第152話 トイレ掃除

 猫がトイレの前でトイレをじっと見ている。わたしははっとした。今朝トイレ掃除をしたっけ?わたしがトイレを見るとこんもりトイレ砂が山のようになっている。これは「小」をした後だ。わたしは猫に向かって、


「これ今した?それとも昨日?」


 と聞いた。しかし当然猫は答えない。相変わらずトイレを眺めている。わたしはごみ袋を持ち、トイレの汚物を片付けた。しっかり固まっているところを見ると昨日したものらしい。わたしはまた猫に向かって、


「ごめん、掃除したから入っていいよ」


 と言った。猫はトイレの匂いを嗅ぎ、満足そうにトイレに入っていった。やはり猫は綺麗好きだ。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る