31話「『せいいき』」

 墓地迷宮の探索も漸く終え、新たな迷宮へと降り立った。

 大きな石造りの部屋で、通路は無く、壁にはいくつかの小さな扉と正面に巨大な扉。


 小さな扉には、それぞれ店の看板が掲げられている。

 宿屋、武器屋、防具屋、道具屋、鍛冶屋、食堂など。

 お店に混じって、帰還の扉もある。


 巨大な扉には、剣と斧が交差したオブジェクト。


 ここで準備して巨大な扉の奥に居るボスに挑め、という感じか。

 迷宮探索をする必要がなさそうなのでホッと胸を撫で下ろした。

 だが、他のメンバー達は今までと違う様相に戸惑っているようだ。


 周囲を見回してリーフが呟いた。


「ここは・・・・・・街、なのかしら?」


 そう呼ぶには些か寂しい気もするが、それに相応しい機能は十分に備わっている。


「そんな感じだろうね、あの大きい扉を抜ければ先に行けると思うけど、どうする?」


 ヒノカが宿の看板が掲げられた扉を指差す。


「宿があるようだし、今日はあそこで休めば良いのではないか?」


 墓地迷宮を抜けるのにたっぷりと二週間を費やしていた為、皆へとへとだ。

 それも良いだろう。

 反対意見も出なかったので、まずは宿を取る事に。


 宿の扉を開くとチリンチリンと鈴の音が響く。


「イラッシャイマセ!」


 そう声を掛けて俺達を出迎えたのはゴブリンだった。

 俺は慌てて臨戦態勢に入った仲間達を止める。


「わぁっ、待って待って!!」

「な、何をするのだ、アリス!」


 触手に巻き取られたヒノカ達が抗議の声を上げる。


「皆落ち着いてってば!!」


 俺の一喝で騒ぎがピタリと収まった。

 リーフがどういう事かと問う。


「い、一体どうしたのよ・・・・・・アリス!」

「とりあえず剣を納めて!ここのゴブリン達は多分大丈夫だから!そうだよね!?」


 俺達を出迎えたゴブリンに視線を向ける。


「オデ達、何モシナイ、ヤクソク!」


 だが、皆は剣を下ろす気はないようだ。仕方のない事ではあるが。

 触手の絡め取られたままのヒノカがキッとこちらを睨みつける。


「魔物の言う事を信用するのか!?」

「そういう事じゃないんだよ!!」


「どういう事だと言うのだ!」

「この迷宮がゲームだからだよ!」


 そう、この迷宮はゲームとして造られている。

 宿の看板を出している以上、店員が魔物であれ、特殊イベントでも無い限りは宿としての機能を果たしてくれる筈だ。

 その辺りはプレイヤーと制作との暗黙のルールってやつだろう?


 まぁ、一番怖いのは敵性でないNPCを攻撃した場合のペナルティなんだが。

 やたらと強いのがお仕置きに来たら最悪だ。


「全く意味が分からん!」


 ですよねー!

 ゲームとか言われても分かりませんよね!


