第七十三話:貴女が嫌い。
「う、うう、動かないで……っっ!!」
――――悪夢は、繰り返される。
個人の意思とは無関係に。寄せては返す波のように、それが必然であると言わんばかりに流れゆく。
その過程において、倫理、道徳、良識――――それら多くを容易く呑み込んでいく。
「う、ううっ、動いたらっ! 夕平、夕平が、どうなっても、知らないんだからぁ!!」
そしてその波はより一層の混沌を孕み、ただ流される者は翻弄され、狂気の沙汰に引きずり込もうとするのだ。
ともすれば――――今この場に、まともな感覚を有している者はいないのかもしれない。
「っ……! っ……!」
暁は、震えていた。
歯を鳴らし、膝は笑い、今にも砕けそうなほどのへっぴり腰で、カッターの刃先を夕平に押し当てている。
いつ不意にその頸動脈を切ってしまわないか分からない、そんな不慣れから来る危うさがありありと伝わる様子で、暁はそこにいた。
「あ……暁……?」
夕平は、目を剥き、信じられないとばかりに暁を見ていた。
彼は、動けなかった。
夕平の心境は今、恐怖心と疑問で満ちていた。暁が何故、自分を殺そうとしているのか理解できない。
今の暁は、間違いなく常軌を逸している。
理解できないから、怖い。
「な、何すんだよ暁! 何でこんな――――」
「うるさい!!」
悲痛な叫び声が廊下中に響いた。
必死の形相で、それこそ夕平が今までに見たことのない程に蒼ざめ、強張った顔で睨む。
そんな暁の顔と類似したものを、夕平は自分の記憶の中から見つけ、そして愕然とした。
――――それはまるで、水辺に転がって朽ちかけた木っ端のように、酷く老け込んで見えた。
――――それはまるで、飢えに苦しむ乞食のように、強い悲痛さを帯びて見えた。
普段の彼女からは想像だに出来ない、苦悩の顔。
その様を見てなお、夕平に彼女をどうこうする気概は、もう削がれてしまっていた。
「……暁ちゃん」
そして、もう一人。
そんな暁達の様子を、じっと観察していた桜季は静かに囁く。
「ねえ、暁ちゃん」
「っ……!」
名前を呼ばれた暁が、びくりと大きく肩を揺らした。
「…………」
しかし――――
そこから桜季は押し黙る。
不自然に、それ以上口を開かない。
「…………」
恐怖かそれとも対抗心からか、同じく口を閉ざし、静かに冷や汗を垂らす暁。
いや暁に関しては、立ち尽くしていた、と言ってもいい。
彼女らは今、真っ向から視線を交わし、対峙していた。
両者の距離など関係ない。
間に蔓延る緊張が、それを埋めている。
どちらも無言のまま、しばらく静寂が続き、結局根負けしたかのように暁が口を開いた。
「……相川くんを、離してください」
「離さないって言ったら?」
「そ、それは……夕平のことがどうなっても――――」
「殺すの? 殺さないの?」
冷徹なまでに直接的な物言いに、暁がはっと息を呑む。
その反応に対し、桜季は追及を止めない。
「今さら何を驚いてるの? そんな大それたことしといて……殺すのか殺さないのか、そこだけでもはっきり決めないと――――」
一度間を挟み、そして、彼女は笑った。
「――――後悔するよ?」
「――――っ!!」
瞬間、暁の背筋に寒気が駆け昇った。
一つ、理解してしまった。
桜季は、本気で忠告している。
まるで、宿題の解答でも教えているかのように。
ごく自然なことのように、上から下へ、人の命を絶つ覚悟を自分の知識として語る。
この狂気と血に満ち満ちた状況に、笑いながら参加しているのだ。
――――桜季のその美しい笑みが、墓下から這い出た髑髏のしゃがれ笑いのように見えた。
