第77話 食会後

 今、俺は騎士団長さん、バッカスさん、カルアちゃんに謝られている。

 バッカスさんは、SSランクの自分が居ながら、サンダーバードに攻められ、倒せなかったことを、カルアちゃんは、二度も助けて貰っていたのに、怒っていると勘違いしていたことを、騎士団長さんは、その両方で謝っていた。


 別に謝らなくてもいいって言ってるんだけどね。

 

 それに、今日はこの医務室に泊まれとか王様に言われてしまった。グレートポーション飲んだから大丈夫だってのに。


 それに、オルゴさんとラハンドさんに、被弾した箇所を治すよう、グレートポーションを渡したけど、オルゴさんは、素直に受け取ってくれ、ラハンドさんは受け取ってくれなかった。

 やっぱり高価だからだろうか? それ故、みんなの目の前で実演作成をする羽目になってしまう。


 流石に、ルインさん達から、俺がグレートポーションを短時間で、自作できることは聞いてなかったのか、非常に驚かれ、この日1日中、王様と大臣さんが城で働かないかとか言ってきた。

 そのつもりはないので、断っておいたけど、そのかわり、次、遊びに来た時にグレートポーションを納品する約束をしてしまった。


 薬草も、グレートポーション500本分貰ったし、余計な御世話かもしれないけれど、マスターポーションを作って渡そう。

 今やグレートポーションなんぞ、1本につき手作業で1分もかからない。ましてや、道具や機械も作ったから数秒で1本完成する。

 だったら、マスターポーションの方がいいよね。機械とか使って1本1分でできるし、サービスってことで。

  

 ギルマーズさんの弓も作んなきゃいけないし、グレープさんと、商談もしなきゃいけないし、複数の瓦版社や週刊雑誌の記者から取材させて欲しいとも言われている。

 俺って案外忙しいのかも。



 夕方になると、ラハンドさんとバッカスさんは帰ってしまった。

 ラハンドさんは待っている人が居るから、バッカスさんは護衛時間を過ぎたからだとか。


 バッカスさんは、王様に依頼料はいらないとしきりに言っていた。負い目を感じてるそうだ。

 結局はバッカスさんが折れて、報酬を貰うことにしていた。王様、案外押しが強い。


 ラハンドさんに、王様は褒美をとらせると言っていた。身内を庇ってくれた御礼だそうで、是非受け取ってくれと、かなり強引に事を進めていた。

 その結果、後日、俺とラハンドさんは、後々、公で表彰されるそうな。

 また目立つのか。いいんだけど別に。


 

 二人は帰ってしまったが、俺は帰れないでいる。

 様子を見るため、1日はここにいなさいと、王様から言われてしまったのだ。拒否しにくい。

 

 そんなわけで、俺はカルアちゃんと一緒に、医務室で遊ぶことになった。

 彼女、オセロやジェンガを最初に見た時、すごく興奮してたな…。

 いま、メディアル商人組会とこれの商品化の商談をしてるとカルアちゃんに言うと、『私とほぼ同い年なのに、アリムちゃんは商売までするなんて本当にすごいですね。見習わなくては』といっていた。


 夕飯も食べさせて貰ったし、物凄く広いお風呂にも入らせて貰った。

 ただ、お風呂には、カルアちゃんだけならまだしも、リロさんとミュリさんも何故かついてきた。

 リロさんの胸はでかかったなー。俺もあんだけ大きくなるだろうか?

 ミュリさんは…無い方ではないけど、ある方でもなかったよ? 


 女の子3人と一緒にお風呂入っても平気な辺り、最近俺、自分が男だった……いやいや、男だってこと、忘れ始めてる気がする。

 ……ま、それでもいいか。そのうち、心の中の一人称も『ボク』になったりしてね。

 


 寝る部屋は最初医務室だったが、カルアちゃんが無理を王様に言って、俺はカルアちゃんのベッドで一緒に寝ることになった。

 王様はワガママを言われ、嬉しそうにしていた。ワガママをあまり言ったことが無いらしい。


 俺は正直緊張している。でも、カルアちゃんの物凄く嬉しそうな顔を見ると断れないのだ。ことわるつもりもなかったけど。


 カルアちゃんの部屋は流石に姫だけあってすっごく広い。

 ベッドも豪華。人が4人は寝れる。


 俺とカルアちゃんは二人でお喋りしながら眠りについた…おやすみなさぁい…。

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