第6話/2
「それで坊や、まずは名前から教えておくれ。アタシの名前はもう、知ってるね。セシリア“ウィッチ”=デュンゼ。といってもウィッチっていうのは
セシリア“ウィッチ”=デュンゼ……セシリアは紅茶を一口飲んでから、少年の名前を問い、告げた。
少年は自分の髪と同じ色をした液体の入ったカップを暫く眺め、それから口を開く。
「……リチャード・ジノリ」
「――なんだって?」
セシリアは僅かに眉を寄せ、睨むように少年を見た。
その間に、少年はカップを持ち上げ、一口。どうにも掴めない、印象。
印象と言えば僅かな違和感がある。紅茶の飲み方がまさにそれだ。どう見てもストリートでペットボトルのコーラを飲んでるのが似合いの年、そして格好なのに、客と認めたのはセシリアにとって今しがたの事。
それまではいつ撃たれたって、悪いのはこの少年の側だというのに、まるで紅茶を飲む姿に乱れが見られない。……犯罪者であり、荒くれ者を纏めるボスであり、【魔女】であるセシリア自身には、そういうきちんとした作法はないが……『これが紅茶を飲む時の手本だ』とイギリス人貴族にでもこの少年を示されたら、すんなり頷いてしまうような――不自然な自然さだ。
――この子、ちゃんとした格好をさせたら、それだけで絵画にする価値があるんじゃないのか。
そんな、少年が名前を言って、セシリアが聞き返した直後から始まる思考の時間は一秒ほど。
カップと一緒に、間を置いて、少年は続けた。
「でしょ? このカップ。……良かった、紅茶で。良いカップを出してくれたのに、イタリアブランドよろしく、深いローストのコーヒーが出てきたらどうしようかと思った」
少しだけ少年の口に、淡い笑みが浮かぶ。釣られて……いや、自然とセシリアも微笑んだ。
「そりゃあ良かった。アタシもコーヒーより紅茶が好きでね。ウチの連中ときたら、カップなんてどれでも同じ。それより弾の種類を増やしましょうってな馬鹿どもさ。……なぁ坊や、無作法かもしんないけど、もう一度訊くよ。名前を教えておくれ。アンタを、名前で呼びたいんだ」
テーブルに肘を立て、手の上に顎を乗せ、セシリアは言う。
払いの良い客かはわからない。寧ろ格好だけを見た、色眼鏡で判断するのなら、そんなに稼げる客ではないのだろう。
それでも、彼女にとっては上客だった。たとえ双方が犯罪者であっても、気と趣味の合う人間には気前良くなってしまうものだから。
「ごめん、ミス・デュンゼ」
「セシリアと呼びな、そう言ったろ?」
「……セシリア。僕はあなたに呼んでもらう名前は、昔になくしてしまった。それは別に悲しくもないんだけどね。坊やって呼ばれても構わない。実際に、仲間の一人は似たように呼ぶから」
少年はもう一度カップを口につける。
そのカップが置かれるのを待ってから、セシリアは言った。
紅茶の作法はわからないけれど、きっとこの少年との会話の作法は、これが正解だと思うから。
「じゃあ、他の仲間はアンタのことを何て?」
「……カカシ」
「カカシ? そりゃあ随分なアダ名だね――」
そう言ってから、セシリアは少年――カカシの、カカシと呼ばれる理由に当たりがついた。
右足に靴がないのは、途中で落としたのではなく――
「うん、まぁ。そういうこと。別に嫌いな呼ばれ方じゃないよ。今の僕には、それが丁度良い名前だと、思ってるから」
「それじゃあ、カカシ。アンタの名前ってヤツも、その足と一緒にどこかに落としてきたのかい」
「察しが良いね、セシリアは。……でもどうして? クライアントから訊き出すのは、まず目的か、欲しい物だと思ったけれど」
カカシは紅茶のカップを持たず、セシリアに顔を向けた。