「……まあでも、確かにそれは私に有効かもね? 私は、卑怯愚劣な暁ちゃんの手から夕平くんの命を助けるために、動かない」
構図としては、人質を前に交渉する警察だろうか。
「でも――――その様子だと、暁ちゃんも同じなんじゃない?」
「…………」
「さあて、これじゃお見合いね。お互いがお互い、決め手に欠ける。なら、この落としどころは何処にあるの?」
桜季は、尋ねる。
この状況を持ち掛けたのは暁だ。
彼女は今、実はかなり優位なところにいる。夕平のを脅かしている点で、確かに暁は桜季を脅迫していた。
距離もある。今すぐ駆けたとしても、刃を横薙ぎに引っ張るだけの動作には間に合わないだろう。
それ故、桜季は彼女の言葉を待つこととなった。
「……相川くん」
「うん?」
そしてその返答は、単純明快でありながら――――だからこそ、桜季の理解を越えた。
「相川くんを、離してあげてください。その代わり――――私が、貴方の元に行きますから」
その声は柔らかく、横たわる沈黙の中に溶け入った。
この場以外の物音を端に寄せて置いたかのような静寂の後、声が上がる。
「あ……暁!? お前、何言って……!」
夕平の声を無視し、暁はなおも続けてこう話す。
「私が殺されればいいんでしょう? 私が死ねばそれでいいんでしょう? なら、私が……捕まりますから、だからお願いします! もうやめてください……!」
彼女は訴える。
その言葉の意味するところを、知った上で。
自分の命と拓二の命を天秤に掛けた、一つの結論を届けた。
「……なるほど、なるほど」
それは、自分の命という利己的な要求でも、三人の命という腰高な要求でもなく。
選んだのは、どこまでも美徳的な自己犠牲。
桜季が、口元を歪ませた笑みを浮かべていた。
「貴女は、そういう子だったわね。自己欺瞞と陶酔に浸っては、他者の同情を引いて、哀れな自分を可愛がる。……その実、貴女自身ただその弱さから背を向けているだけの癖に」
「え……?」
「自覚していないというんなら、ふふっ……なおのこと気持ち良いことよね、貴女だけは」
綴られる言葉は、刺のように突き刺す。
「だから私、貴女が嫌いよ」
最後に告げたその一言は、かなり軽々しかった。
「……いいわ。相川くんと貴女を交換するという話、応じてもいい。その方が今の私には、都合が良いもの」
「……! 本当、ですか?」
「貴女が言い出したことでしょ? そんなに信じられない?」
「あ、い、いえ……」
片や血塗れで意識の不確かな拓二、片や喉元にカッターを差し出された夕平。
ただの口約束だけでは足りない、それだけの状況に、慎重にならざるを得なかった。
「……そうね、それなら一緒に『手放し』ましょう。今から五分後に、二人で合流することにして。そうすれば取引成立、お互い円満に事が進むわ」
「合流……? どこにですか?」
「……『最初の場所』。それで分かる?」
最初……と、一瞬頭を回し、暁には思い付くものがあった。
初めに桜季に連れられた、外の開けた広場。すぐに拓二が現れ、そしてこの闘いが始まったのだ。
しばらく考え、そしてこくりと頷いてみせた。
「……分かりました」
「暁ちゃんなら、そう言うと思ったよ」
くっくと喉を鳴らした笑い声の後に、
「私と貴女の後ろ……この廊下の両端に、階段があるわ。それぞれそこから、待ち合わせのところまで向かいましょ?」
「…………」
「もっとも、別に来なくてもいいけれど。その時は……まあ、言うまでも無いよね」
そこでようやく、桜季は拓二を解放した。
どさりと、その身体が音を立ててくずおれる。今の彼に、何か動作をしようとするといった意志を感じない。
桜季はその姿を一瞥することもなく、身を翻した。
