第59話 王都への帰路
ふぁ……眠い。
まだ朝の3時30分。でももう起きなきゃ。なんせ4時出発だからね。
3時50分、みんな眠そうな目を擦りながら馬車に集合した。
俺は少し早く馬車に来て、温かいスープを用意しておいた。俺ってば、気が利いてる。
実はスープに、眠気覚し効果のある草も混ぜてるんだよね。
午前4時、馬車は動き出した。
この町をもうちょい観光したいとか、そういう気持ちはあんまりない。
走って1時間もかからずに来れるし。
午前6時、朝食を食べた。メニューは最初の日とほとんど同じ物。違いはトーストにチーズをのせたくらいか?
午前7~正午。
御者さん達とスゴロクで遊んだ。
例の如くグレープさんが商品化の案を出してきた。今回も、売り上げの5%をもらうことで落ち着いた。
お昼は白身魚のフライ。この世界ではフライはあるにはあるらしいのだが、あんまり食べないのだとか。皆、美味しそうに食べてくれた。
午後1時~午後3時。
久しぶりにきちんとステータスの確認をした。なんか、テキトーにつけた名字が、ステータスに反映されてるんだけど…。
とりあえず、海での魔物狩りのお陰で、案の定レベルが大幅に上がっており、冒険者になってから倒した魔物の経験値1900と、今回の経験値910110。
総経験値3267300となり、レベルが181になっていた。Aランクモンスターは、かなり経験値が多い。
さらに、ステータスの上昇が170からHP、MP、STP、SKPが1レベル80上昇、それ以外は40上昇するのだそうな。
STPが1650増えたので、全部を一度、1000にする。これで残りは1200。
アイテムマスターの"オマケ"のお陰でCは大幅に上昇してるから、これ以上振らなくていいとして、後はAとSを中心に、MP、Cにも振っておいた。
今のステータスはこんな感じ。
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-ステータス-
name: アリム ・ナリウェイ
Level : 181
EXP:3267300
HP : 9340/9340 (1000)
MP : 9845/9845 (1200)
A(攻撃力): 5180 (1400)
C(器用度): 5170 (1000)
D(防御力): 4670 (1000)
W(魔法力): 4870 (1200)
S(素早さ): 5270 (1600)
STP:0
-スキル-
SK1)
[A(X):雷術・極]Lv MAX
[C: 水剣召喚術]Lv 2 [D(X):火術・改]Lv 0
[D(X):水術・改]Lv 1 [D(X):風術・改]Lv 0
[D(X):土術・改]Lv 0
[E:シャボン]Lv MAX
[E(X):念術]Lv - [E(X):癒術]Lv 2
[E(X):氷術]Lv - [E(X):石術]Lv -
[E(X):強化術]Lv - [E(X):弱化術]Lv -
SK2)
[アイテムマスター★★★★★]Lv MAX
[剣極奥義★★★★]Lv MAX
[性別変換★★★]Lv MAX
[体技★]Lv -[槍技★]Lv -
[弓技★]Lv -
SKP:4610
称号
[「楽しみ」のダンジョン攻略者]
[神速成長]
[Sランク魔物討伐者]
[モンスタージェノサイダー]
[超人]
[神の創造者]
印
[虹の王の森]
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そういえば、SK1を全く発展させられてない。
まぁ、アイテムマスターあればなんとかなるし、別にいいか。
午後4時~午後5時。
実はこの時間帯までに、D~Cランクの魔物と3回遭遇している。行きも思っていたんだけど、遭遇率、割と高めなんだよね。
そのことをグレープさんにきいてみると、この道は近道らしく、そのかわり魔物が良く出るらしい。だから冒険者を護衛で雇ったのだとか。
正規ルートで行くと、この2倍は時間かかるんだって。誰かこの道、整備しないのかな?
午後6時。
今日のお夕飯は、ハンバーグ。
この世界、ハンバーグは高級料理なのだとか。
挽肉を作る技術が発達していないらしい。
喜んで食べてくれた。すごく喜んでた。
御者さんの一人が、俺のことを、できたら嫁に欲しいとか言い出した。ガバイナさんまでも、『アリムはいつでも嫁に行けるな』とか言ってた。冗談だろう。
『冗談はやめてくださいよ~』って笑って言っておいたよ。
午後7時~10時
ご飯を食べて、身体も清めた俺らは、オセロで遊んでいた。
グレープさんが、もはやあたりまえのように、商品化を進めてきた。これに関しては直感で、大ヒットする気がしたので、8%貰うことにし、それで、グレープさんは了承してくれた。
これ、帰ってから結構忙しいんでないか?
午後11時
俺は皆んなより少し早く寝かせてもらった。
おやすみなさいー。
深夜3時
ガバイナもアリムも既に寝静まった頃、その時、運転していた御者が大声で叫んでいる。
彼は魔物を、ランクのみだが識別できる。それをかわれて、メディアナ商人組会専属の御者になれたのだ。
そんな彼が、青ざめた顔で必死に助けを呼んでいた。
「Aランクだ…Aランクの魔物がでたぁっ……3匹同時にぃっ……!?」
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