22-8


 ◆


 ネッドとネイが少し離れたところで会話をしている一方で、ヴァンは博士やポワカと一緒に焚き火を囲っていた。


「……ふむ、今日は楽しそうじゃったしな。はしゃいでお腹も膨れて、眠くなってしまったかの」


 ブラウン博士は、焚き火の横で寝息を立てるポワカを見つめながら、どことなく嬉しそうな声で呟いた。しかし、寝相はあまり良くないのか――ヴァンはポワカの横まで移動し、毛布をかけ直してやった。


「ヴァン、すまんの……しかし、いいのか? お前さんだってネッドと旧知であるだろうに」

「いえ、いいんです。私は、ネイには酷いことをしましたし、ネッドには少しでも、幸せで居て欲しいので……それに今更、別にネッドと語ることもそう多くもありませんしね」

「とはいえ、五年の間で、積もる話もあるのではないか?」

「まぁ、無いとも言いませんが……しかし、些細な話です。五年間、ただひたすらに仇を討とうと躍起になって、しかしそれで自分を見失っていた男の話など、聞いたってアイツも詰まらないでしょう」

「ふむ、そうでもないと思うがの……まぁ、ワシがとやかく言うことでもないし、あの二人に少しでも長い間、一緒に居てほしいという気持ちは、ワシも同じじゃ」


 博士は長い鼻先を天へと向け、機械に宿った魂で祈りを始めた。


「……思えば、ネイとネッドには随分と重い十字架を架してしまった。エヴァンジェリンズ、アンフォーギブン……ワシらのような古い世代の者たちは、本来若者に未来を与えるのが仕事なはずなのに、むしろ未来に暗い影を落としてしもうた……」


 言っていて何か思うところがあったのか、ブラウン博士の機械の首が、そこで横に振れた。


「いや、そんなものも思い上がりなのかも知れんな。若い者達は若い者たちで、自分で自分の道を見つけ、歩んでいけるもの……ネイが自分の過去を乗り越えたように、ポワカも……」


 博士は改めて愛娘の方へ視線を向け、それきり黙ってしまった。

 

「……この子には、貴方が必要かと思いますが」

「そうかのぉ……しかし最近、考えるんじゃ。確かにワシがこの体に宿り、ここまで来たのには意味が無かったとは言わん。幼いポワカを一人にするよりは余程マシだったはずじゃし、アバッチ族は滅びてしまったから……あの子が帰れる場所は、かつてはどこにも無かったはずじゃからな。ところでのう、ヴァン。ポワカのことをどう思う?」

「そうですね……傍目から視て多分には、年相応に生意気で……いえ、女子というのはませていると聞きますから、それまで勘定すれば実年齢より幼く見えていたのは事実です。しかしここ二日、近くで話し、行動してみると、結構周りに気を使っていて、しかし素直でよい子だと思いました」


 ここ一ヶ月共に行動しているが、ポワカはクーやジェニファーに懐いている為、ヴァン自身あまりポワカと接点は無かった。実際ノースイーストへの移動中で初めて真っ当に会話をするようになった訳だが、今言ったことは偽らざる本心だった。


「……うむ。ワシの自慢の子じゃ」


 青年の言葉に、博士の首が縦に動いた。


「ふっ……あの子がいい子に育ったのは、アナタが育ててきたからだと思いますがね」

「いいや、あの子が優しい子に育っているのは、生まれ持ったものじゃよ」

「それもあるかもしれません。しかし、あの子の優しさの本質は、ブラウン博士、アナタから受け継がれたものだと、私は信じています」

「うぅむ……いや、ここで下手に否定したとて、話が堂々巡りするだけじゃな。ありがたく賛辞を受け取っておくとするよ、ヴァン」

「えぇ、そうしてください」


 ヴァンは自分の顔が少し緩んでいるのを感じた。きっと博士も、生前の体であったならば、自分と同様に笑っていただろう。しかし少しして、再び博士は首を振った。


「ともかく……そう、最近思うことは、あの子の時間を止めてしまっているのは、他ならぬワシなのかもしれんと……ヴァン、お前さんが言っていたように、あの子は歳から考えると幼いと、ワシもそう思う。本来十三歳ともなれば、女の子は結構大人なものじゃから……あの子の情緒はもう少し幼く、十歳前後といってもおかしくはない」

