あとがき

 発達障がいについての誤解が、メディアを通して蔓延まんえんしている気がします。特に事件が起きると、原因をそこに求めて書き立てられます。

人と少し違う特性を持っているというだけで、差別されるのは不思議でなりません。みんな同じがそんなにいいのなら、ロボットでも作ればいいのです。


 精神系の薬を飲んでいるというだけで差別されることも多いのです。例に漏れず、作者も大なり小なりあります。

薬を飲まない人が良いのなら、それこそロボットが一番なのです。

 こんなひねくれた考えを持ってしまう自分に嫌気が差しつつも、そう思わずにはいられないことがあります。

だってね、言葉は理解しているものでも、その裏に隠れた気持ちや差別心は隠せないのです。見えてしまうのです。


 思い込みやメディアの偏った情報に流されない社会がいつか来ると良いのですが…。


 本作品を読んで下さった方にお願いです。

 今、日本にはいろんな人がいます。視覚や聴覚に障がいのある人、私のように脳の発達に凸凹がある人、生まれつき体に障がいを持っている人。それから、在日の方や難民として来日された方、外国から様々な理由で来日された方。

 日本は島国のためか、自分とは違う人たちを排除する傾向があります。また人間は、少数派を排除する傾向があります。自分とは違うからと排除しないでください。仲間外れにしないでください。できないと決めつけないでください。苦手なことは誰だってあると思います。完璧人間なんてこの世には存在しません。ロボットですら誤作動を起こすのです。それを作った人間が誤作動を起こさないなんてありえません。

 どうか、1人1人の違いを認めて、1人の人間として接してください。


 私がこの作品を書いたことで、1人でも多くの人に見えない発達の凸凹を抱える人やそのご家族に生きる勇気や元気を与えられたら嬉しいです。

 そして、脳の生まれつきの凸凹を理解してくれる人が増えることを願っています。

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「フツウ」になりたい。大人になって分かった理由。 巴月ゆい @april_library

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