概要
それでも戦争をしますか。
初の小説形式作品です。
2020年。ある日突然始まった第三次世界大戦。何も知る事を出来ず、成す術も無く、巻き込まれて行く日本国。そして日本シネマカメラの社員松本文也。
松本は非常事態マニュアルによる圧迫個別面接の末に、軍備調整の為の戦地に赴かざる得なくなる。
日々兵站に従事する日本のほぼ全男子。
各地から集まった仲間内より得られる情報の数々は、日本全土において、中国の原爆を途方も無く食らった事。松木は生き別れになった家族に思いを馳せる
そして、中国空軍による最前線たる中国地方への容赦ない急襲。松木の所属する日本防衛軍派遣部隊は全滅の憂き目に。多分に漏れず松木も瀕死、生じて意識の底に沈む。
やがて時は巡り2085年。
原爆で荒廃した東京県大江戸市の大江戸テレビ局の公開放送「あなた
2020年。ある日突然始まった第三次世界大戦。何も知る事を出来ず、成す術も無く、巻き込まれて行く日本国。そして日本シネマカメラの社員松本文也。
松本は非常事態マニュアルによる圧迫個別面接の末に、軍備調整の為の戦地に赴かざる得なくなる。
日々兵站に従事する日本のほぼ全男子。
各地から集まった仲間内より得られる情報の数々は、日本全土において、中国の原爆を途方も無く食らった事。松木は生き別れになった家族に思いを馳せる
そして、中国空軍による最前線たる中国地方への容赦ない急襲。松木の所属する日本防衛軍派遣部隊は全滅の憂き目に。多分に漏れず松木も瀕死、生じて意識の底に沈む。
やがて時は巡り2085年。
原爆で荒廃した東京県大江戸市の大江戸テレビ局の公開放送「あなた
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!戦争の本質に触れた作品
読了しました。第三次世界大戦ifの、比較的硬派な作品として楽しませていただいたと感じています。
物語は3世代に及ぶサーガでありながら、まるで海外ドラマ「24」を彷彿とさせるテンポの良い構成。しかしながらこれも海外ドラマ「SUITS」かのように会話の応酬で物語は進行する(海外ドラマで喩えるのはとんちんかんかもしれませんが)。
句点を用いない文体は自の分を短くまとめ、必要最低限の風景描写のみを読者に与え、補完させる。また登場人物たちもそれぞれ個性的でありながら、彼らの経歴に深く触れる描写は少なく、読み手の想像力に委ねられている。
これらの特徴は一見淡泊な印象を持つが、逆に前半の主人公である松本か…続きを読む