「……待っててね、夕平くん。全部、終わらせてから……ね?」
そう囁いてから、桜季は階下に姿を消した。
どこまでもご機嫌なその鼻歌が、この場を離れてからもしばらく後を引いていた。
◆◆◆
「ぐ……うぁ……」
「う……ぅ……」
通り雨の勢いは、衰えつつあった。
そこでは、一つの小さな決着が着いていた。
「く、くそァっ!!」
フードを被り、チープながらゴテゴテの派手な装飾の入った威嚇的な服装の男が、鉄パイプを降り下ろした。
「――――フッ!!」
対してその相手は、機敏な挙動でそれを回避した。
身体を翻したその反動を、彼は着実に利用する。
その次の瞬間には、男の顎にその拳が吸い込まれ、激突していた。
男の不覚を突いた、完璧なカウンターだった。
上体の捻りを使った、無駄の無い力の流れ。プロのボクサーとも見紛う、刹那の動きだった。
殴られた男は、その一撃すら知覚することはなかった。
くらり、と目の焦点を失い、背中から倒れこんでしまう。他にも同じような格好をした十人弱と同様に。
「な……んだ、こいつは……」
「ばけ……もの……」
男達は、『腐垢AZ』の連中であった。
細波が呼び出した彼らは、確かにその仕事を果たし、三人を逃がすことに成功した。拘束していた者は数の差で打ち倒した。
だが――――その時、『彼』は現れた。
ピンク色の子供用の小傘を差し、スーツ姿の恰幅の良い、剃り上げた頭が特徴の男。
そう、そのたった一人。たった一人だった。
その一人に仲間が次々と蹴散らされていく様は、もはや『腐垢AZ』が経験してきた『喧嘩』というものではなく、一種の『作業』であった。
刈る者と刈られる者の構図は、人数の違いという戦力差を以てしても当然のように逆転させていた。
圧倒的な格の違いを理解する前に、彼らは地に伏し雨に打たれる事となった。
「…………」
彼――――ジェウロは、その『片付け』を終え、息を吐いた。
後は、ここにいる人間の『後始末』をするのみである。応援を呼び、人手を用いて回収するだけのことだ。
本来、ジェウロ程の者が出張るような案件でも無かったのだが……このまま放置すると面倒だという判断の元、彼に白羽の矢が立ったというわけである。
要は、この現場の指揮の甘さ――――ベッキー達の練度が原因の尻拭いだ。
とても面白いものではない。少し前に受けた足の傷のリハビリにもならない。
これならまだ、普段の『
『……日本の夏は暑いな。実に動きにくいことだ』
そう独り言を呟くジェウロの視線の先は、『
二匹の獣を闘わせている舞台、そして謂わば、今この世で一番盛り上がっているルーレットの
――――タクジ・アイカワ。
――――そして、サキ・チヨカワ。
ジェウロは、程度の差こそあれ、この目で二人を見ている。その両者の力具合を、おそらくは誰よりも正確に見抜いていた。
そして、これはもはや性なのだろう。
考えてしまう。
もし、自分があの場にいたら――――と。
より正確には、サキ・チヨカワと対峙していたら、自分は勝てただろうか、と。
つい、と掛けていたサングラスに無意識に手が触れた。
例えば拓二とは、以前ビルの地下で闘ったことがある。
あれはスパイをしていた自分が、比較的安全に拓二を逃がすようにする道案内であったわけだが、あの時点では、自分に負けの目はなかった。
伸び代はある。現にあの後拓二は、ネブリナでも有数の暗器の達人であるグレイシーを倒し、そしてそれから数か月経った今はあの時以上に、反応は飛躍的に上昇しているようだった。
今やれば、もっと手こずる。そう感じさせる力を、今の拓二は持っている。
しかし――――それでは、もしあの地下で、拓二ではなく桜季と対峙していたら?