「単純なルールさ、アタシの中でね。名前が一番。次が欲しい物で、目的なんかは訊かないよ」
微笑み混じりに答えるセシリアに、カカシは「そう」と返すだけだった。
彼女も紅茶を飲んでから、続ける。
一番目は訊いた。だから次は欲しい物で、目的なんかは訊かない。
――彼女が【ミリオンダラー】の二番、【鉄と火薬の魔女】と呼ばれる現在まで変わらなかったルール。
――それがこの瞬間に、変わってしまうと、思ってもいなかった。
「それでカカシ。アンタが欲しい物はなんだい。【ミリオンダラー】の名に懸けて、すぐさま渡してあげるからさ」
「欲しい物はふたつ」
「ふん? ああ、最初に言っておくけれど。マーケットで買えるような物はマーケットで買いなよ、カカシ」
茶目っ気たっぷりにセシリアは笑う。
少年は息を吸って、吐く。瞳を閉じて、置いた時間はきっかり三秒。顔を上げて、
「この島と、あなたの座っている、その【椅子】が欲しい」
口を笑みの形にしたまま、魔女の目が細まった。
「――それは、どうしてだい?」
そして、ルールに無い三つ目の質問。目的を思わず、訊いてしまっていた。
次第に家屋の周りが慌しくなって来ている。
迎撃用の機関銃が、だだだだだだだ、とけたたましく作動している――敵襲。ルールを破ってしまったのが人生初なら、迎撃をする、という行為は果たして最後に、いつやっただろう。
カカシの答えを待つ間、セシリアはそんな事を考えていて――
「姐さん! 敵襲です! でけぇヘリが……だぁ! なんつーかその! 馬鹿にしないでくださいよ!? い、家を吊るして飛んで来てます!」
ドアを開くなりそんな素っ頓狂な報告をする部下に、彼女は大きな声で言った。
「うっせぇ馬鹿野郎! 今良いところなんだ、そんくらい自分らで何とかしな! いつも自慢してるその下品な自称マグナムはレプリカか何かか、あぁ!?」
そうして部下を追い払い、セシリアは紅茶を飲み干す。
「アンタの差し金かい、カカシ。そういや、どうやって来たんだい、ここにさ。何より不思議なのは、どうやってここを突き止めたのか、だね」
訊きながらセシリアはテーブルの隅に追いやった紙束を見る。
積み重なった受注の数々。パソコンはあっても、データは全て、紙に残してあった。
最も信用のできる記憶媒体は、紙である。それがセシリアの自論だったから。
「大方【人魚姫】共の仕業かねぇ……ことネットの海に限ってなら、アイツらに出来ないことは無いって噂だし」
セシリアの言う【人魚姫】こそ、彼女と同じ八組の世界級犯罪者、【ミリオンダラー】の四番。
【人魚姫】DIVER-DIVA。その素性、人数は不明だが……少なくとも五人以上と言われている。彼らが起こしたと断定できるネット上の大事件は五つあって、それら五つは、殆どのタイムラグなしに、まったく違う手段で行われたからだ。国防級のプロテクトを、廃屋を食い荒らすシロアリのように獰猛に破った。そんな芸当を個人ではできるわけがない。ゆえに、最低五人の天才ハッカー集団と、まことしやかに囁かれる存在である。
なるほど、それならば自分たちの所在が割られても仕方ないだろうと、そんな気持ちで訊いていた。
けれどカカシの、順番に回答していったものは、酷く味気なかった。
「ううん。僕らは【人魚姫】と関係は持ってないよ、セシリア。この場所を売ってくれたのは、凄くアナログなタイプの情報屋。それから、僕は自分の飛行機でここに来たんだ。名前はレイチェル。入り江に停めたところで、あなたの仲間に捕まったんだけどね。……その時には、仲間に連絡をし終わってたよ。うん、そうだ。さっき出て行った人の言ったことが確かなら、今来ている敵襲っていうのはまず間違いなく、僕の仲間だね」
