第7話/― 幕間 UnderWonderArticle
《――とまあ、これが今回の顛末さ。どうだいスケアクロウ》
『どう、と言われてもね。おめでとうと伝えておいてよシルフ』
《まったく評判どおりのつまんないヤツだなあ。いいの? レコード、アリスに取られたままで。キミとレイチェルなら更新できるだろ?》
『FPボードと飛行艇が競ってどうしろっていうんだ。やるならドロシーでしょ、そういうの。僕には興味ないし』
《ほらそれだ! じゃあ一体、何に興味を持つって言うんだい、キミは。わざわざボクにコンタクトなんか取ってさ!》
『うん、それなんだけどね。一人、行方を捜してる人物がいるんだ』
《なにソレ。キミんとこにも有能な情報屋、いるだろ?》
『あぁバド? うん、でも今回は君、君たちが適任だと思って。泳ぐの、得意だろう?』
《まぁ? そんなあだ名を頂くくらいには? で、ボクとキミだ。シルフとカカシだ。DIVER=DIVAとOZだ。やるならビジネスライクに、好感度はばっちり査定に含まれて》
『レイチェルのこと以外なら。電子マネーでもいいよ』
《たまには紙幣も触りたいなー。いやそんなのは良い。良い良い。そうだな、ああ、そうそう! キミから買い取りたい物があったんだ!》
『レイチェルのこと以外なら。電子マネーでもいいよ』
《通話でコピペとか! 微妙に芸達者だなあ。……兄貴がさー。いやボクの趣味じゃないんだ。兄貴の趣味ね。そこんとこよろしく。欲しがってるんだよ。持ってるんだろ?》
『……なに』
《 アルセーヌ。しかも初版だろアレ。アンティーク趣味も流石だね【大強盗】のリーダーは!》
『……ほんとう、良く調べるものだね、【人魚姫】は。いいよ、それで手を打とう』
《ありゃ、即決?》
『急ぎだからね。受け渡しの方法はそっちに任せるよ』
《ふぅん? いいけどね別に。兄貴に恩を売るのもさ。で、で。誰を捜して欲しいって?》
《――それが本当なら、いいよ。やってやろうじゃないか。カカシ、王子様にでも転職したの?》
『まさか。童話にしてもあべこべだろ』
《いやまったくだ!》
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