「しかし、再三になりますが、あの子はあの子なりに周りを見ています」

「それは、ネッド達のおかげじゃよ。若い力に触れることで、あの子はあの子なりに自分の居場所や人との距離感を考えるようになった。つまり、人との触れ合いの中で、自分というものを見つめ直し、少しずつ大人になってきてるんじゃ……今日は感謝しておるよ、ヴァン。あの子のために、気を使ってくれたんじゃろう?」

「あ、いえ、私は……」


 単純に料理をしたかっただけなので、別にポワカに気を使ったわけでもなんでもないのだが――博士の方は一人納得したように、首を縦に上下させていた。


「ともかく、大変なこともたくさんあったが、悪いことばっかりでも無かったわい。あの子があんなに活き活きとしておるんじゃからな」

「博士……」


 青年は、なんだか博士が消えてしまうような気がした。それほどまでに、トーマス・ブラウンは達観している――というよりも、どこか安らいだ調子だった。博士の方も青年の視線に気づいたのか、むしろその奥の真意まで汲み取ったらしい、また首を横に振った。


「心配せんでも、まだワシも消えるつもりは無い。この国の暗部に協力していたという事実は、しっかりと清算しなければならないのだからな」

「えぇ、それは私もです、しかし……いや、この話は一旦置きましょう。それより、一つ聞きたかったことがあります」

「うむ、なんじゃ?」

「貴方とウェスティングスの確執のことです……なぜウェスティングスは、貴方をアレほどまでに意識しているのかと」

「ふぅむ……」


 ブラウン博士はその狼の体で、空に浮かぶ半月を見つめていた。今度は祈る様ではなく、その姿は月に吼える狼のようだった。


「思い当たる節は何点かある。じゃが、質問に質問を返すようじゃが、ヴァン、お前は何故だと思う?」

「そうですね……貴方がすばらしい科学者なので、嫉妬しているのかと」

「いいや、それは違うな……科学者としては、ワシよりウェスティングスの方が上じゃよ。事実、ヤツの技術力は、ワシを遥かに上回っておる」

「しかし、それは元々貴方の発明に、奴が上乗せをしただけです。ヤツの能力、ギルデッドエイジは……」

「左様、ヤツの能力は、発展の力。元あるものを、さらに向上させる能力じゃ。大本のワシの発明が無ければ、確かにヤツが今ほどの技術力を得ることはなかったかもしれんが……それでも、ヤツはヤツなりに研鑽を重ね、あそこまでたどり着いたんじゃ。然るに、もはやワシより、やつの方が技術者としては優れておる」

「では、何故ヤツはあれほどまでに、貴方に対してコンプレックスを抱えているんですか?」

「うむ……まず、第一点に、これはくだらん話じゃが……彼奴がワシの助手をしている時に、ワシがあまり増長しないよう、上から押さえつけていたところはあった。危険思想の持ち主じゃったからな。第二に、危険思想の持ち主だからかも知れんが、彼奴自身、どうにも人から軽んじられる傾向があった。実際、確かな実力はあるのじゃが、攻撃的で協調性も無いからのぉ……じゃが、一番はヴァン、お前がすでに答えを言っておるよ」

「どういうことですか?」

「彼奴は、自信が無いんじゃよ。自分の技術力は、ワシを真似して得たものだから……だから、ワシを完膚なきまでに叩きのめし、自分を得たい、そんなところなのじゃろう。それだけではない。ヤツの攻撃性は、コンプレックスの裏返しなんじゃ。自分は優れていると、選ばれた者だと信じたい。しかし、自信が無いから……だから、彼奴は自分の立場を脅かすもの、自分の信条を否定するものを排除しようとする」

