Scene.06 思い出に残るのはいつも寂しい虚しさ

第46話 セックスが怖い



 「私が、産まれたのはモンスター界でも、下位のレベルの地区でした。

  サキュバス自体は、そんなに強くありません。

  サキュバスという存在は、他生物との性交をする能力があがるという少し変わった種族です。

  私たちの多くは、10歳を迎える前に処女を奪われます」


  ソラの言葉に俺は驚く。

  そして、ソラの言葉が続く。


 「10歳で?と驚かれるでしょうがサキュバスの体は約8歳で人間で言うと15歳の体つきになります。

  10歳だと十分に成人した体になります。

  そして、成長は一旦止まります。

  そこから、死ぬまで若い体を保っていられます。

  サキュバスの平均寿命は、人間と同じくらいです。

  性交を行っていないサキュバスは、非常に弱い存在なので人間やモンスターに捕獲されて、一生慰み者になるモノもいます。

  捕獲と同時に拘束具を着けられ……

  そして、死ぬまで性交を強いられます。

  拘束具を着けられたサキュバスは、能力を制限されるのです。

  魔法はほぼ使えません。

  カイが、現れた時のことを覚えていますでしょうか?

  あの時、カイに着けられていた首輪も拘束具のひとつです。

  カイは、ジルに捕まっている状態では抵抗できません。

  全てジルの思いのままに動いているのでしょう。

  抵抗すれば訪れるものは、死のみです。

  そんな私たち姉妹でも、そこそこ能力がある方で性交の回数で増える強さは他のサキュバスに比べて10倍以上もありました。

  だから、セックスをしては強くなりそして相手を……殺したりしていました。

  そんな時、出逢ったのがデオスです。

  テオスは、私たち姉妹の力に目をつけ沢山の生物と強制的にセックスを強いられました。

  時には人間やモンスターの兵士たちの慰み者に……

  時には、犬や猪、馬などの獣と……

  強くなれてもジルを含めたヴィンたち幹部には到底勝つことは出来ません。

  なので、毎日毎日セックスという名の実験をしいられてきました。

  私たちの扱いはまだいい方で、運悪く捕まったサキュバスは妊娠させられ子供を産ませては、また孕ませる。

  そんなサキュバスもいました。

  もう、ゲーム感覚ですね。

  産まれた子供同士で戦わせてどっちが強いか勝負をさせたりする人もいました。

  ときには他の生物と……

  ときには自分の子供と……

  毎日が地獄でした。

  私たち姉妹は、魔法で妊娠しないようにされました。

  なので、赤ちゃんができるということはありません。

  私たちにとってセックスは恐怖です。

  子供を産まされて、女の子なら調教され……

  男の子なら戦わされて……

  知ってますか?時間を早める魔法で産まれたてのサキュバスなんてあっという間に歳を取ります。

  あっという間に大人になります。

  そして、心は子供のまま体はズタボロ……

  その子とのセックスに飽きられると最後は、殺されます。

  それも考えれるだけ残酷な方法をすべて試して……

  テオスは、それを破棄と言っていました。

  だから、私はそのセックスが怖いです。

  ただの恐怖でしかありません。

  私の体は、改造され服の下はツギハギだらけなんです。

  男が好む胸の大きさに変えられてますよ。

  見ても驚かないでくださいね……」

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