神を討つ軍・ミーリ側

 西の大陸に存在する小さな村、マンズ・ビレッジ。人口およそ五〇人の林業が盛んな小さな村だが、その人口の大半は男である。女は数人の子供しかいない。それは何故か。

 村の女は一五を迎えると、神に捧げられるのだ。と言っても、殺されるわけではない。

 付近にある危険地域から年に一度村に降りてきた神が、捧げものである女を連れて行ってしまう。そしてその女が三〇を迎えた頃になると、返しに来るのだ。

 連れ去られるまえの女は、それは大変恐怖し、怯え、連れられることを拒むというが、帰ってきた女はその神の虜となって自ら危険地域に脚を運び、命を落とすのだという。

 過去には村に残った女もいたそうだが、その女も人が変わり、男を捕まえてはみだらな行為に走るようになるという。

 故に村の高齢化は進み、女は一五になるまえに村でまず子供を産む決まりができた。だが未成熟な女の出産は、母子共に死亡することも多い。故に最近では神に捧げる女を用意できず、神からの怒りを買っているのだと言う。

 神が怒れば村はもちろん、その辺り一帯の大地が死ぬとされ、村人は毎日を怯えながら生活していた。

 という話を聞きつけ、クラウン・メイヴより龍が飛ぶ。その背に乗っているのは戦の神ドゥルガーと、童話の魔神アリス。そして、最高位天使ルシフェルの三人だった。

 調度その村の上空を通過した頃、アリスがトランプの中から一枚を抜く。アリス独自開発の占いだ。

 引いたのは、ハートの十。ハートは命を表し、その数は命運を数える。故にここでの結果は何事もなければ生き、下手をすれば死ぬ、というものだった。

「どんな神様かしらね」

「さぁ……いずれにせよ、ルシフェルの腹の足しになればいいのですが……」

 そう言って、ドゥルガーは眠っているルシフェルの髪の毛がグチャグチャになっているのを整える。だがドゥルガーにいくら触られようと強風が吹きつけようと、ルシフェルに起きる様子はなかった。

「ドゥー! アィー! レ、グァングァン!」

 黒い巨龍となっているティアが叫ぶ。何と言ったのかは相変わらずわからないが、何を言おうとしたのかはわかった。

 霊力を感じるのだ。それも強大な。それは間違いなく、進行方向先にある危険地域から感じられた。その霊力の質と量に、アリスはまたカードを引く。

 今度はスペードの十一。スペードは死を、十一はその危険度を表す。故にこの場合の意味はシンプルに、かなり危険だった。

「霊力は足りそうね」

「……そうですね」

 危険地域へと、ティアは跳ぶ。

 そこは名前をレッドゾーン。年中紅葉する木々に覆われた山脈である。多くの凶暴な魔物が生息し、絶えず命のやり取りをしている。故に山が絶えず赤く紅葉しているのは、生き物の血を吸って木々が成長しているからだ、なんて言われている。

 故に命の危険を知らせる山、レッドゾーン。その山の奥深く。大きな洞窟の中に、神によって連れ去られた女達はいた。

 数十人の女性が衣服も着ずに密集し、自らか他の女の性器を慰めている。それは準備。今から全員平等に、神の子を産むべく生殖種を付けられる。そのための準備だ。

 洞窟の奥では今まさに、順番が来た女が神に種を注ぎ込まれていた。他の女をもてあそびながら、神は種を注いだ女を蹴飛ばしてどかす。

 するとその神の性器に、女達が群がってきた。次は私だなどと叫びながら、奪い合いをしている。神はそれを一蹴すると、ずっと舌同士を絡ませていた女に自らの性器を突っ込んだ。

 歓喜の声を上げて、女はあえぐ。そしてすぐさま絶頂し、他の女同様に種を植え付けられた。

 その女が離れると、また女達が群がる。その中から神が選び、種をつける。その繰り返しだった。神は休むこともなく、女達と代わる代わる生殖行為を繰り返している。

 これが女達の変貌の正体。神の種に体でうまみと快楽とを見出してしまった女達は、性欲に取り憑かれて精神を保てなくなる。この環境に一五年近くいるのだから、まぁ当然と言えば当然とも言えるが、それにしたって来た者全員がそうなるとは恐ろしいものである。

 そんな女達のいる洞窟にドゥルガーとアリスが入ると、女達は新しいのが来たと騒ぐ。そしてその衣服を脱がせて性の快楽へ堕とそうとしてきたが、ドゥルガーの霊力の圧に怯えて引いた。