「……そんな小さな理由で、ヤツはジェノサイドを行っているというのですか?」

「ワシはウェスティングスではないからの、正確なことは分からん……じゃが、ワシの想像が正しいかったとしてもじゃ、ヴァン、彼奴が落ちた先は、誰もが落ちる可能性があると、ワシは考える」

「それは、どういうことですか?」


 狼はそこで、薪を一本口に咥え、器用に燃える炎の中に投げ入れた。


「人間というものは、理解より拒絶の方が楽なんじゃよ。意外なようじゃが、手を繋ぐよりも殴る方が、余程簡単なんじゃ……ちょうど、我々が、と戦おうとしているようにな」

「しかし、それは……」


 それでは、奴らが好き勝手にやるのを黙ってみていろというのか――ヴァンはそう返しそうになったが、博士は分かっている上で戦うことを選んでいるのだから、とやかく言うべきではない。こちらが言葉を飲み込んだのを見て、博士は再び話を続ける。


「そう。分かり合えぬのなら戦うしかない。グラハム・ウェスティングスという男にとってはその範囲が広いだけ……意外と世の中で一番難しいことは、他者と手を取り合うことなのかも知れぬなぁ」


 そう言いながら再び、博士は焚き火の隣で静かに寝息をたてる緑髪の娘を見つめた。


「……そして、仮に奴らを止められたとしても、ネイティブの迫害は終わらないじゃろう。同時に、褐色肌や東洋人への差別も続くじゃろうし、女性蔑視も改善されんじゃろうな」

 

 そこまで言って、博士は機械の体で大きくため息をついた。


「ふぅ……いかんな、こう悲観的だからワシはダメなのかもしれん」

「思慮深い証拠だと思いますが」

「物は言い様じゃな」

「えぇ、そうです。それに、私を筆頭にですが、我々は少々猪突猛進な気があります。それを、止めてくれる人も居なければならないと、私は思いますが」

「ふむ、それもまた言い様じゃ……それこそ、若い、力強い力の胎動も、困難を切り開くのには必要じゃからな」

「つまり、私達のような者も、貴方のような人も、両方必要だということではないでしょうか?」


 話の流れで予想外に上手くまとまって、青年自身少し驚き、しかし同時に可笑しくて、ヴァン自身、自然と自分で笑ってしまった。


「はは、ふむ……まさか、ヴァンの坊やに気を使われる日が来るとは」

「若輩者の身で過ぎた真似を……恐縮です」

「そういう所がじゃな……まぁいいわい」


 そこでふと、ポワカがまた毛布を剥いでいるのを確認して、ヴァンは改めてかけ直してやった。さらにちょうど、奥からネッドとネイが戻ってきたのを確認し、火の番を博士に任せ、明日の移動に備えて眠ることにした。


 ◆


 移動を始めて一週間が経過した。時期的な問題もあるのだろうし、緯度が高くなってきたのもあるのだろう、天候にこそ恵まれているものの、辺りには最近降ったのであろう雪の絨毯が敷き詰められていた。十日かかる予定だったのだが、ポワカの蒸気自動車のスピードと、ヴァンの運転とで、なんとか今日には目的地にたどり着けそうだった。


 あれから夜は、少女と一緒に思い出を語り合った。青年はダンバーとの、少女はコグバーンとの――互いに本物の父にはあまり愛情を注いでもらえなかったが、養父にはしっかりと恵まれた分、互いに話も弾んだ。

 とはいえ、やはりどれだけ話しても、青年はダンバーの真意は分からなかった。もちろんそれが分からなかったと言っても、少女と語り合った夜が無為なものだったとも思わないのだが――言葉にすると、ダンバーの人となりが再確認できるようで、しかしだからこそ、ヘブンズステアに協力する理由が分からなかったのである。


