第159話 師匠?11

その後、ログインすると、2人はまだ来てはいなかった。まあ、2人ともステータスを変えると言っていたから、すぐに来れないことは知っていた。


なので僕は、これからの店のことを考えることにした。


というもの、いろんな人から、あずさがかわいそうだと言われるからだ。僕もそのことに関してはその通りだと感じているから、どうにかあずさの負担を減らさないかと考えていた。


とはいえ、やれることは人員を増やすことくらいしか思いつかなった。


しかし、これについて僕はあまり増やしたくないとも思っていた。下手な人を連れてきてしまってはあずさの負担を増やしてしまうだけだ。それこそ、本末転倒というものだ。


それに、そもそも人を増やせそうにないというのも事実なのだ。最初、クロエさんが信頼できる人で連れてきたのがあずさだけだったからだ。そのため、増やすとなると、見つけるのは大変そうだと思った。


もう、クロエさんにでも頼むか?


いや、でもかなり迷惑をかけてるし、これ以上迷惑をかけるのも申し訳ないから、頼み辛い。


僕は、自室で唸りながら、ずっとそのことを考えていた。


しばらく考えていたが、良いアイデアは出てこなかった。


なので、気分転換も兼ねて、僕は日課になったポーションを売りに行くことにした。もしかしたら、何か良いアイデアが出るかもしれない。


まあ、正直、行かないと怒られるというのもあったから、行くんですけどね。怒られないにしても、何かしらのことは言われそうだった。そのことが無ければ、僕はずっと自室で考えていたと思う。



ギルドに行くと、特に何事もなかった。行く時間も遅くなかったので、クロエさんからは特に何も言われなかった。


一応、クロエさんとの雑談で、人を増やしたいと伝えたが、難しいと返されてしまった。


結局、ギルドに行ってもあまり成果は得られなかった。得られたのは、ポーションを売ったお金だけだ。



店に帰ってきてからもずっと考えていたが、良いアイデアは出てこないうちに、2人が店に来てしまった。


なので、そのことは一旦考えることをやめ、2人のことに集中することにした。


まず、2人には、預かっておいた装備を渡した。買ったからもったいないということで、預かっておいたのだ。


2人ともステータスは、僕のおすすめするのにしていた。それとヨタは、見た目もかなり変えてきていて、最初誰かわからなくなっていた。


そのことで一悶着あったが、僕たちはフィールドに行き、モンスターを倒していた。僕は、基本的に2人のフォローをしていた。


数時間ほどやり、僕たちは街に帰ってきて、ログアウトした。2人もかなり満足しているようだったので、僕としては嬉しかった。




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