第2話
人間側が勇者を選ぶのなら魔族側も魔王を選ぶ必要がある。
魔族側は占いなどせず、ただ強い者が魔王として選ばれる。
そもそも魔族側は何故魔王を必要としたのかは、魔族達をまとめる絶対的権力者を必要としたからだ。初代魔王は絶対的な魔力を持ち、相手を凌駕する凄まじい破壊の力を持っていた。何故、今まで初代魔王がその力を見せなかったかは魔族側でも上位の実力を持つものは必ずと言ってもいいほど男だったのだ。そのような凄まじい力、女には存在しないだろうと言われ続けていた。だが、初代魔王は上位の魔族以上の力を持っていた。
魔族側が初代魔王を決める時、初代魔王は幼い少女であったのだ。そんな少女が上位魔族を圧倒的な力でねじ伏せ初代魔王として君臨した。
しかも初代魔王の少女は魔族にこそ厳しいが人間には優しかった。初代魔王になり、1番初めにした事は人間の長に人間達と交流をさせては貰えないか、と話し合った。人間側はそんな友好的な魔王を迎え入れたが、魔族達が抗議した。とある魔族が人間の子供に攻撃を仕掛けようとした時、初代魔王は怒り魔族の両腕を破壊した。
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