 だから、自分の知らないダンバーを知っているかもしれない、トーマス・ブラウン博士にも質問してみることにした。


「パイク・ダンバーについて知りたいとな?」

「あぁ、あんたの知ってる範囲でいい、教えてくれないか」


 青年が後部座席から質問をすると、ブラウン博士は助手席から顔を出し、ぽつぽつと話を始めた。


「ふむ、とは言うても、ワシはあまりダンバーやスコットビルと懇意にしていたわけではないからな……無論、ダンバーは何度かスプリングフィールドには来ていたから、面識はあったがの」

「そう言えば、コグバーンの眼をやったのは……」


 少女がポツリ、と呟いた後、またあちらからの声を聞いたのだろう、神妙な顔が微笑に変わった。おそらく、大佐が『別に気にしちゃいねぇ』とか言ったのだろう、小さく笑った。


「……なぁ、博士。スプリングフィールドを抜け出すとき以外で、アタシもダンバーに会った事ってあったのかな?」

「いや、ガラス越しにモニターすることはあったが、ダンバーがスプリングフィールドの子供達に直接会った事は無かった……ワシは何度か、お前さんとも話をしたんじゃがな」

「とは言っても、外見が変わった、なんて次元の話じゃないだろ?」

「うむ、その通り……まぁ、ともかく、ワシは研究、スコットビルが商業、ダンバーが軍部という役割分担がなされておったからの。昼行灯のワシは、ほとんど研究所にこもりっきりじゃったから、ダンバーの人となりについてはネッド、お前さんのほうがよく分かっておるはずじゃが……そうじゃな、恐らくお前さんたちが知らず、ワシだけが知っているパイク・ダンバーの情報は二つある。一つは、ダンバーとスコットビルは大学時代からの友人であったこと。もう一つ、ダンバーは一度結婚しているということじゃ」

「……それは、初耳だったな。ヴァン、知ってたか?」

「私も、この前博士に聞かされて初めて知った……お前が寝ているときにな」

「そっか……んで? 一度結婚して立って言い方からすると、離婚でもしたのか? まぁ、あの朴念仁だから、愛想を尽かされちまったってのは、考えられるかもしれないが……」


 青年は言葉とは裏腹に、まったく別のことを考えていた。むしろ、離婚されたのだったら良かっただろう、あのなんでも背負い込んでしまう男には、まだそちらの方がダメージも少なくてすんだだろうから。

 そして、青年の予想通り、ブラウン博士はポワカの膝の上で首を横に振った。


「……アナもそうじゃったが、ダンバーの伴侶はより体が弱かったのじゃろうな。出産前に、子供と一緒に帰らぬ人になってしまったらしい」


 青年はそれを聞いて、ダンバーが子供に拘っていた理由が、少しだけ垣間見えた気がした。本来だったら愛情を向けるべき自分の子供を失ってしまったわけで――だからこそ、彼の深い情は、子供を泣かせないことへと向かっていったのかもしれない。


「少し話が急すぎたな……ダンバー、パイク・ダンバーは北部の地方出身だが、家柄は下級名士の次男で、イーストシティの大学を卒業……在学中に、スコットビルとは知り合ったらしい。卒業後は一度地元に戻り、親の勧められるがままに結婚したようじゃ」

「うん? ダンバーは、好きでもない人と結婚したって事か?」


 世情というか、常識に疎いネイにとっては、政略結婚というものは考えられなかったのかもしれない。純粋に青年の横で疑問を浮かべる少女に対して、運転が気に入ったらしいヴァンが、ハンドルに手を当てたまま応える。


「ある程度の家柄であれば、結婚相手にも相応の格が必要になる……互いの血族がより磐石になるようにな」

「はぁ……好きでもないヤツと無理やり一緒になるなんて、考えられないけどなぁ」

「そうならぬよう、名家の子女はしっかりと教育されるものなのだ。会ってからでも、しっかりと情が沸くようにな」

「それは、お前ら男の理論。むしろ女の方は、籠の中の鳥で、一生懸命歌い方を覚えた挙句、どこの馬の骨とも分からない男と結婚させられるなんて、イヤなんじゃないのかなぁ」