 それを感じて、奥にいた神が生殖行為を中断する。

「珍客か? なんだてめぇら」

「村の女達を喰い物にしている神がいると聞いて来てみれば……あなたがそうですか?」

「おぉよ。なんだてめぇら……見たところ俺と同類のようだが、なんだ、仲間にでも入りたいのか?」

「冗談。私達はあなたに——いえ、あなたの霊力に用があって来たのです」

 背負った亀の甲羅のような部分から出ている機械の腕が八本。その八本がそれぞれ武器を持つ。すべてがことごとく鮮血色の刃を持った、刃物ばかりだった。

「すみませんが、その霊力を頂きます」

「俺の霊力を……? ハ、なるほどそれは困ったな。俺の野望は、霊力なしじゃあできねぇんでね」

 神は自らの霊力で服を編む。神霊武装ティア・フォリマと同じ原理で、丸裸だった下半身に青のズボンを履かせた。そして同時、ドゥルガーと同じくどこからともなく真っ赤な槍を持つ。

「表に出な。女は傷つけたくねぇんだ」

「いいでしょう」

 ドゥルガーと神は一瞬で洞窟を駆け抜け、飛び出す。そして赤く茂る森の中を駆け、大きく開いた場所で対峙した。

 一方のアリスは、神がいなくなって戸惑っている女達をまえにしてカードを引く。引いたのはクローバーの一三。クローバーは恵を、数はそのままを表す。

「さて、と……」

 ドゥルガーと神、二人の武器がぶつかる。十もの武器を扱うドゥルガーに対して、神は槍一本。だがその実力はまったくの互角。神はドゥルガーの攻撃をさばききっていた。

「やるな、てめぇ。どこの神だ」

「ドゥルガー……あなたこそその槍捌き、ただ者ではありませんね。人間でも神でも、ここまでの槍の使い手はそうはいないでしょう」

「おぉよ。何せこの槍で伝説になった魔神なもんでな。血も滴るクー・フーリンとは俺のことよ」

「クー・フーリン……なるほど、納得の槍捌きです。まぁもっとも、これ以上の槍の使い手を、私は知っていますが」

「ほぉ、この俺を差し置ける槍の使い手がいるってのか? 神か? 人間か?」

「人間です。まぁ、あなたを倒す私もまた、あなたを超える槍使いだと自負していいのかもしれませんが」

 すべての武器を消し、代わりに三叉戟さんさげきを握り締める。かの破壊神・シヴァより承った破壊の槍。数十もの武器を持つドゥルガーであるが、それこそが最高の戦力だった。

「ハ! そりゃそうだ。だがそう簡単に行くか? 同じ槍使いならわかるだろ? 今のやり取りだけでも、力の差が!!!」

 一瞬で、目の前から姿を消す。しかしそれはただ目が追いつかなかったからそう感じただけで、実際はものすごい速度でドゥルガーの背後に回っていた。

 そして突く。だがドゥルガーはとっさに姿勢を下げて躱し、その勢いで高く跳躍した。その着地を、クー・フーリンに狙われる。

 一瞬で目の前に接近させられたドゥルガーは、再び放たれた槍を三叉戟で受けた。だが世界の万物を破壊する三叉戟でも、破壊できないものもある。それは、彼が持つ魔槍もその一つ。

 ゲイボルグ。放てば絶対必中、雷の投擲の名を持つ破壊の魔槍。その本質は、シヴァの三叉戟と似て非なるものがある。そういうものは破壊できない。

 故に三叉戟はゲイボルグとぶつかり、その度に霊力の衝撃を生み出した。火花が散り、空気が裂かれる。

 伝説では光の神子とすら謳われたクー・フーリンの槍は速く、ドゥルガーは押される。だが新たに二本の槍を取り出すと、クー・フーリンの槍を弾き飛ばした。

「さすがに武の神か!」

「一つ聞きます。伝説に名高い光の神子が、何故このようなことを?」

「あ?」

「人をさらってはあのような……まさか本当に性欲を満たすためだけですか? 野望などと言っていましたが……」

「おぉよ。もちろん、ちげぇ」

「では何故?」

 クー・フーリンは槍を構える。そして体勢を低くし、突撃の構えを取った。

「俺はな、強ぇ奴と戦いてぇのよ。俺の槍が届かねぇような、俺の技が通じねぇような強ぇ奴と! だがそんなのはこの世にはいねぇ。創造神に頼みでもしねぇとな……だから作ることに決めたのよ! 錬金も霊術も使えねぇから、地道にコツコツ子作りしてな!」

「自分の子供と……戦おうと?」

「おぉよ。神と神で作るのもいいが、人間と作ると稀に強ぇ奴が生まれるんだ。ヘラクレスやペルセウスみてぇな、な。だが今のところは失敗しかしてなくてよ、女共は化け物しか産まねぇ。そういうのはいらねぇんだ。俺が欲しいのは怪物だが、戦士なんだよ!」

 なるほど、それがレッドゾーンの魔物の正体か。

 つまりはレッドゾーンに出てくる魔物は、みんなこのクー・フーリンと女達の子。神と人の遺伝子が混ざり合って生まれた存在。強いわけだ。凶暴なのはおそらく、根からの戦士であるところのこの神の遺伝子がそうさせているのだろうが。

 とにかく、危険地域に指定されるくらいの数がいるということは、相当昔からこの作業を続けていることになる。一体どれだけの間、またどれだけの数女を孕ませているのだろうか。数えるのも気持ちが悪い。

 何が気持ち悪いって、そこまでして強敵と戦おうという執念がだ。今なら探せば見つかるだろうに、あくまで自分の子と戦おうというその執念が気持ち悪い。

 まったく、そこまでうまくいかないのならやめてしまえばいいのだ。さっさと諦めて、別の手段を取ればいい。まぁそう言って、この魔神が諦めてくれるかはわかったもんじゃないが。

「あなたの野望に関しては理解しました。が、容認はできません。これで心置きなく、倒すことに集中できます」

「そうか、なら本気で来な。てめぇのその首、落としてやるからよ!」

 クー・フーリン。名の由来はクランの猛犬らしいが、まさに獣のごとき敏捷な速度で肉薄する。一瞬で距離をあと一歩まで詰めると、ドゥルガーの心臓目掛けて槍を突き出した。

 それをドゥルガーは、背中に背負った八本の腕で握った槍を交差させて受け止めた。そして三叉戟で勢いよく突く。

 だがそのゼロ距離で放った攻撃を、クー・フーリンは顔を逸らして躱す。一度後方に跳躍して距離を取ると再び肉薄し、槍を振るった。

 三本の槍で迎え撃ち、火花を散らしながら捌き斬る。勢いよく二本の槍を振り下ろしてゲイボルグを地面に叩きつけて押さえ、背中の腕で三叉戟を振るう。

 クー・フーリンはまた顔を逸らして躱したが、三つに分かれたうちの端の刃が頬を掠め斬る。そしてさらに繰り出された蹴りをまともに喰らい、吹き飛ばされた。が、すぐに体勢を立て直して斬りかかる。

 再び斬撃の応酬が続く。だが三本もの槍を操るドゥルガーと、一本だけの槍を扱うクー・フーリンでは色々と攻撃が違う。

 攻撃回数はドゥルガーが上だが、速度ではクー・フーリンが勝る。どちらが勝負に優勢かと言えば、実際は速度を持っている方だ。少なくとも、ミーリやスカーレットならそう言う。

 それでもドゥルガーが攻撃回数を取ったのは、単に槍を受けるためだけではない。攻撃を受けて受けて受け続けて、反撃のスキをうかがうためである。

 故に自分からは攻撃を仕掛けない。防御に徹し、スキを探す。一秒の間に五度は繰り出される連撃を捌き、攻撃の基軸を探し出す。

 その作業は酷く難航した。まるで数十メートルの距離から、糸の矢を針穴に通すような、そんな果てしなく難しい作業だ。

 だが、数百数千のやり取りを続け、ついに見つけた。ここだというところに二本の槍を入れ、弾き飛ばす。そして丸腰になったクー・フーリンの左腕を、三叉戟で斬り飛ばした。

 飛んでいく左腕が、三叉戟の力を受けて破壊される。独りでに崩壊し消える左腕を見たクー・フーリンは、落ちてきた槍を取ると後退した。

「やるじゃねぇか」

「当たり前です」

 まだ勘が戻りませんね……スキを見つけ出すのに一二〇〇は受けてしまいました……。

 反撃をしたものの、納得はしていない。ここまでで全盛期の三割くらいしか、実力を発揮できていなかった。二本の槍を消し、再び三叉戟で臨む。

 それに対してクー・フーリンは斬り落とされた箇所から出る血を筋肉の収縮で止血すると、片手で槍を振り回してまた体勢を低くした。

「俺の槍の能力知ってるよな」

「絶対必中……霊術を与えられたその槍の切っ先は、狙いを定められた物に確実に命中する。その原理は、未だ神々の間でも不明だとか」

「おぉよ。俺自身どんな霊術がかかってんのか、わかってねぇ。だがこいつで狙いを付けられたら確実に貫かれる。今まで逃げられた奴はいねぇ」

「かの影の国の使い手オイフェも仕留めたという魔槍……回避する術はありません。が……」

 ドゥルガーは三叉戟を構える。槍の一撃を、正面から受けて立つ気だ。

 だがそれが正解。回避不可能、絶対必中の一撃ならば、回避しなければいい。真っ向から迎え撃ち、防ぎきればいいのだ。

 だがクー・フーリンも引く気はない。ここまで高揚した戦いの礼に、撃つ気だ。一撃必殺にして必中の槍を。低い体勢から後方に跳躍、そしてまた地面を蹴り上げて高く跳び、大きく振りかぶった。

