別室で・・・
※ここは凛sideです
先生と誠君達が話があると言って私はほかの部屋で待っていた。
普通に待っていても退屈なので記憶を戻せないか考えていた。
そうしたらいきなり頭が痛くなった。
そこには誰も居なかったので気にすることは無かったのだが気を失いそうなほど辛かった。
しばらくすると頭痛は治まっていた。
そしてなかったここ数日前の記憶がいっぺんに思い出した。
私は涼葉達に虐められた。
このまま誠達の近くにいたら誠達もやばいんだよね・・・・・・
だったらこのまま記憶が戻ってないふりを続けて誠達から離れていけばいいんだよ。
だって誠と果林が傷ついている姿なんか見たくなかったから。
これが今の私の精一杯だから・・・・・・
2人とも許してくれるかな?
自分勝手だよね。分かってる。分かってるんだけど、自分のせいで人が傷つくのは嫌だった。
もうあの時と同じ過ちを繰り返さないと決めたあの時から・・・・・・
これは誠も知らない過去の話・・・・・・
それは私が小学校4年生の時の話。
私には凄く中の良かった友達が1人いた。
休み時間とかずっと一緒にいてとても毎日が楽しかった。それなのに・・・・・・
「あんたよくも私を騙してくれたわね!あんたとなんかもう口聞いてやんない!」
ある日突然そう言われたのだ。
私は訳がわからなかった。
原因はなんなのか、何でいきなりそんなことを言われたのか、私はわからなかった。
そうして彼女とは仲直りができないまま小学校を卒業した。しかも彼女も虐めにあっていたのだ。しかし何も言ってこなかった。原因もわからなかった。
でもその後、涼葉達が話しているのがたまたま聞こえたんだ、
「あの子達離れたわね。いいきみだわ!」
「私達が仕組んだことに気づかなかったんですもんね」
私はこれを聞いた時絶望した。
涼葉とは友達だと思っていたのに簡単に裏切られてしまったのだ。
それ以来私は友達を作らなくなってしまった。
また虐められたくないから。
もう裏切られたくないから。
もう大切な人を傷つけなくないから。
そんな願いは簡単に打ち破られてしまった。
友達を作っていないのに私は虐められるようになった。理由は誠と仲がよすぎる事だった。
そんな事が過去にあったからもう裏切られるのは怖いという感情が胸の奥にしまっていたものが出てきてしまったのだ。
そして話が終わった誠達と一緒に帰っていた。
そして家の前で、、、
「もう明日から迎えに来なくて大丈夫です。流石に学校までの道のりくらいはわかりますので。今日は本当にありがとうございました」
私はそう言い残し2人の話も聞かずに家の中に入ってしまった。
これ以上決心が揺らがないように・・・・・・
しかし凛はもう学校には行く気ではなかったのだ。
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