第157話 夜中の……

 わたしは、夜中に目が覚めた。トイレに行きたかったのだ。わたしは起き上がり、ベッドの端に座った。すると猫が起き出してわたしの膝に乗ってきた。わたしが猫を撫でてあげると猫はわたしの膝で寛ぎだした。いやいやいや、トイレに行きたいんだけど。わたしは猫をベッドに降ろしてトイレへ行った。そしてわたしがベッドに戻ってくると、猫はベッドにいなかった。まあ、そのうち戻ってくるだろうと、わたしはベッドに横になった。

 しばらくして、わたしは喉が渇いてきた。わたしは水を飲むために今度はキッチンへ向かった。そして、シンクのすぐ上にある小さな蛍光灯を点けた。するとそこには、電気ポットの上に乗った猫がいた。


「ぎゃあ!」


 わたしは驚いて悲鳴をあげてしまった。しかし猫は動じない。

 どうやらわたしが電気ポットを点けっぱなしにしていたようだ。だが温かい白湯が飲めるのはありがたい。わたしは猫を床に降ろし、電気ポットからコップにお湯を注いだ。そして電気ポットの電源を切る。

 わたしがそのまま白湯を飲んでいると、猫が電気ポットの側まで上ってきた。電気ポットの上に乗るのを諦めていないらしい。

 だが電気ポットの電源は消したし、お湯もほとんど入っていない。危険性はないだろう。わたしは電気を消してベッドへ向かった。


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