第90話 10日間-1

 …俺はこの今日含む10日間、ひたすら忙しかった。



 まず、食会終了後1日目。


 複数の記者に囲まれ、質問三昧。いわゆる取材を受けていた。

 口々に、歴史を作っただの、この国の英雄だの、天下の美少女だの言うんだもん。

 褒められつかれちゃった。


 あとは、この日はマスターポーション作りだね。

 王様から頼まれたグレートポーション…よりも上位のマスターポーションを作れるだけ作ったよ。




 2日目


 ギルマーズさんに頼まれていた弓を作った。

 もちろん、シロモノは伝説級。魔力の矢が刺さった的は毒死するとか、怖い効果がたくさんついた弓になった。


 ギルマーズさんが、俺のところに直接取りにきたので渡した。この時点で夜の10時だったけどね。

 ギルマーズさんは報酬として、なんと、オリハルコンを剣2本分と大金貨100枚(1000万ベル、日本円で1億円)を置いていった。


 オリハルコンがあるのに、大金貨なんて受け取れないと言ったが、オリハルコンは昔、ダンジョンで見つけたものだし、まだ少し残ってるから問題ないとのこた。大金貨は伝説の武器二本の値段とオリハルコンの相場の価格の差額だそうだ。


 オリハルコンは剣1本分で50万ベルはするらしいが、オリハルコンを加工できる鍛治師がおらず、ほぼ観賞用なんだって。


 それと、伝説級の武器は1本普通、100万ベル、200万ベルとかでは買えないらしく、400万ベル以上は最低でもするのだとか。

 それが仮にオリハルコン製だったりしたら1本3000万ベル(日本円で3億)なんだって。ひゃー。


 しかも、滅多に市場に出回らないとくる。


 裏の闇市みたいなところでも、伝説級の武器は年に0~2回取り扱われるぐらいで、本当に手に入らないらしい。

 

 武器コレクターのギルマーズさん曰く、俺が作った剣と弓は相当なもので、伝説の仲でも強力なのだとか。満面の笑みで喜んでいた。


 ただ、今は弱冠金欠らしく、ギルマーズさん用に新しくまた武器を作るのは、しばらく経ってからとのことだ。


 この日、一日でお金持ちになっちゃった。

 



 3日目と4日目


 この二日間はメディアナ商人組会にて、商品開発の取引を行った。

 ジェンガ、オセロ、スゴロク、サンドイッチだね。


 作り方の説明を一応したんだけど、サンドイッチ以外、精密に作るのは無理そうだとのことで、俺の[アイテムマスター]のスキルを、アーキンさんとグレープさんに明かし、製造機械をその場で作ってその場で売った。

 

 それぞれ120万ベルずつで買ってもらい、さらに、このそれぞれの商品の売れた額の数%を頂く

契約をした。

 サンドイッチに関しては、俺がメディアナ商人組会での買い物を、円滑かつ最優先かつ全商品5%割引にしてもらうことで話がついた。


 アーキンさんもグレープさんも、『見た目によらず私達(商人)よりの思考をしてる』と呟いていた。

 さらに、アイテムマスターのことを話してしまったせいで、これからも取引よろしくだとか、頼ることがあるかもしれないとか言われる。


 この場で商談も、たっくさん持ちかけられたけど、全部保留にしておいてもらった。


 この商人組会から逃げれそうな気がしない。



 

 5日目


 カルアちゃんの家(メフィラド城内)に遊びに行った。

 なんと、俺は既に門兵から、ギルドカードを見せるだけですんなり通してくれる存在となっていた!

 門兵さんは『僕らの天使アリムちゃ…………アリム様は国の英雄ですし、姫様のお友達ですから。国王様から本人かどうかの確認だけで良いと言われています』といっていた。


 なんか、最初に変なこと言ってた気がするけど気にしない。


 俺が来たことにより、カルアちゃんは大喜び!

是非とも泊まっていって欲しいとお願いされてしまったから、2日間だけ泊まってくことにした。

 王様からはすでに了承は得てるんだって。


 そしてもう一つ、王様とのポーションの取引をした。

 マスターポーション250本を納品。(本当は300本作れたんだけど、薬草をのこしておいた。後日、この薬草で自分用のポーションを数本作成した)

 最初はこのルビーみたいな色のポーションを不思議がっていて、お城でお抱えの、鑑定士を呼び、俺のマスターポーションを鑑定。

 

 鑑定士はぶっ倒れた!

 まぁ、すぐに起き上ったんだけどね。

 

 鑑定士は王様にマスターポーションの価値と効果を説明。

 今度はそれを聞いてた、王様、大臣さん、偶然居合わせた騎士団長さんも口をアングリあけてパクパクさせていたよ。


 使用人達も数人倒れてた。


 『これからも娘をよろしく』と国王様は、まるで長年欲しかったような物をやっと手に入れたような顔で言っていた。


 あー、これから、商人組会からも王様からもこき使われることだろう。

 忙しくなるかな?


 俺はマスターポーションの代金として、王国大図書館の一定の地位の人以外閲覧禁止の場所や、秘蔵の書物を、自由に読める(さらに入館永遠無料にしてもらう)ようにすることを要求。


 大臣と王様が相談し合った末、許可してもらった。


 フッフッフッ、やりたいことがあるんだよねー。

 

 図書館自由閲覧や権利だけで、他のお金は要らないと言っておいたのに、王様は報酬を用意していたみたい。

 1億5000万ベル…。日本円にして15億円。


 鑑定士曰く、マスターポーションは1本120万する代物が故に、本当は3億ベル払っていたとのこと。

 しかし、永遠図書館閲覧権利で半額に引かせて

もらったとのこと。

 そんなに危険な本があるのか? まぁいいや。本当はグレートポーション分のお金しか取る気なかったんだし。


 一体、このお金はどう使えばいいの?


 それに、お金をこんなに使わせて大丈夫なのか気になる。

 大丈夫なのか国王様に聞いてみたが、まぁ、大丈夫だとのこと。

 国王様はお金持ち。


 しばらく、大人達と話をしたあと、カルアちゃんと楽しく遊んだ。


 目の前で物作りをしたし、アクセサリーを作ってプレゼントもしてあげた。


 そのアクセサリーには実は、カルアちゃんに、攫われるとかの危険があった時、俺に知らせるようにしてある。たとえカルアちゃんが装備してなくても。

 これでこのあいだのファウストみたいな奴が出てきても、俺がすぐに駆けつけられる。


 さらに、装備してる間、攻撃されたら自動で超強力な大守護バリアーが展開されるようにもなっているのさ。


 この日はこんな感じで1日を過ごした。

 意外なことに、カルアちゃんは[エンチャント★]を習得したらしい。

 とても喜んでいた。


 俺に対する扱いが、城中でかなり丁寧になった気がする。

 大臣さんあたりが、メイドさんや使用人さんあたりに、命令したに違いない。

 

 アイテムマスターってすごいね。


 眠る時はカルアちゃんのベットで一緒に眠った。うーん、カルアちゃん、高級石鹸のいい匂いがする…。

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