女性のように、身体の前で両手を揃え、人形屋に寄り添うようにして立ち尽くす。

 人形屋が忌々しげに見下ろした狐面は、よく見ると……真っ黒ではなく、灰色だった。

「ニシ町から寝返るつもりか」

「そういうこともあるの?」

「ごくまれにな」

 鍵屋は男を介抱し始めた。

 30歳前後。黒髪だが、彫りが深く、顔立ちは少し日本人離れしている。黒髪はぼうぼうと長く、無精髭が生えていた。服はすっかりぼろぼろで、油と血で汚れきっていた。黒っぽいツナギの上半身だけ脱いで腰で結わえている。上は黒いシャツ一枚だ。やけにごついメカニックグローブをはめていた。

 ぱっと見たかぎりだと、さほど深い傷はない。しかし、男はうめき声を上げて脇腹を押さえた。じくじくと新しい血がにじみ出ているのがわかった。

「名前は?」

「……〈修理屋〉」

「〈悪い修理屋〉だろう」

「……オレ今まで悪いことしたつもり……ねえんだけど……な……」

「あっ、君!」

 修理屋は気絶してしまった。鍵屋は困った様子で眼鏡を直す。その手には、誰のものなのかわからない血がついていた。

 下駄の足音が近づいてくる。暁が振り返ると、飴屋の姿が見えた。

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