マクシミリアンが呼び寄せたのが、拓二ではなく桜季であったならば、どうなっていたか。
自分が手加減をもってして桜季と相対していれば、どうなっていたか。それをシミュレートする。
答えは一言、『うっかり殺されていたかもしれない』であった。
まだ若かった時分に見た、『予言の目』。それと酷似した力を受けきれなかったかもしれない。
それだけ、あれは脅威だ。
桜季の不相応な能力のタネは、その先天的な目の良さと、その視覚情報を処理するだけの人間離れした脳の働きによるもの。
ジェウロの知るもう一人の目は、元からの並々ならぬ才能に加えて、生涯をかけた戦闘訓練を、弛まず、まるで積木のように一つも間違えることなくうず高く積み上げた結晶だ。
普通届かない領域に、最初から秀でた人間がさらに努力と訓練でその不足を補って作り上げたものを、神に選ばれたか悪魔に見初められたか、あの少女は容易く手に取っていた。
いっそ笑いたくもなる。この世のあらゆる格闘家が、傭兵が、軍人が、いやさ、世界中誰もが垂涎の的とするであろう
直接見た時でさえ、信じられないと我が目を疑った。
これ程までの素質が、どうして今までこんなところで埋もれていたのか分からない。
ただ今ジェウロが分かるのは、サキ・チヨカワという出目は、傍から見ればこの上なく魅力的であろうということだ。
『そのはずなのだが、な……』
『――――何が「そのはず」なのだ?』
その時、突如としてジェウロに声が掛けられた。
それも、日本語でなく英語で――――自分を知った上での言語で。
すぐさま、その方向へと目を向けた。
そして――――驚愕することになる。
『――――グーバ博士……!?』
視線の先には、男がいた。
針金のように細長い身体と、比べて余る程大きな白衣。そして括られた長い白髪は、激しく傷み、セメントで固めたかのように伸びきったままで、髪の質感を感じさせない。まるで一本に束ねた白い触手のようだ。
両目は瞼を削いだかのようにギョロリと大きく、特徴的なのは極限にまで痩せこけた頬と異常に薄い唇。
肌も病的なまでに蒼白く、場所が悪ければのっぺらぼうと見紛うかもしれない。
人としての出で立ちを忘れたかのような、異質な格好の男。
ジェウロは、その男を知っていた。
グーバ=ウェルシュ。
ネブリナ家お抱えの医者であり、マクシミリアンと血の掟を交わした四人の内の一人。
そして――――かつてのエレンの元主治医でもあった。
◆◆◆
「相川、くん……」
音の無くなった廊下。
暁は、拓二に声を落とす。
「ごめんね、ほんとにごめん……こんなことに、なるなんて……」
ボロボロだった。抑えきれない程の血が、腕を伝い、臭いを撒き散らしている。
血みどろで、傷だらけで……見るのも痛々しい姿で、壁を背に項垂れている。
浅い息で、必死に身体が痛みを逃がし、苦しみを耐え忍んでいる。
「…………」
暁は、本来ここにいるべきではなかった。
初めに夕平の声が聞こえた時、外に出ないように拓二からは言われていた。
それはひとえに、暁を守るために。
比較的隠れるのに長けた理科準備室を用意していたのは、こういう時の保険だったのだろう。
拓二がいなければ、助けられなければ、おそらくは――――
「……夕平……お願い、相川くんを連れてここから逃げて。ここ、圏外らしいけど、外に出たら救急車も呼べると思うし……」
「暁……!?」
恐怖はある。
逃げ出したいと頭の隅から警鐘を鳴らしている。
そんな一抹の感情を、押しのけようと必死な様子が、夕平からでも見て取れた。
「私は……先輩に会わなきゃ。もう一度だけ……」
「で、でもよ! そんなことしたら、お前、死――――……!!」
と、それ以上は、とばかりに暁が指を口に当て、静かに首を横に振った。
「大丈夫、きっと私は死なないよ。それに……こんな時に馬鹿なこと言ってるかもしれないけど……まだ先輩のこと、信じたいんだ」
