ちょっとだけガチ、でも基本は笑える艦隊型コメディ
“大艦巨砲主義”が復古した世界。それまで絶対視されていた“航空主兵論・ミサイル万能論”が廃れてしまったif世界。その原因は、湾岸戦争勃発間際に出現した所属不明艦艇『ニューホライズン』によるものだった。
【序章】
去る1990年の暮れ、『ニューホライズン』は、突如として世界に牙を剥いた。その目的は完全に不明。人類は果敢に応戦するも、力及ばず敗北を喫す。逆に制海権を奪われ、外航路(シーレーン)をも喪失してしまう。世界が海からの恐怖に怯える中、全ての命運は16人の少年少女に託された――
【第一章~】
かくして時は流れ、西暦2015年4月。後に『水兵(セーラー)』と呼ばれるようになった彼らは見事に世界を救い、人類は未曾有の窮地から脱した。しかし未だ『ニューホライズン』の根絶には至っておらず、現在も主要海洋国家は水兵の育成に追われている。無論、それは日本も例外ではなかった。
かくも混沌とした世界情勢。そして今年も一人の少女――東雲かおりが水兵となる。彼女に託された任はただ一つ――『ニューホライズン』を討滅せよ。
祖国の安寧秩序を乱さぬため。母国の外航路を維持するため。自分の大事な人を護るため。東雲かおりは仲間達と共に、水兵として国防に挑む。
※序章だけは人が亡くなります。残酷な描写はありませんが。
『小説家になろう』にて同時掲載中。