エピローグ3『王城にて』

 それから一週間後、『ステル会戦』の関係者がクストール王城に集められた。

 傷が癒えたファーゴ。

 「報奨金をもらっても全額、父さんの手術費とベッド代で消えそうだ……」

 「あんたも苦労が絶えないわね」

 「王様に会ったら絶対、国の負担にしてもらう」

 「無理無理、今の救国の英雄はウィルダムだから、彼になんとかしてもらいなさい」

「なんでそう、マスコミは事実を捻じ曲げてまでイケメンばかりを祭り上げるかなぁ~」

 ホムンクルスたちの世話のため脚と腕にいくつも包帯を巻いているラフィ。

 ヘルハウンド3匹の代表としてアルマーニが、王城内の吹き抜けにある女神像に魅入っている。

 ニフとクスタは壁に飾られた絵画に興味があるようだ。二人並んでいても、ニフのほうが頭ひとつ分背が高い。

 「ここ、また新しい絵を買ったのね。前の絵を売却してから買ったのかしら?」

 「導師さま、これはなんと言う作品ですか?」

 「ああ、これはね……」

 メラムは天井に描かれた宗教画を見上げ、ウィルダムが来るのを待っていた。

 「ヤア! みなさん。おまたせしました」

 黒スーツの男の後ろに清掃員の姿をしたウィルダムが帽子を取って挨拶した。

 「ダサっ、救国の英雄がなんでそんな格好をしているの?」

 「やだなぁ、マスコミ対策ですよ、ラフィお嬢様」

 ウィルダムの前にいた黒服の男が口を開いた。

 「6人と1匹、フム、“七英雄”としておきますか、みなさーん! おまたせしました。これから謁見室に行きます。私についてきてください!」

 謁見室への扉が開かれた。

 ファーゴたちの新たな冒険が始まる……。


 了

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夢導決機ダークネス 詩堂炉久人 @rohisato

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今まで『ペンネーム“非公開”』でライター活動してきましたが、ホントは作家デビューして印税生活に!! アニメとゲームの原作者として燦然と輝く栄光を手にしたいだけです!!  ……というワナビの叫びなのさ。もっと見る

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