第51話 健康診断(後編・猫視点)

 あぁ、ようやく病院が終わったわ。

 あたしは猫。無理矢理病院へ連れていかれたのよ!ひどいと思わない?あたしはイヤだったのに!

 あたしは、別に病気でもないのに病院へ連れていかれたのよ。病院の先生っていうの?知らない人に体を触られたのよ!ひどいでしょ?

 ウチの人も、あたしになにか言ってくれればイイのに。ごはんであたしを釣るなんて!姑息だわ。ごはんをキャリーバッグに入れられて、つい入っちゃったじゃない。そうしたらいきなり病院よ!

 でももっとひどいのは、ウチの人があたしのことを肥満だと思っていたのよ。デリケートなお腹を触られたじゃない!けど、そのおかげで肥満じゃないことがわかったの。このスリムなあたしにひどい疑いだったわ。

 これでウチの人もあたしのごはんを減らそうなんて考えないわね。これからは、きっとごはんが食べ放題だわ。楽しみね♪

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る