言葉とは裏腹に、その笑い方は普段よりもずっと重々しく、哀愁を漂わせているように聞こえた。
それを見た夕平は、堪らなくなる。
何か言い知れないもので胸が詰まり、ぐっと心臓が圧縮されたような、そんな心地に。
「だ……駄目だ! そんなら俺が行く! 千夜川先輩の狙いは俺だろ!? なら俺が行って、話付けてくる!!」
「…………」
「俺がここまで来たのは、そのためで……! それにっ、いのりちゃんにも、無理言ってさあ……!」
「……ありがとう、夕平」
……死なせたくない。
このまま別れなんて、嫌だ。
そんな、泣きそうな笑い顔が最後なんて、嫌だ。
「っ――――だからっ!! そんな風に笑うなっつってんだろ!?」
夕平は叫ぶ。
愚直に、どこまでも愚直に、自分の気持ちを叫んだ。
「…………」
暁は、驚いたような顔をしてから、小さく噴き出したように笑った。
そして、音も無く向き直る。その手には、何かが握られていて、
「ありがとう」
それが何なのか、夕平にはその胸元に突きつけられる寸前まで気付けなかった。
噴出音が耳に届いた瞬間、目元を熱い痒疹が襲った。
「っ!? ぐあっ……!」
スプレーの飛沫が、その目を覆い塞がせる。
「おまっ、目、目ぇ!!」
慌てて仰け反り、浴びて呻く夕平に声だけが届く。
「ごめん、じゃあ……行ってくるね」
申し訳なさげな声が、どんどん遠ざかっていく。
はっとした。
その言葉の意味を、行動を、分からない夕平ではなかった。
「……そうだ。さっき、カッターで夕平に危ないことして……」
目を開けられないまま、懸命にあちこちに顔を向け、あてもなく手を彷徨わせた。
だが視界は、その姿を映さない。その手は、彼女の体温に触れられない。
「ううん。何でもない。……じゃあね」
今の彼女に――――いや『彼女ら』に、届くものは何も無かった。
「やっ――――やめろおおお!!」
その叫びに答える相手は、今度こそ、この場にいなくなった。
その場に残ってしまったのだと、はっきり分かった。『残されてしまった』のだと、周囲の空気が冷え冷えと責める。
「……っそ、ぐ、っそぉ……!」
これほど、自分が情けないと思ったことは無かった。
これほど、自分が滑稽だと思ったことは無かった。
……もう、全てが終わった。
希望は何の甲斐も無く塗り潰され、絶望が全てを包んだ。
そのように、思えた。
「……?」
それは、偶然だったろうか。
それとも、場の静寂と視界の遮断に、その耳が一時的に良く働いたのか。
何にせよ、夕平は『それ』を聞き逃さなかった。
ほんの小さな音だった。
機械音のような、羽虫のように鼓膜をくすぐるような。そんな小さな、音――――……。
「ぐっ……」
やっと目を開けられるようになった夕平が、音源を探して視線を散らかす。
廊下の床、消火器、教室のドアや窓枠……
様々見ても、なかなかそれと言うものが無い。
気のせいかと思われたその時、ふと妙な物が視界に入った。
音を辿れば、その出所は拓二にあった。
拓二の身体、というよりその顔付近もっと言えば左の耳朶から、小さな黒いイヤホンのようなものが見えた。
そこから、何かノイズが発せられているようだった。
「何だ、これ……?」
一見、片耳タイプの補聴器のように見えるが、当然拓二はこんなもの今まで付けていない。
ならこれは、と手に取って耳に押し当ててみた。
そして、そんな謎めいた端末から、思いもしない声が届いた。
『――――桧作先輩、聞こえていますか!? 聞こえてたら、どうか返事してください!』
――――ここに役者は揃い、今、全てが繋がった。
切羽詰まった様子がありありと伝わる祈の声が、そこから聞こえた。
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