 少女は誰に言うわけでなく、両腕を組んで一人考え込んでいた。しかし、話の腰を折ってしまったことに気づいたのだろう、博士に一言あやまり、続きを施した。


「うむ、ネイ、お前さんの言うことも一理ある。しかし、ダンバーに関しては、その心配は杞憂じゃった……情の深い男じゃ、出会ってからでも愛は育める」

「……そっか。後から好きにあるだって、あるもんな。でも、それじゃあ……」


 妻とまだ見ぬ子を同時に失ったダンバーの悲しみは、どれほどのものであったか――悲しんだ彼自体は想像に難くないが、その深さを計り知ることは青年にもできなかった。


「うむ……それがきっかけか、ダンバーは家を捨て、大陸中を放浪したらしい。そこで、剣の師匠に出会ったと聞いておる。えぇっと、なんという名前じゃったか、確か……うぅむ、歳かのう、思い出せん……東洋人の女性というのまでは覚えておるのじゃが……」


 機械の体で歳とか物忘れとかあるのか、青年はそこに何故だか妙に感心してしまったのだが、唸っている博士をよそに、少女が再び天からの声を聞き、口を開いた。


「……ミフネ、シノ・ミフネ?」

「そう、そんな名前じゃった! しかし、ネイ、お前さんどこでその名を……」

「ジーンの剣の師匠なんだってさ。でも、ジーンが修行したときも外見メッチャ若かったらしいから、今ジーンがあっちでメッチャ驚いてる」


 若き日のダンバーが師事を受けたとなれば、そのミフネという女はダンバーが二十台のうちにも三十台、低く見積もっても同世代だったはず。その後ジーンが師事を受けるとなるとその間に二十年くらいの間があるので、その女性は最低でも現在五十代、であるはず。


「……ちなみに、下手すれば十代に見えたらしいぞ?」

「うへぇ……オリエンタルマジックってやつか」


 少女の呟きに対して、青年は適当に相槌を返した。とはいっても、自分が使っている功夫とやらも東洋伝来のものなので、東洋って実は恐ろしいところなのかも知れない、青年はそんな風に思った。


「……そういや師匠、東洋のことに結構詳しかったな。それが原因か」


 青年の言葉に、ヴァンが小さく噴出していた。そう言えば、二人してサムライだのニンジャだのの話を師匠から真剣になって聞いたものだった。


「……話を戻して良いかの?」

「あ、あぁ、すまん博士。よろしく頼むよ」

「うむ、どこまで話したか……そうじゃな、ミフネの元で剣の修行をしたとことまでか……それで、修行の旅から帰ってきた後は、しばらくはスコットビルと共に行動をしていたそうじゃ。スコットビルが資本家として力を付けていく過程で、彼らと接触し……と、こんなところじゃな」


 そこまでで青年が頭の中で話を整理していると、少しして博士がぽつり、と独り言のようにこぼした。


「……ちなみに、ダンバーは牧師のような男というのが、ワシの所感じゃな」

「あぁ、なんだか説教くさいもんな」

「いや、そういう意味ではない……言い方を間違えたな、どこか浮世離れしているというか、厭世的とまでは言わないものの、世捨て人というか……じゃが、真に世の中に興味が無いわけではない。どこか達観しているが、どうにも現世を捨てきれない、そんな倦怠感というかやるせなさというか、そういうものを感じる男じゃったな」


 博士がそこまで話したとき、ちょうど雪の丘を車が越え、遠景に街並みが姿を現した。拓けた銀世界、周りを山に囲まれて、しかし中央に巨大な湖が横たわっている――目的地であるロシワナ湖、そしてカウンティマウントの街までもう少しのところまでたどり着いた。

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