質問と逆の順番で答えて、カカシはもう一度、カップを口につける。
やはり、カップが置かれるのを待ってから、セシリアはもう一度、同じ質問をした。
「なるほどね。でもカカシ、アンタはまだ、アタシの最初の質問に答えていないよ。この島と、アタシが座ってる椅子……つまり【ミリオンダラーの二番目】が欲しいってことだろう。……カカシ、どうしてだい?」
その質問に、カカシは……初めて出会った時と同じ。何かを諦めているような、そんな落ち着き払った態度で、当然のように答えた。
「マーケットで売っていないから」
そうして、カップを口につけた。
「――ク」
彼女は出逢った時と同じようにもう一度、噛み殺すように唸って。
「く、く……あはははは! ――アンタ、面白いね。ウチの子にならないかい?」
「同じような誘いは八年前に受けたんだ。その時の台詞の方が、もっとスパイスが利いていたよ」
「へぇ? ますます面白い。……なんて言われたんだい」
「……“頑張ってぼくを殺しにおいで。その代わり、ぼくの家族は手ごわいよ。”」
カカシは紅茶を飲み干して、ジノリのカップを置いた。
セシリアはまた、笑った。
「そうかいそうかい! ねぇカカシ、そのカップは気に入ったかい?」
席を立ち、セシリアは首を傾げて問う。
外は機関銃の銃声が鳴り止まない。とてもそんな渦中では、不似合いな……気取った仕草だった。【ミリオンダラー】と呼ばれる連中は皆、こうなのだろう。
犯す罪の大きさよりも、こんな……真っ当な人間から見れば、壊れた在り方。それが何よりの資質だった。買い物の最中、自分のいる店にロケットランチャーをぶち込まれても、服装の乱れをまず気にするような、そんなライフスタイル。
事実、自らを【強盗】と名乗り、武器より何より、自分のポジションとアジトそのものを奪いに来た少年に、魔女と呼ばれた女は好意を抱いていて。
少年の方も、仲間の一人に似た豪胆さを持った、自分よりも背の高い女性のことが、嫌いではなかった。
「そうだね、うん……僕は好きだよ、この柄も。紅茶、ご馳走様」
言って、カカシも席を立つ。二人並んで、部屋を出た。
家のある浜辺から空を見上げると、成る程。追い返したセシリアの部下が言ったことは間違いではなかったとわかる。
家に大きな影を落として、弾丸の届かないギリギリの高度を保って、大きな輸送用ヘリコプターが、報告そのまま、一軒の家を吊るしていた。外壁の色は白。レンガ模様の煙突があるのは、暖炉がロビーに設置されているからだろう。
一方で迎撃用機関銃が次々に照準を変えている……狙いきれない。
銃弾の雨の中を踊るように、光の粒を撒き散らしながら……空で少女が踊っていた。
真っ赤なワンピースをはためかせ、飴色の髪を風になびかせながら。
それを見ながら、セシリアは隣のカカシに問う。
「なぁ坊や、お仲間の名前は?」
「いま、ヘリを操縦してるのが、スズ。機関銃に対抗して撃ってるのがレオで、それと――」
「あーっ! カカシ! 誰よその女ぁーッ!」
空中で踊りながら、目ざとくふたりを見つけた少女が騒ぐ。銃声にも負けない、大きな声だった。
カカシは呆気に取られた。セシリアはクツクツと笑った。
そうしてセシリアは、ポケットから無線を取り出し、大声で命令する。
「やめな、お前たち! 今から面白いもんが見れるよ! ……そうだね? カカシ」
突然の停止命令に、僅かにどよめきが起こるが……数秒の間に機関銃の迎撃は終わった。
「カカシの馬鹿ッ! ばかばかばか! ちょっと一人にしたらもうこれ!?」
銃声が止んだ分だけ、少女の声は良く届く。
カカシは口の前に両手を当てて、できる限りの声で言った。
「いいから、続き!」
頬を膨らませた少女の顔が、果たして見えただろうか。
「ばーかっ!」と少女は殺意剥き出しの目で二人の傍に急降下――そして跳ね上がるように急上昇……大量の光の粒が舞い――
すぱん、と気味の良い音を立てて、ヘリと家を繋ぐロープを、FPボードのエッジで切り裂いた。
突然の負荷消失にヘリががくん、と体勢を崩し、新築の家が、魔女の住処に落下する。
家屋を一個まるごと押し潰す家屋。轟音と振動と、大量の砂と風が浜を蹂躙した。
カカシがよろめく。砂つぶてが散弾のように向かう中、セシリアは、セシリア“ウィッチ”=デュンゼは、その名のとおり、魔女のように黒いコートをひるがえして、猛牛の突進をかわすマタドールのように、砂を払った。楽しそうに笑いながら、少年の遮られた言葉の続きを紡ぐ。
「
「わぷ。……うん、正解」
コートが払われて、カカシは瞬きを三回。それから頷いた。
「成る程ねぇ」
セシリアは満足そうに頷くと、舞い上がった暴風を乗りこなして、こちらに猛スピードで空中から突貫してくる少女――ドロシーに笑いかける。
「魔女は家に潰される、か。あははははっ! いいよ、いいよ! アンタたちの始まりには確かに成る程、打ってつけでこの上なくらしいアピールじゃあないか!」
「カっカっシっから離れろ、この馬鹿ー!」
二人を文字通り引き裂くような突進に、「じゃあ」と、あっさり魔女は距離を開けた。
ずしゃあーー。
空に撒く妖精の粉の変わりに、金色の砂をあたりにばら撒きながら、ドロシーは砂浜を滑っていく。そして転がる。
「くれてやるよ、この場所も! ミリオンダラーの二番目も! あぁ、こんなに楽しいのは久しぶりだよ! あはははははっ!」
髪を掻き上げてセシリアは笑う。
「……いいの?」
隣でカカシが見上げる。単純に疑問を浮かべた表情に、魔女は微笑み。
「あぁ、言ったろ? 【ミリオンダラー】の名に懸けて、すぐさま渡してあげるからって。まさか【二番】としての商売の最後が今日で、最後の売り物が、アジトと自分の椅子だとは思わなかったけどね」
涼しげに語る顔に、後悔の色は見られない。
ドロシーは二人から十メートルは離れたところで立ち上がり、砂を払って頬を膨らませる。
「ちょっとアンタ、聞いてン――」
そして動きも言葉も固まった。
魔女が少年の唇を奪っているところだった。
「代金はこれでサービスしとくよ、坊や。十年後が楽しみだ、あははははははっ!」
魔女は笑った。カカシは止まっていた。
「ちょッ……わぁぁぁ! 殺すッ! 殺すッ! 何やってんのよアンタぁぁぁ!」
ドロシーの声が木霊した。
――そうして【ミリオンダラー】の二番【鉄と火薬の魔女】は、物語のように竜巻に乗って、家と共にやってきた少女に潰され、その姿を消した。
これが有名な童話の通りなら、世界はひとつ、平和に近づいたことだろう。魔女を退けた彼らが賞金稼ぎなら、五色のうち、ひとつに名を連ねたかもしれない。
けれど彼らは自らを【強盗OZ】と名乗り、自分たちで空けた空席に座ってしまった。
OZと名乗る四人組の強盗が二番に入った、その一年後。残る八番の空席に、最後の犯罪者が座った。ひとつの例外をおいては、ミリオンダラー発生以来、二度目の満席となる。
一番。【吸血鬼の空席】
二番。【大強盗】OZ。
三番。【ザ・ゴッドファーザー】アーサー=アルフォートファミリー。
四番。【人魚姫】DIVER-DIVA。
五番。【パレード・ハーメルン】ルナ。
六番。【役者】アクター。
七番。【賞金稼ぎ】ブラック=セブンスター。
八番。【怪盗】
対する専業賞金稼ぎ【カラーズ】の最大勢力五組、【五色】もまた、近い未来にその空席を全て埋めることとなる。
赤。【翼】<最速>クリムゾンスノウ。
青。【海賊】<最凶>カーミン=J=フック。
緑。【現在空席】
白。【最強】<最強>チャイルド=リカー
黒。【現在空席】
――強盗OZがミリオンダラー入りした、その二年後。
イギリスの首都ロンドンで発生した、総合ブランドビル強盗事件。予想できた結末として、奪われたブランド品は何一つ回収されなかったことがある。
そして誰も予想できなかった結末として、犯人を捕まえたのは警察でも賞金稼ぎでもなく【OZ】と名乗る強盗四人組だった。彼らはブランドビル強盗犯を捕まえると、彼らが強奪した金品を根こそぎ奪い、その場から姿を消した――
それから数日したある夜のこと。
カカシはひとりで、夕飯を済ませたロッソ・エ・ネーロのドアを開け、息を吐いた。
季節は冬。吐いた息は白く、夜風に流されて消えていく。
こう寒くなると、家に帰ったら暖かい紅茶が飲みたくなるな、なんて事を考えていた。
――だから最初、ドアのすぐ横の壁に背中を預けている影に、気付かなかった。
夜に溶けてしまいそうな、真っ黒なロングコートの、自分より背が高い隣の人物を見上げても、長い金髪に隠れてその顔はこちらからはよくわからなかった。
「ずいぶん派手にやってるようじゃないか、坊や」
「うん、まぁ。ぼちぼちね」
会話を交わす。その度に吐かれる、白い吐息が消えていく。
「そっちは?」カカシは聞き返し、
「誰かさんのお陰で、散々さ」隣人は笑った。
「ところで坊や、コーヒーはどうだい? もう、美味しいと思えるように?」
続く言葉に、カカシは首を横に振る。
「ううん。……まだ、僕には苦いだけだよ」
「そりゃあ良かった。アタシもコーヒーはまだ、好きになれなくてね。このままじゃ、一生ダメかもしれないね」
嬉しそうに、そう返して。彼女はコートと同じ、真っ黒な手袋をつけた手で、カカシの両手を取り、包装された小箱を握らせる。
「アンタの紅茶を飲んでる姿は絵になるからさ、お家に帰ったら飲んで温まるといい。風邪を引いたら、あのお嬢ちゃんが心配するだろう?」
「うん、ありがとう。……えっと、これは?」
疑問を浮かべて、カカシは見上げる。
「カカシが好きって言ってたやつさ。あいにくと、ウチにあったのは潰されちゃってね」
軽く舌を出して笑うその顔は、もしかしたらそんなに歳は離れてないのだろうか、と思うほどに、少女っぽかった。
よ、と短く吐いて、彼女は壁から背を離し、歩き出す。片手だけを上げて、別れの挨拶にしていた。
その背に、カカシは声を投げた。
「実は僕、イギリス人なんだ」
「アタシもさ。……ウェッジウッドの方が良かったって?」
「ううん、イタリアも好きだよって話」
「アタシもさ。さて、あと八年経つのを楽しみにしてるよ」
そんな言葉を残して、かつての【魔女】は夜闇に消えていった。
カカシはロッソ・エ・ネーロを離れ、九月二日通りの裏路地を歩いて、二年前と同じ、河に停泊させていた愛機に乗る。
「おかえりなさいませ、マスター。……何か良いことが?」
HT2S<R>……レイチェルが声をかける。
「ただいま、レイチェル。うん、そうだね。……家に帰ったら、新しいカップで紅茶が飲めるから、かな」
赤い飛行艇が飛び立つ。
晴れた冬の空は、星がたくさん煌いていた。
第6話【前日譚】『強盗童話』 完
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