「意味が分かんなくても私の事を信じてよ、ヒノカ!」


 ヒノカの視線を受け止める。

 しばしの沈黙。


 ヒノカと対峙していると、誰かが俺の体にしがみ付いた。フラムだ。


「だ、だめだよぉ・・・・・・うっ・・・・・・やめ・・・・・・ようよぉ・・・・・・ぐすっ。」

「フラム・・・・・・。ごめんね、皆。剣を下ろして貰えるかな。あのゴブリン達を攻撃するのは危険かも知れないんだ。」


 フィーがスッと剣先を下げる。


「うん・・・・・・わかった。」

「お姉ちゃん、ありがとう。」


 それに倣って皆も戦闘態勢を解く。

 警戒は解かないが。


「またあとで来ます。」とゴブリン達に告げてから宿を出て、一度仕切り直す事にした。

 リーフが大きな部屋に並んだ、店の扉を見渡して呟く。


「他の店も魔物がやっているのかしら。」

「うん、多分そうだよ。」


「はぁ・・・・・・本当に信じられないわ・・・・・・。」


 ヒノカがこちらに視線を向けて問いかけてくる。


「それで、さっきのゴブリン達は何なのだ?」

「ラビが話していた魔物のお店の話、覚えてる?」


「あぁ、そんな話もあったな。」

「彼らがそうだよ。」


「とは言ってもな、やはり信用は出来んぞ。」

「うん、私も警戒するなとは言わないよ。ただ、攻撃するのは控えて欲しいんだ。」


「それが理解出来ないのだが。相手は魔物だぞ?」

「うーん、何て言えば良いのかな・・・・・・迷宮の中と外では常識が違うんだよ。」


「どういう事だ?」

「例えば迷宮内で拾った野菜。十日以上前の物でもずっと新鮮なままなんだよ?おかしいと思わない?」


「ふむ・・・・・・すっかり慣れてしまっていたが、確かに変だな。」

「だから魔物がお店をやってようが、私はおかしいとは思わないよ。ただし、迷宮内と外ではちゃんと頭を切り替えないとね。」


 ゲームとリアルの区別はきちんと付ける。それがゲーマーとしての嗜みだ。

 なまじ生身で参加している分、それが難しいのだろう。


「それが攻撃してはいけない理由にはならないと思うが。」

「まぁ、正直言うと・・・・・・私の勘なんだ。」


「勘だと?」

「うん、お店で盗みを働いたりすると襲われるって言ってたよね、ラビ。」


 ラビに視線を向ける。


「わ、私も話を聞いただけだから詳しくは知らないけど・・・・・・。」

「その人達がどうなったかは分かる?」


「・・・・・・何人か戻って来なかったっていうのだけは。」


 ラビの答えを聞き、ヒノカの方へ向き直る。


「そう言う事だよ、ヒノカ。」

「だが、あのゴブリン達は相当弱いぞ。とても私達を相手に出来るとは思えん。」


「ここから先は憶測なんだけど・・・・・・、もっと強い魔物が襲ってくる可能性があるんだよ。」

「そんな魔物、ここには居らんぞ?」


「何か悪事を働けば現れるんじゃないかな。さっきの盗みをした人達も、店番の弱い魔物を殺して何かを持ち去ろうとしたんじゃないかと思うよ。」

「それなら何人か戻って来なかった、というのも頷けるが・・・・・・。そんな都合の良い魔物がいるのか?」


「試してみないと分からないけど・・・・・・、皆の命を危険に晒してまで確認するような事じゃないよ。」

「確かにそうだが・・・・・・むぅ。」


「まぁ、とりあえず他のお店を見てみようよ。それから判断しても遅くないでしょ?」

「・・・・・・分かった、そうしよう。」


*****


 いくつかの店を回ってみたが、全てゴブリンの店員だった。


 武器屋も防具屋も道具屋も大して良い物が無かったので、殆どお金を使っていない。

 唯一買ったのが所謂ぬののふくと呼ばれる防具。

 ぶっちゃけると『ぬののふく』と書かれた白地で半袖のTシャツだ。

 リーフが欲しがったので皆の了承を得て買った。


 まぁ、奴隷っぽい恰好より露出は少なくなるからな。

 ただ、フリーサイズなのでリーフには少し大きい。

 袖部分で肘が隠れてしまっており、裾も太ももの半分ほどまで伸びている。


