第45話 キスに憧れていたけど、やっぱりできなかった
「もう寝るぞー」
俺は少し恥ずかしくなった。
俺がかっこ良ければ今のセリフで落とせたのか?
それとも女の子は、すぐには落ちないのか?
どうせ俺には縁のない事か……
「はい、ご主人様」
「ソラ……」
「なんでしょうか?ご主人様」
「なんでもない。
呼んだだけ」
「えー」
ソラが目を丸くさせる。
「いいから早く寝ろ!
でないとエッチなことするぞ?」
「胸を揉むことまでならしてもいいですよー?」
ソラが、ニッコリと笑う。
「それがどこまでかわからないぞ?」
「ご想像にお任せします」
「じゃ、キスしたいぞ」
「えー」
「ダメか?」
「どうしましょう?」
ソラがはぐらかす。
「キスしたら、ご主人様は何を私にしてくれますか?」
「え?」
ソラの言葉に俺は息を詰まらせる。
「やっぱりダメです」
「そっか……」
なんか物凄く残念だ。
キスって昔から憧れていたモノだったがやっぱ現世でも出来ないんだな。
そう思うと少し虚しくなった。
「じゃ、昔話を聞いてください」
「え?」
「私の昔話です」
「うん?」
「私たち姉妹の……
うんん。サキュバス一族の話です」
「ああ。
話を聞くのならいつでも聞いてやるぞ?」
「ありがとうございます」
そして、俺は話を聞くことにした。
ソラの話を……
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