第77話 耳そうじ
ウチの子(猫)は病気で、右目から涙が流れ続ける。そして耳もまた目と繋がっているのだろう。右の耳は黒く汚れている。猫も痒いらしく、後ろ足で掻いていることが多い。
病院の先生に相談したところ、綿棒で耳の奥の汚れを取ってあげて、とのこと。綿棒につけるイヤークリーナーを病院で購入して帰宅する。早速やってみようと思い、猫を捕まえる。イヤークリーナーをつけた綿棒を、耳の奥におそるおそる突っ込もうとする。しかし、猫は耳を後ろに伏せてしまった。
やり辛い。
それでもわたしは無理矢理綿棒を耳に突っ込む。取れた。綿棒は真っ黒だ。これで少しは痒さも軽減されるだろう。わたしはほっとした。しかしそれで終わりではなかった。すぐに耳は黒く汚れてしまう。これでは頻繁に耳そうじをしなければ。
わたしはイヤークリーナーを手に取る。すると猫はよほど嫌だったのだろう。目を半眼にして逃げていった。
今後耳そうじをする時には、まず猫を捕まえなければならないだろう。
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