 鍛冶屋は迷宮産の武器や防具を鍛えてくれるらしいが、鍛えるような物も無いので冷やかしで済ませた。

 合成屋も同じ様な理由で冷やかしだけに留めた。


 驚いたのは食事処の多さである。

 和食、洋食、フレンチ、イタイリアン等々、果てはファストフードまで。食には拘っているらしい。


 ここでまた論争が勃発した。

 どこで食べるか、である。


 散々長い議論を重ねて出た結果は、「全部回る」であった。

 流石に一気には無理なので、宿で数日過ごしながらだ。

 まぁ、大量のゾンビ狩りでお金もそこそこ集まっているので問題はない。


 貸し切り状態の和食屋で食事を取ってから宿へと向かった。


 先程のゴブリン達が出迎えてくれたが、こちらの警戒心も殆ど薄れている。

 揉める事も無く、部屋へと通された。


 土間で靴を脱いで上がり、部屋の中を見渡す。

 二人一室で、少し大きめの二段ベッドに邪魔にならない程度の大きさのテーブルとシンプルな内装だが、バス・トイレ付き。

 ちょっとしたビジネスホテル、と言った感じか。


「フラムは上と下、どっちのベッドがいい?」

「し・・・・・・下が、いい。」


「分かった、じゃあ私は上だね。」


 二段ベッドの梯子を登り、ベッドの具合を確認する。

 嗚呼、柔らかい。今日は固い床で寝なくて済むのだ。

 そう考えただけで少し心が躍る。


「ふ、ふかふか・・・・・・だね。」

「うん、今日はぐっすり眠れそうだよ。」


 同じ様にベッドの具合を確かめていたフラムと笑い合った。

 さて、寝る前に一風呂浴びたい所だ。


「フラム、先にお風呂入って良いよ。お湯は張ってあるから。」

「ぅ、うん。」


 シャワーの音を聞きながら待ち時間をどう過ごそうかと考える。


「・・・・・・お茶でも飲むか。」


 テーブルに置かれたポットからお茶を淹れる。

 神様が造っただけあって、至れり尽くせりだな。

 お茶請けに置いてあるお菓子を口に放り込む。


「何だろこれ・・・・・・アラレか?まぁ、美味いからいいか。」


 まったりと過ごしていると不意にお風呂場の扉が開き、シャワーの音が大きくなった。

 お風呂場から泣きながらフラムが出ててきて、慌てて駆け寄る。


「どうしたの、フラム?」


 フラムの濡れた頭を撫でる。


「うっ・・・・・・うっ・・・・・・こ、こわくて・・・・・・。」

「そっか、一人で心細かったんだね。一緒に入ろっか。」


「ぅ、うん・・・・・・ひっく・・・・・・ご、ごめんね。」

「気にしないで。私も一人じゃ心細いなって思ってたからさ。」


 フラムが風邪を引かないよう、さっと服を脱いでフラムと一緒にシャワーの湯気で曇った浴室に入った。


「それじゃ、頭洗っちゃおうか。私が居るから、怖くないからね。」

「あ、ぁりがとう・・・・・・アリス。」


 体の洗いっこを終えて浴槽に浸かる。

 壁にあるスイッチを押すと、ゴボゴボとジェットが噴き出した。


「・・・・・・ひゃっ。な、何?」

「あ、驚かせちゃったね、ごめん。ジェットバスみたいだね、これ。」


「じぇ・・・・・・っと?」

「この泡が吹き出るやつね。あぁ~良いね~、これ。」


 海の迷宮以来のお風呂をたっぷりと堪能し、クローゼットにあった浴衣に袖を通す。

 サイズは合わないが・・・・・・まぁ、いいだろう。


 部屋にある時計を見ると午後11時を過ぎていた。

 目覚ましを7時・・・・・・いや、8・・・・・・9時にセットしておく。


「今日は疲れたし、もう寝ようか。」

「・・・・・・うん。」


 梯子に手を掛けると、途端に寂しそうな顔を見せるフラム。

 うん、やっぱりこの子には勝てませんわ。


「ねぇ、フラム。やっぱり一人だと寂しいから一緒に寝て良いかな?」

「ぅ、うん!」


*****


 巨大な扉の前に立つと、ゴゴゴゴゴと迷宮を揺らしながらゆっくりと扉が開いていく。

 足を踏み入れて通路を進むと、そこは闘技場になっていた。


 中へ進むと観客達の歓声が上がり、空気を震わせる。

