第96話 クリスマス・フィードバック・ブディズム その7

「さて、今日のこの集まりは、”お寺”、も何か皆さんとの交流が持てるようなイベントをやってみよう、ということでうちの住職がまず言い出しました。ですが、言い出した本人は今日お葬式とお通夜があるので、いません。誠に申し訳ありません」

 小学生なんかでくすくす笑っている子もいる。

「若輩者ですが、わたしが”ほーわ”をお話しします。チラシに”ほーわ”ってひらがなで書かせていただいたのは、ほわほわっとした軽いお話をするつもりだったからなんですが・・・・え、・・・と、それから、今日はわたしの友達が色々と手伝ってくれました。後ろの隅っこに固まってる高校生の集団がそうです」

 突然振られ、一同慌ててお辞儀をする。お客さんからぱちぱちと拍手が起こる。

「それから、、この文芸館の支配人さん初め、スタッフの方々には多大なるご支援を頂いております。ありがとうございます。

 ふう。よかった。あまり緊張せずに喋れる。

 この分なら、自動口述モードに自然と入って行けそう。

 よし、やるか。

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