「“雷の投擲ゲイボルグ”!!!」

 対してこちらは伝説の三叉戟。かの神をも穿うがち、射殺した破壊の槍。その槍で貫かれた生命は、一切の例外なく破壊される。

「“貫き殺す神の逸話マヒシャマルディニー”」

 上半身のバネだけを使って軽く後方に跳び、そして投げる。雷鳴のような怒号を上げる槍と正面からぶつかり、霊力を弾けさせた。周囲の大木が根元から吹き飛び、大気が焼かれる。

 そして、一瞬の眩い閃光にその場一帯が包まれ、その閃光が消え去ったとき、勝負は決していた。真ん中には、地面に突き刺さる三叉戟と魔槍。その両端で、両者が土の中から這い出てきた。

 ドゥルガーは大木をどかし、土を払う余裕まで見せる。一方のクー・フーリンは喰ってしまった土を吐き出し、なんとか立ち上がった。

「クソ……長年腰だけ振ってて、腕が鈍ったか……? 俺が負けるとは、よぉ……」

「二〇〇年眠っていた私の腕だって落ちるのです。今のあなたくらいなら、満足させられる人など大勢います。まぁ、言っても無駄だったでしょうが」

「そうか……なら、待てばよかったか……チ、無駄したぜ……」

 クー・フーリンは力尽き、その場に倒れる。それと同時に牛の角と尾、そして巨翼を生やしたティアがルシフェルを持って飛んできた。そっと、眠っているルシフェルを置く。

「ドゥドゥ。ルー」

「ありがとうございます、ティア。今終わりましたから」

 眠っているルシフェルに霊力を与え、その刺激で起こす。するとルシフェルの背中から白と黒の巨翼が生え、合計六対一二枚の翼で飛び上がった。

「ルシフェル、霊力だ」

 ルシフェルは降り立ち、倒れているクー・フーリンの側に座る。そしてその首筋に噛みつくでもなく吸いついて、霊力を吸い始めた。ものの数秒で、クー・フーリンの霊力を吸いつくす。

「ごちそうさまでした」

「どうですか? 調子は」

「現在の貯蔵霊力量を計測……出ました。現時点での霊力は、六二パーセントです」

「やっと六割ですか……満タンまではやはり長いですね」

「眠っている状態も、単に省エネモードというだけなので、霊力を消費します。仕方のないことです。お手数をおかけして、申し訳ない限りです」

「仕方ありません。あなたはミスターミーリの大事な戦力。今は私達の仲間、当然のことです。が、さすがにこれ以上は……」

「とりあえず、この辺りの魔物を一掃するしかないんじゃない?」

 アリスが降りてくる。一体洞窟で何をしてきたのかその手は血塗れで、頬にも返り血を浴びていた。舌なめずりで、少し舐め取る。

「神の子供ならそれなりの霊力も持ってるだろうし、さっきの女達もまだまだ産むでしょうし? しばらくは霊力に困らないんじゃねぇか?」

「というかアリス。あなたは一体何を……その血は?」

「あぁこれか? べつに? ただ……そうね。愚かにもこの私に性の楽しみを教えようとした人間に、罰を与えたのです。そう、性の快楽など忘れしまうくらいの罰をね」

「殺してはいないでしょうね」

「もちろん! だって殺したら、ミーリに嫌われちゃうからね! 僕はそんなことはしないのさ!」

 ってか相変わらずキャラが定まってない。せめて一人称くらいは統一したらどうだろうか。

 そんなドゥルガーのツッコミを完全に躱す姿勢にあるアリスのウサ耳がついたカチューシャを、ティアはピンピンと指でつついて遊ぶ。アリスはやめてほしいようだったが、ティアの方が背が高いのでどうしてもそれは躱せなかった。

「……まぁいいです。ではしばらくは、ここの魔物を狩りましょう。一日一体くらいのペースにすれば、それなりに持つはずです」

「了解よ。ってなわけでルシフェル、今日はもう寝てなさい。食事の時間になったら、また起こしてあげるわ」

命令オーダー、了解しました。これより睡眠モードに移行します……それでは皆様、失礼します」

 そう言って、翼を消したルシフェルはまた眠りにつく。とりあえずこれからの寝床を探しに、ドゥルガー達は動くのだった。

 

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