 パタパタと小さな羽根で飛ぶ魔物・・・・・・インプが近くへやってきた。

 手にはマイクが握られている。


 <今宵の挑戦者は何とも可愛らしい少女達だ!・・・・・・お名前は?>


 俺にマイクが向けられたので答える。


「・・・・・・アリューシャです。」


 ワァァ!!と歓声が上がった。

 ちなみに観客も魔物である。


 <そして、アリューシャチームに対するは・・・・・・我らがゴブリンキング様だぁぁーーー!!!>


 割れんばかりの歓声。

 俺達の対面の通路から、デカいゴブリンが姿を現した。


 2メートル以上はあるだろう巨躯に、バスタードソードを両手に一本ずつ携えている。

 ゴブリンキングが闘技場の中央に立ち、片手を上げて歓声に応えると、更に歓声が大きくなった。


 <時間無制限、何でもありの一本勝負!どうですか、アリューシャチーム!この勝負、受けますか!?>


 答えようとすると、リーフに止められる。


「ちょ、ちょっと!どうするのよ!?」

「え?受けるけど。」


「で、でも凄く強そうじゃない!」

「とは言っても、倒さないと先には進めないし・・・・・・ヒノカ達はやる気みたいだよ?」


 ヒノカ、フィー、ニーナ、サーニャの四人は既に武器を構え、ゴブリンキングに対峙していた。

 その瞳には闘志が揺らめいている。


 ここ数日間、食っちゃ寝していた訳ではない。

 食事を終えたら訓練、訓練を終えたら食事、そんな生活をしていたのだ。

 まぁ、他にする事なかったからな。

 四人はやっと暴れられる、と言った表情だ。


「もう・・・・・・っ、あの子達ったら・・・・・・!」


 闘志を漲らせる四人と対照的に、縮みあがるラビとフラム。


「だ、大丈夫・・・・・・だよね?」

「うっ・・・・・・こ、こわいよぉ・・・・・・ひっく。」


「二人とも私が守るから、大丈夫だよ。」


 フラムの頭を撫でて落ち着かせてやる。


 <アリューシャチームの準備も整ったようです!さぁ、どうされますか!?>


 インプの問いにヒノカが高らかに答えた。


「無論、受けるぞ!」


 観客の盛り上がりも最高潮に達する。


 入り口の鉄格子が下ろされ、退路が絶たれた。

 ゴブリンキングが入って来た通路も、同じ様に鉄格子で閉ざされる。

 ・・・・・・隙間がデカ過ぎて通り抜けられそうだな。


 <我らがゴブリンキング様はこの少女8人に対して、どのような立ち回りを魅せてくれるのでしょうか!>


 インプがどこからかゴングを取り出す。


 <それでは!レディ~~~~・・・・・・ファイトッ!!!!>


 ゴングの音が鳴り響き、戦いの火蓋が切って落とされた。


「”氷矢リズロウ”!」


 ゴングの音と同時に、リーフの放った氷の矢がゴブリンキング目がけて飛翔する。

 が、ゴブリンキングがバスタードソードを軽々と振り回し、その悉くを砕いた。


 その間に後ろに回っていたフィーの一撃を横に跳躍してかわし、バスタードソードを一閃させて追いすがるヒノカとサーニャを牽制する。


「”暴風デウィード”!」


 着地を狙ったニーナの風の魔法を剣の腹で受け止め、後方に身を転身してその威力を殺した。


 ―――強い。


 流石ボスと言ったところか。

 出し惜しみは無しだ。ここでアレを使ってしまおう。


 俺は鞄の中から何も書かれていない巻物を取り出し、広げた。

 その様子を見たラビが声を上げる。


「そ、そんなのどうするの!?それは、ただの―――!」


 そう、ただの白紙だ。

 俺はその白いパレットに『せいいき』と書き込み、地面に置いた。

 巻物は地面にピタリと貼り付き、剥がれなくなる。


 地面に置いた巻物を中心に、聖域の魔法陣が浮かび上がってきた。

 この中にいれば安全な筈だ。

 二人をここに入れておけば、俺も戦闘に参加して形勢を崩す事が出来るだろう。


 背後にいるラビとフラムに叫ぶ。


「二人とも、この魔法陣に入っ――――――」


 バチィッ!!バチッ!バチバチッ!!バシュッ!!


