第60話 ブラッシング
猫には、夏毛と冬毛がある。季節に合わせて体温調節をするためだ。毛が生え変わる時には毛が抜ける。それで必要なのがブラッシングだ。
ウチの子(猫)は、基本的に体に触られることが嫌いだ。唯一喜ぶのは頭の上だ。普通は喉だと思うが、喉を撫でようとすると噛まれる。
そんな猫のブラッシングは大変だ。わたしに近寄ってきたところを捕まえて背中をブラッシングする。すると猫は体を低くして逃げる。それの繰り返しだ。ときにはブラッシングを二~三回しただけで噛まれる。だが毛が生え変わる時は、大量の毛が抜けるのだ。それを全てセルフ毛繕いで毛を飲み込んでいては猫の体にも悪い。
だからわたしは噛まれてもブラッシングをする。そして、ブラッシング用の道具を常にテーブルの上に置いて、猫を待ち構えている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます