第163話 朝

「……」

「……」

「……」

「……ぅ」

「……ぅ」

「……くぅ」

「……くぅ」

「…くぅ」

「…くぅ」

「くぅ」

「くぅ」

「くぅ」

「くぅ!」

「くぅ!」

「くぅ!」

「くぅ!!」

「くぅ!!!」

 朝がきたらしい。猫が枕元で鳴いている。わたしが時計を確認すると、午前五時。まあ許容範囲内だ。しかし眠い。わたしはまだ起きずにベッドの中でもぞもぞしていた。そんなとき、


「くぅ!!!!!」


 猫の鳴き声が響いた。

 わたしは頭だけ動かし「ごはん食べるの?」と聞いた。猫は「くぅ~」と悲しげな声を出した。こうなっては起きずにはいられない。わたしは起き上がりキッチンへ向かった。猫は早足でついてくる。そして猫にごはんをあげるとわたしは猫のトイレ掃除を始めた。

 猫中心生活の朝の出来事である。




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