「ギャアアアア!!」「グギィィイイイ!!!」「ダ、ダズゲ・・・・・・!」


 連鎖する断末魔。消滅していく観客達。


 ―――全てが収束する頃、俺達以外に動く者はいなかった。


「あれ~・・・・・・。」


 静寂が支配する闘技場で呆然と立ち尽くす俺達。

 リーフが俺の方へ振り返る。


「な、何をしたの?」

「あー・・・・・・うん、これ使ったんだけど・・・・・・どうも闘技場全体が聖域の部屋になっちゃったみたいだね。」


 巻物の効果は聖域の結界を張るのではなく、部屋そのものを聖域化する事だったようだ。

 そして、この闘技場全てが一部屋と見なされたらしい。

 その過程で闘技場にいた魔物達は全て巻き込まれ・・・・・・哀しい事故だったね。

 本来なら探索中に拠点を作る為に使うのだろう。


「ちょっと待って・・・・・・理解が追いついていないわ・・・・・・これ、何も書いてなかった巻物よね?」

「・・・・・・うん。」


「・・・・・・貴女が書いたの?」

「・・・・・・うん。」


「確かに、聖域の部屋にあった魔法陣と同じね。」

「・・・・・・うん。」


 はぁ、とリーフが溜め息を吐く。


「どうしてこんな事黙っていたの?」

「確証は無かったしね。・・・・・・実際、私が思っていたのと効果は違ったし。」


「貴女でも間違える事があるのね。」

「私なんて、間違えてばかりだったよ。」


 ガラガラ・・・・・・とどこか侘しい音を立てて鉄格子が上がり、閉ざされていた道が開かれた。

 ゴブリンキングが通って来た道を進めば先に行けるようだ。


 ヒノカが不完全燃焼といった顔で問いかけてくる。


「それで、どうするのだ?」

「流石にもう戻るつもりだけど、とりあえず―――」


 観客席に散らばってるドロップ品を集めようか。


*****


 ドロップ品は例の如く、食料が大半であった。

 流石にボス・・・・・・ゴブリンキングはもっと別の物を落としていたが。


 ゴブリンキングが居た場所には、帰還の鍵と小さな丸い宝石が付いたペンダント。

 そして・・・・・・筒に入った賞状が落ちていた。


 おめでとう。【初級探索者】として認定します。


 といった内容が長たらしく難しい言葉で書かれている。

 それに加えてペンダントの説明。

 これを持って【千の迷宮】の入り口に入れば、11階層から探索出来るようだ。

 【迷宮の鍵】という名前らしい。

 まぁ、こんだけ時間掛かるのに毎回最初から、なんてやってられないしな。


 ドロップ品の選別を終えて奥の通路を進んで行くと、次の迷宮への門と帰還の扉の両方が備え付けられていた。

 鍵を取り出し、全員が揃っているのを確認する。


「それじゃあ鍵使うよ、準備は良い?」


 全員が頷く。

 帰還の鍵を鍵穴に差し込むと鍵が消滅し、ゆっくりと帰還の扉が開き始めた。


 まずはヒノカとフィーが荷物を乗せた荷車を引いて扉をくぐる。


 荷車は持ち込んだ土の武具を再構成して作った物だ。

 主に闘技場でのドロップ品を山のように積んである。

 戻るだけなので武器はもう必要ないし、ドロップ品も持って帰れるのなら持って帰りたいしな。


 続いて、他の皆が飛び込んで行く。

 それを見届けてから、最後にフラムの手を取って俺も飛び込んだのだった。

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